気が合うからもっと近づきたい、もっと仲良くなりたいという気持ちがある反面、近寄りすぎると苦しくなってしまう側面も…。人付き合いの距離感とは難しいものですね。
人との距離感に悩んでしまうのはどうしてだろう?
近すぎず遠すぎず、適度な距離感があれば気持ちの良い付き合いができると頭ではわかっていても、それが悩みに発展してしまうのは何故なのでしょうか。
白か黒の二択しかないから
多くの時間を共有していると、いろんな出来事があるでしょう。自分にとっていい事もあれば悪い事もあるはずです。そんな時、相手に対して“白か黒か”、“好きか嫌いか”という二択しかないとどうなるでしょう。
「好きだと思ってたけど今日気に入らない事があったから、もう連絡しない」反対に「今まで苦手だと思っていたけど遊んでみたら楽しかったからこれからは付き合おう」こんな想いが二転三転していたのでは、うまくいくはずがありませんよね。
相手に期待しすぎるから
「あの人なら私のことをわかってくれる」と相手に対して過剰に期待してしまうと、その思いに反した時のがっかり度は半端なく、さらに一方的に腹だたしく思ってしまうことも…。
相手に依存してしまうから
サークルなど自由参加の集まりの時、「○○さんが行くなら私も行こうかな」のように、依存されると突然重たく感じたり、面倒に感じてしまうなんてことも。
「期待」と「依存」の感情はよく似ているからこそ無意識に混同してしまいがち。けれど、人対人が対等に向き合える関係でなければ気持ちよい関係を長く続かせることは難しいでしょう。
自分が求める、人との最適な距離感を知ろう
そもそも、自分が気持ち良くいられる人との距離感とはどんなものか、明確になっていますか?仲の良い人とはいつも一緒にいたい、という人もいれば、いくら仲が良くても自分の時間は確保したい人もいますよね。
また、特定の人とだけ深く付き合いたい人もいれば、多くの人と広く浅い付き合いをしたいと思う人もいるでしょう。
まずは自分がどんな付き合い方を理想としているのか、明確にしておきましょう。その事によって、自分の気持ちとはそぐわない付き合いに振り回される事態を防ぐ事ができるでしょう。
人との気持ち良い距離感を保つための4つの心得
Ⅰ:グレーな付き合い方を受け入れる
人間関係とは「好きか嫌いか」の2つに分けられるほど簡単なものではありません。大人になればなるほど仕事や地域、学校関係など、好き嫌いとは関係なく「付き合い」を求められることも多いでしょう。
「1つの話題について一緒に盛り上がれる」、「そつなく楽しい会話ができる」、他の部分でわかり合うことができなくても、そんなグレーゾーンな関係も大切なものです。好きか嫌いだけで二分しない関係を受け入れましょう。
Ⅱ:自分の意見・意思をしっかり持つ
「いつも一緒に行動したり同じ意見であろうとする事=仲が良い」という訳ではありません。グループの中にいても、「自分はこう思う、こうする」という意見はしっかりと持っていたいですね。
Ⅲ:完全に理解しあえなくて当たり前
どんなに仲が良くても、時には意見が食い違うこともあるでしょう。そんな時、「どうしてそのような考えなのか、理解できない」と嘆くより、そもそも完全な理解はできなくて当たり前、と思いましょう。
相手の良いところはどんどん吸収し、自分と違うところは「そんな意見もあるのか」と、聞き流すことも「気持ちの良い距離感」を保つ人付き合いのためには必要なことかもしれません。
Ⅳ:みんなに好かれようと思わない
多くの場所に出入りし、面識ができることによって「知り合い」は増えていくでしょう。集まりの種類が違えばそれぞれのにおける自分の立場も異なってきますよね。
さらに、それは楽しい付き合いとは限らないかもしれません。そんな時、みんなから好かれようとせず、「言うべきことはきちんと言う」、「やるべき事はやる」というスタンスは貫くようにしましょう。
また、付き合いが増えればお誘いも増えるもの。すべてに参加すれば良いというものでもないでしょう。自分の目標は何なのか、そしてどんな付き合いをしたいのかという基準に照らし合わせて、時にはきっぱり断る勇気も忘れずに―。
より気持ちの良い人付き合いを
人と人との繋がりは、時には悩みのタネにもなるけれど、楽しさや喜びを生んでくれるものに他なりません。自分も相手も尊重することが「気持ちの良い付き合い」には大事なことです。自分の求める付き合い方と距離感について、今一度考えてみませんか?
多くの人と関わりながら暮らしているのだから、気の合う人もいれば気の合わない人もいるものですね。気の合う人に出会ったらそれはとても嬉しいことなので、関係を大切にしたいと思うでしょう。