心のどこかで、諦めてしまうことがありませんか?
途中で投げ出してしまったり、最後まで全うしないうちに逃げてしまったり……。もしかしてそれ、「諦め癖」がついてしまっているかもしれません。「諦め癖」を克服すると、達成することの喜びを得ながら目標をステップアップし、より充実した人生を送ることが叶います。また、小さなことでも何かをやり切ることを重ねることによって、人としての深みを増していくこともできるでしょう。
いつの間にかついてしまった「諦める」習慣を断ち切り、一歩踏み出すために必要な行動をご紹介します。
こんな行動・考え方は要注意!「諦め癖」チェックリスト
☑CHECK1:困難にぶつかると、逃げたくなる
☑CHECK2:完璧さを求めすぎるあまりに、続けられなくなってしまう
何かをやり始めても、自分の思い描いた完璧な理想像を追い求め過ぎて、それ以上続けられなくなってしまっていませんか?
☑CHECK3:年齢や能力などのハードルで、やる前に諦めてしまう
年齢や能力などを理由に、何かにチャレンジすることさえも、やる前から諦めてしまう傾向にありませんか?
「諦め癖」を断ち切る3STEP
STEP1:途中でつまずきそうになった時
途中でつまずきそうになった時は、一旦立ち止まって考えてみてください。もしかして立てた目標が高過ぎたり、期限に無理があったり、そもそも実現が難しかったのかもしれません。
そんなときは、目標や期限の設定をし直しましょう。現実の世界では、状況は刻々と変わります。目標や期限は一度設定したとしても、何度でも定期的に見直す方が、むしろよいのです。
一人では一杯一杯になり、途中で放り出したくなることもあるかもしれません。そんな時は、周りを見回してみましょう。
誰か手伝ってくれる人はいないですか?一人で抱え込まないようにしましょう。
あなたが頼まれたら快く引き受けるように、相手も喜んで手伝ってくれるかもしれません。たまには人に甘えることも大切です。
職場や自宅などずっと同じ場所や環境にいると、それだけで煮詰まってくることがあります。全てを諦めてしまう前に、少し環境を変えてみませんか?
パソコンを持ちだして、近くのカフェに移動してみる、もしくはたまには家で仕事をしてみる。リモートでできる仕事であれば、リフレッシュがてら試してみてください。
普段近くにいる同じ価値観を共有している人ではなく、めったに会わないような人に会ってみると、新しいアイデアや価値観に遭遇することがあります。
例えば自分が置かれている環境がいかに恵まれており、途中で諦めてしまう事がもったいないということが、普段接しない人だからこそ見え、気付かせてもらえるかもしれません。
場所や環境を変えてみることとも少し似ていますが、何かを諦めそうになったら、そこからあえて自分を離してみることも時には必要です。
渦中のその場から離れて全く違う世界で気分転換をすると、リフレッシュするだけでなく、自分自身を俯瞰して見ることができます。
本当に諦めるべきか、頑張って続けるべきが、冷静に見つめなおすことができるでしょう。
STEP2:諦めづらい目標の立て方
自分が気持ちよく続けられるよう、途中で諦めづらい目標の立て方のコツをご紹介します。
目標の設定が抽象的だと、目標を達成しづらく、途中で諦めてしまう事になりかねません。
例えば、「お金を稼ぐ」「痩せる」というような、ざっくりとした目標ではなく、「今年中に年収を〇〇円にまでアップする」「半年後までに3kg痩せる」など、具体的な目標を立てるのです。そうすることにより、よりやらなければならないことが明確になり、諦めずに続けて、目標をクリアすることに一歩近づきます。
具体的な目標を立てるときのポイントは、まずは低めの設定から始めることです。例えばいきなり壮大な5か年計画で、給与を倍にする、というような目標を立てても、なかなか実行しにくいかもしれません。
まずは、月単位から1年くらいまでの目標で、普通に頑張っていれば達成できるくらいの低めの設定にしましょう。小さな目標を達成して成功体験を積むことで自分に自信を持ち、後々目標を高くしていけばよいのです。
