楽しみなだけに、さほど空腹でもないのに習慣のように食べているという方もいるかもしれませんね。けれど、一日三食のご飯を食べた上でおやつを食べるとなると、体重の増加も気になるところですね。
そもそも「おやつ」とは。
そもそも「おやつ」とはどんなものだったのでしょう。その歴史は江戸時代にさかのぼります。一日二食が一般的だったころ、現在の二時から三時ころに間食をとり、空腹を満たしたのがおやつの始まりといわれています。
一方、現在でも一度にたくさん食べられない子どもにとって、おやつは食事を補うものとしての役割があります。おやつは「捕食」という言い方もされていますよね。
「おやつ」の目的
子どもにとっての「おやつ」
子どもにとってのおやつの目的は、食事を補うことにあります。おやつというと甘いもの、というイメージが強いですが、本来なら空腹を補うための食事の一環です。
体をたくさん動かす子どもにとって、タンパク質やカルシウムは特に必要です。甘いものよりジャコ入りのおにぎりや、チーズ入りサンドイッチ、ヨーグルトのような乳製品など、体を作るための食べ物を選びたいですね。
大人にとっての「おやつ」
一方で子どもに比べると運動量も少なく、仕事によっては座っている時間の方が長い大人。三食で栄養が足りる大人にとってのおやつの目的とはなんでしょうか。
上手に付き合いたい大人とおやつ
気分転換
仕事が煮詰まった時やひと段落ついた時、新しいことに取りかかる前など…気分を切り替えたい時のツールとして、おやつを活用している人は多いのではないでしょうか。
おやつを食べることによって、深呼吸をして緊張を解いたり、これから集中するためのエネルギーを蓄えられます。時間も手間もかけずに気分転換させてくれるものとして、おやつは最適です。
コミュニケーションツール
さらにおやつは、「おひとついかがですか」など声がけをするためのきっかけにもなります。職場の雰囲気作りに欠かせないものかもしれませんね。
さらに、出張や帰省の際のお土産をおやつとして配ることもあるでしょう。その選び方、配り方によって仕事だけではわからない意外な一面が見えるかもしれません。おやつは大人にとって大事なコミュニケーションツールと言えそうです。
自分へのご褒美
なにか頑張らなくてはいけないことや、苦手なことに取り組まなくてはいけない時…これをやり遂げたら大好きなあのおやつを食べよう、そんな風に思うだけでも力が出るものですね。
特別なおやつは、頑張ろうという気力を維持し続ける効果があります。そして、全てが完了した後に食べるおやつは充足感がプラスされ、より一層おいしく感じるでしょう。頑張った自分をねぎらうためのご褒美ですね。
季節を感じるもの
旬のフルーツや、季節を表現した和菓子など、味でも目でも楽しみながら季節を感じられるのは、大人ならではと言えるのではないでしょうか。また、柏餅など季節行事と結びつきの強いおやつは、子どものころを思い出させてくれますね。
おわりに
子どもと違って大人のおやつには、栄養面だけでは語れない役割があります。おやつとしてはドライフルーツやナッツ類が体に良いと分かっていても、食べる場所や誰かに配る事を前提におやつを選ぶこともあるでしょう。
けれど、体の健康と同じくらいに大切な心の健康。おやつは、人間関係を円滑にしたり自分を満たすのに最適です。心と体のバランスをしっかりとるためにおやつを利用する、これが大人とおやつの上手な付き合い方と言えるかもしれませんね。
食べるのはもちろん、今日は何にしようか選ぶ時間も心華やぐ「おやつ」。おやつの時間が毎日の楽しみ、という方も多いのではないでしょうか。