午後になると眠くなるのは自然な事
上手な昼寝で集中力をキープできる
「昼寝=脳のリセット」と考える
横になって休めれば一番いいのですが、環境的にそれが難しい事も。今回おすすめする「昼寝」は、眠るというより「脳を休憩させる」方法です。パソコンやスマホの再起動のように、たまったデータを電源の入切でリセットする事をイメージしてみて下さい。
上手な昼寝のポイント
最適な時間は10~20分
夜の睡眠のように深く長く眠って体を休めるのではなく、休憩のためなので長時間寝るのは逆効果です。深く寝入ってから起きる事になると逆に疲れてしまうので、眠りが浅い段階の「10~20分」で起きるようにしましょう。
昼寝の前にカフェインを
寝る前のカフェインは寝付きが悪くなると言われますが、飲んでから30分ほどで覚醒効果が出てきますので、昼寝を始める前にコーヒーや紅茶などカフェインを含むドリンクを飲んでおくと目覚めがよくなります。
昼寝のタイミングは遅くとも午後3時まで
また、体のリズムで眠くなる時間帯のピークは午後2時前後です。夕方近くになってから眠ってしまうと、今度は夜の寝付きが悪くなって体のリズムを逆に崩してしまいます。昼前など早い時間に前倒しはOKですが、タイミングを逃した時は我慢しましょう。
帰宅時の「昼寝」は我慢する
帰宅時に疲れて電車やバスで居眠り…というタイプの「昼寝」は、夜の睡眠の質を大きく下げてしまい、寝なかった時よりかえって疲れてしまう事に。帰宅時に眠い時は、座らないようにするなどご注意を。
オフィスで昼寝するには?
机にうつ伏せて休む方法でOK
職場で昼寝のために横になれない場合、机にうつ伏せる形で10分程度体を休めるだけでも効果が期待できます。「デスクピロー」や「昼寝枕」という名前でオフィス用の枕がありますのでチェックしてみて下さい。
目をしばらくつぶるだけでも昼寝に近い効果が
机にうつ伏せになれない状況の場合、眠りに落ちる所までいかなくても、目を1分程度閉じるだけでも脳への刺激が遮断されて昼寝と似た効果が得られます。アイマスクやアイピロー、ハンカチなどを目に当てるのもおすすめです。
昼寝の前はスマホを見ない
休憩時間にSNSなどをチェックする事も多いですが、昼寝が必要だと感じている時は、眠る前のスマホは避けましょう。スマホの光は脳を覚醒させやすいので、先に一休みした後がおすすめです。
眠くても昼寝が難しい時は?
10分程度歩く
昼寝が必要なタイミングで休めない時は、脳をリフレッシュさせる手段が有効です。10分程度のウォーキングは体がほぐれてスッキリする効果が。階段を上り下りしたり、ランチやコーヒーを買いに外に出てみても。
ガムを噛む事で脳が活性化
眠気覚ましにガムは定番ですが、噛むという行為には脳を活性化する働きがある事が実験でわかっています。ミントやカフェインが入ったガムは「噛む」+「目を覚ます刺激成分」という2つの刺激が得られますが、ミントやカフェインが苦手な場合は、おやつ用の昆布など噛みごたえのある物で代用しても。
誰かとしゃべる
眠気を解消するには会話も効果的です。会議中であれば発言してみる、可能であれば少しだけ雑談するなどしてみましょう。
耳を揉む
耳には頭や首につながるツボが多くあるので刺激すると頭がスッキリします。耳をつまんで下に向けて少しひっぱるだけだけなので、あまり目立たないように眠気が覚ませます。
アイソメトリックストレーニングを活用する
アイソメトリックスとは関節を動かさずに筋肉を一定時間緊張させる方法でのトレーニングです。体をゆっくりほぐして脳を目覚めさせます。簡単な方法の一つは、胸の前で手を合わせて互いの手に力を入れて押し合うやり方です。
午後の眠くなる時間は集中力が落ちる事で、仕事中の事故や交通事故などのリスクが発生しやすいタイミングと言われています。適切な「昼寝」は、こういった負の要因の低減に繋がります。