・人間関係を壊したくない
・罪悪感を抱きやすい
・自分さえ我慢すればいいと思っている
・コミュニケーションが苦手
断れない状況をズルズルと続けていると、あなた自身の人生が“他人のためのもの”になってしまいます。自分軸で生きるための「断る勇気」のもち方や、「上手な断り方」をご紹介していきます。
断れないデメリットと抜け出すヒント
上司からの無理難題を断れなかったり、ママ友のお誘いを断れなかったり。NOと言えない人ほど、仕事や予定を抱え込みすぎる傾向があります。ただでさえ忙しいのに、スケジュールがさらに過密になり、ストレスが雪だるま式に膨らんでいくのです。断れないことは、あなたのプライベートな時間や健康までを犠牲にしてしまいます。
ストレスを抱え込んでしまう
また断れなかった、本当は嫌なのにNOと言えなかった……。そんな自分を責める気持ちが積み重なり、ストレスを抱え込んでしまいます。不本意な仕事やタスク、人付き合いに時間や労力を割かれ、心も体もボロボロになってしまうかもしれません。
「あなたの時間を投資する価値があるかどうか」
ミスをして信頼を失う
スケジュールに余裕がなかったり、自分の担当ではない仕事だったり。無理だと分かっているのに断れなかった場合、往々にしてミスをしてしまうものです。その結果、周囲からの評価が下がったり、信頼を失ったりしてしまいます。
「ほかに優先するべきことがあるのではないか」
「断れない」悪循環を繰り返す
よかれと思って安請け合いをすると、後々のハードルを上げてしまうことになります。「○○さんなら遅い時間でも対応してくれる」というように、あなたの迷惑を考えないのが“当たり前”になってしまうのです。その結果、「断れない」悪循環を繰り返すことになってしまいます。
「あなたにはNOと言う権利がある」
「断る勇気」をもつために
では、断る勇気をもつにはどうすればよいのでしょうか。そんなことができていれば苦労しない、そんな思いもきっとあるでしょう。ただ、自分の身は自分でしか守れないということを、心に留めておいてほしいのです。身も心もボロボロになって大きな損失をしてしまう前に、今できることから始めてみませんか。
相手に感謝する気持ちを
自分が断ることで、相手の気分を害してしまうのではないかと恐れていませんか。では逆に、あなたが断られた経験を思い返してみてください。気分を害された断り方、あるいは全く悪い気がしなかった断り方。その違いは、「感謝」にあります。
必要としてくれた、頼りにしてくれた、誘ってくれた。相手に感謝する気持ちを持てば、断ることを必要以上に恐れることもありません。
素直に理由を伝える
相手の反応や今後の関係性を心配して、きっぱりと断れずにいる方も多いでしょう。あれこれ言い訳を考えたり、当たり障りない理由を探したり。なんとか断ろうとしているうちに結局断れなかった、なんて経験があるかもしれませんね。
できない理由はそのまま素直に伝えるのが、相手にも自分にも負担にならないスマートな方法です。「じゃあ他の人にあたってみるね」とあっさり了承してくれることもあるでしょう。
できることを提案する
相手はあなたに何らかの期待をして、声をかけてくるものです。そんなとき、ぶっきらぼうに「できません」「無理です」と断ると角が立ちますし、期待を裏切ることになります。かといって、「自分さえ我慢すればいい」と何でも引き受けるのも健全ではありません。
お互いがウィンウィン(win-win)となるには、“落としどころ”を探ることです。「全部は無理だけれど、半分ならできる」「その日は無理だけれど、別の日ならOK」というように。
覚えておきたい「上手な断り方」
相手の気持ちを害したくない、期待を裏切りたくない、気持ちの伝え方がわからない。いざ断るとなると、こんな考えが頭をよぎって不安になるのではないでしょうか。必要な状況できちんと断れるように、「上手な断り方」を覚えておくと、過剰なストレスを感じることもありません。
感謝の気持ちを伝えつつ断る
人間関係を壊さない上手な断り方は、感謝の気持ちを伝えることです。必要としてくれたこと、頼りにしてくれたことに感謝することは、相手を大切に思っているという誠実な気持ちを伝えることでもあります。相手を尊重することができれば、断ることは何も悪いことではないのです。
・頼りにしてもらって嬉しいです。お役に立ちたい気持ちは山々なのですが、あいにくわたしも手一杯で……。
・誘ってくれてありがとう。すごく参加したいけど、その日は予定があって……。
残念な気持ちと代替案を示す
断ったあとのマイナスの印象を和らげるには、残念な気持ちを伝え、代替案を示すことです。「申し訳ない」「本当は行きたい」という気持ちと、「この日ならOK」「明日以降なら対応できる」という代替案を示すことで、相手も依頼したり誘ったりするタイミングを掴みやすくなります。
・大変申し訳ないのですが、他の案件で時間が取れない状況です。来週以降ならお力になれると思いますがいかがでしょうか。
・せっかくお誘いいただいたのにごめんね。明日の朝が早いから今日は無理だけど、今度はわたしからお誘いするね。
Iメッセージでお断りする
自分の気持ちをうまく伝えられず、コミュニケーションが苦手という方は、断ることそのものにも苦手意識があるもの。そこを補うのが、「I(アイ)メッセージ」です。「わたしは~」を主語にする方法で、相手を尊重しつつ自分の気持ちを伝えることができます。より丁寧な印象になるため、断る場面では重宝する方法です。
・(わたしは)できれば残業して対応したいのですが、あいにく体調がすぐれません。申し訳ありませんが、(わたしは)今日は帰らせていただければと思います。
・(わたしは)○○はちょっと苦手で……今回はやめておくね。(わたしは)誘ってもらえて嬉しかったよ。ありがとう!
「断る勇気」を手に入れて自分軸で生きよう
もうガマンしないための「断る勇気」のもち方や「上手な断り方」をご紹介しました。相手のことを思って頼みごとを引き受けるのは素晴らしいことです。ただ、それがあなた自身の犠牲の上に成り立っているとしたら、フェアではありませんよね。
「断る勇気」はあなたが自分軸で生きるために必要なスキルです。ご紹介した内容をご参考に、今日から少しずつトライしてみてくださいね。
空気を読んでしまってうまく断れない、相手の気分を害しそうでNOと言う勇気がない。こんな“断れない人”には特徴があります。