変化がなくて退屈なことをを「マンネリ」と呼びますね。そして、「マンネリに陥る、マンネリ化する」のような使い方をすることが多いと思います。
「マンネリ」とは
「マンネリ」とは、特殊な様式・態度への強い固執、芸術・文学などの型にはまった手法などを意味する英語mannerismを略してできた語。このマンネリズムは、もとはmannerから出た語で、マナーは慣習的な流儀、きまりきった癖、作風などを意味する語。
「マンネリ」は芸術、文学などの型にはまった手法を意味する英語に由来しており、そこから、独創性や新鮮さを失うこと、また現状維持的態度を意味します。
日常のことはもちろん、パートナーとの関係性まで、新鮮さを失うことは全て「マンネリ」と呼び、その状態は決して良いものではない、と捉える方が多いのではないでしょうか。
マンネリって、本当に悪いのかな?
一方で、芸術家や文学の型にはまった手法を「マンネリ」とは呼びながらも「その型が好き」な人は少なくありませんよね。本を読んだり、映画やドラマにおいて、答えがわかっていながらそれを楽しみにしている部分もあるでしょう。
たとえそれがマンネリと呼ばれるものであっても、自分の予想を期待通りに満たしてくれるものには大きな安心感があります。
私たちは、常に変化を追い求めるのが「良い」ことで、現状維持しようと新しいことを模索しないでいることを「悪い」ことと、どこかで決めつけてしまっているのかもしれません。
マンネリなことこそ丁寧に
日常の中でマンネリと感じることとはそれだけ毎日のように繰り返しているということです。マンネリになっていて「なんだかつまらない、新しいことを取り入れなくては」と思うより、マンネリなことこそ、より丁寧に手をかけるよう意識してみませんか?
例えば食事
例えばスキンケア
洗顔や化粧水など、スキンケアも毎日のことです。日によって華やかなカラーのリップやアイシャドウに代えてもスキンケアは変えない、という方も多いのではないでしょうか。
忙しい人こそ普段の化粧水やクリームなど基本のスキンケアをより丁寧にしっかりと行いましょう。ベースとなる肌が輝くと、ナチュラルメイクでも十分美しいですよね。
例えば人付き合い
カップルの関係を「マンネリ気味」と言うこともあれば、友人であっても同じようなひととばかり付き合っていることを退屈と感じることもあるかもしれません。
けれど、結局は自分の落ち着く時間や空間を共有できることが、毎日続く"生活"の中では最も大切なことではないでしょうか。
時には刺激もほしくなって、新しいタイプのひとと時間を過ごしたけれどしっくりこなかったということもあるでしょう。
それならば退屈と思う人間関係も、それらに丁寧に向き合い、お互いの良さや好きなものを深めあうことのほうが有意義であると考えてられないでしょうか。
マンネリをもっと大事にしませんか?
こうしてみると、マンネリとはマイナスではなく、むしろ自分の定番として大切にしたいものに思えてきませんか?自分にとって落ち着けるものを意識せずとも選んでいる、と言えるからです。
自分を変えて常に変化しようとすることも確かに大切です。でも、現状を維持することも、同じように大切で難しいことではないでしょうか。
自分にとってのマンネリを、つまらない、変えたいと思うより先に、「愛すべき自分のベーシックなんじゃないか」と見方を変えてみませんか?それは、生活の中の小さな幸せをきちんと感じようとすることに似ているのかもしれません。
食事作りやメイク、1日の過ごし方において、なんとなく退屈で毎日同じことの繰り返しだな、と思ったことはありませんか?