最終ゴールを決めたら、そこまで一気に駆け抜けようとするのではなく、ステップごとの細かい目標を立てるようにしましょう。小さなステップをクリアしていくことは、ゴールまでめげずに続けることのモチベーションになります。
例えば、「1年以内にTOEIC 800点を目指す」という目標であれば、12ヶ月ごとの目標、例えば3ヶ月で100点ずつ点数を上げる、というようなステップを作ります。次に3ヶ月で100点スコアを上げるにはどうすればよいか……、とどんどん目標が細分化されていきます。
小さなステップを一つずつクリアすることで、いつの間にか大きな目標にどんどん近づくことができます。
先ほどの「ゴールにたどり着くまでの、ステップごとの目標を立てる」の続きです。
では、3ヶ月で100点アップさせるためには何が必要なのかを考えます。例えば1月30時間英語を勉強するというタスクになるとします。そしてさらに細かく週単位、日単位の小さなステップを作り、それぞれをクリアしていくようにするのです。
できれば1日ごとにこなせるタスクを設定して、週単位で微調整していくくらいのスケジュールを立てると続けやすくなります。週単位で調整して、タスクが溜まり過ぎないないようにすることがポイントです。
途中で諦めてしまうことの原因に、目標達成の期限を決めていなかったということがあげられます。何かをやり遂げようとするときには、かならずそれを達成する期限を設けましょう。
もちろん無理のない期限を設定することがポイントです。あまり近過ぎず、長すぎずコツコツ頑張れば達成できるくらいのほどよい期限を決めましょう。
何か目標を立てたり、やり遂げたいことがある時、周りの人に先に宣言してしまうことは結構オススメです。周りのみんなが知っていることが、自分へのプレッシャーにもなりますし、巻き込めばきっと応援して、背中をおしえてくれるはずです。
諦めそうになったり、投げ出しそうになった時にもあらかじめ周りの人が知っていれば、助けを求めることがよりスムーズになることでしょう。
これはマストではありません。でもやらなければならないことは、必ずしもやりたいこととは限りません。頑張った自分に、ご褒美が待っていることは、大きなモチベーションの1つになるでしょう。
注意点は、小さなステップクリアには高額なものではなくプチご褒美、大きな最終ゴールにはちょっと大きなご褒美を、という風にして自分を甘やかしすぎないことです。
STEP3:諦め癖を直す、毎日の習慣
小さな目標をいくつも作ることが難しい場合は、毎日しなければならないルーティンでチェックリストを作成し、1つ終えるごとにチェックをしていきましょう。毎日しなければならないこと、毎日やっている事でもチェックリストでチェックしていくと、ちょっとした達成感が味わえ、日々のルーティンも楽しくこなせるようになります。実はこの「プチ達成感」を味わうことが、大切なのです。
始めたことで、諦めたくないことは、とりあえず30日間続けてみましょう。
30日続けることは簡単と難しいのバランスの丁度よいところです。でも30日続けることができれば、その頃にはそのことが既に習慣になっていることに、気付けるはずです。
「諦め癖」がついている人の中には、完璧を求めすぎる人が多いことも特徴です。完璧を求めれば求めるほど、何事も完成することができません。ちょっとくらい間違っていても、ちょっとくらいズレていても良しとするくらい、ゆるい設定で一度やってみませんか?
例えば、タスクを1日さぼったからと言って、全ての計画が狂うわけではありません。1週間単位、1か月単位で調整したり、目標や期限を設定しなおすことももちろんできます。
あまり自分を追い詰めないで、楽しみながら続けられるようにしましょう。
小さな目標から、大きな目標へ
始めは小さな一歩でも、踏み出すことが大切です。そして、一歩ずつ小さな山や谷を乗り越えていくうちに、自然と目標は高く、壮大になっていくでしょう。目標が大きければ大きいほど、困難にぶつかることも多くなりますが、それを達成する喜びも大きいものとなるはずです。今こそ、はじめの一歩を踏み出してみませんか?
何かをやり始めても、誰かに何かを言われたり、トラブルが発生してしまうと途中で諦めて、逃げたくなってしまっていませんか?