「サードプレイス」を考えてみませんか
「サードプレイス」とは
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
「サードプレイス」を持つ利点
自分自身のバランスが取れる
家庭でも職場でも、「自分の役割を全うしなければならない…」と思ったりすると、プレッシャーがかかるもの。ましてや、仕事などでは自分以外の人からの評価を受けることがあるので、頑張っていてもうまく結果がともなわず落ち込んだりすることもあるかもしれません。
サードプレイスでは、今ある役割とは別の立場の自分になります。いつもの場所の評価とは別のところに自分を置くことができるので、「こんな自分もいる」と考えることができます。
自分の価値観や心の拠り所は、きっと多いほうがよいでしょう。例えば、どこか1つの場所で上手くいかない状況のときにも、「私には別の居場所もあるから大丈夫」と思えるのは、1つより2つあったほうが心や考え方のバランスが取れると思います。サードプレイスは、自分の新しい「居場所」になってくれるのです。
新たな価値観が増やせる
サードプレイスでの人との交流や、「もの」や「こと」の発見は、自分の中の価値観を増やしてくれます。家庭でも職場でもない場所だから、先入観なく見聞を広げられ、新しい発見があったり、心の成長に繋がったりします。
想像力の広がり
価値観が増えるということは、いろいろなことを考えられる視野が広がる、ということでもあります。今まで気づかなかった誰かの気持ちや、些細な出来事などに気づいたり、想像力を働かせて思い遣ることができる、なんていうこともできるようになるかもしれません。
「サードプレイス」例えばこんなところ
行きつけのお店
先にご紹介したとおり、レイ・オルデンバーグの著書でのサードプレイスは、カフェや居酒屋といった、“地元”と呼ばれる近い地域にあって、人々が集まり気軽に交流が行われる場と言われています。自分の家や職場の近くに、行きつけのお店を見つけてみましょう。お店の人や馴染みのお客さんとの交流が始まるかも。
ボランティアなど社会活動
ボランティアなどの社会活動も、サードプレイスになるでしょう。社会貢献というような大きなことではなくても、身近な誰かをちょっと手助けするだけでも、サードプレイスになり得ます。気構えせずに考えてみたい第3の場所です。
習い事
家や職場以外の場所で新たな価値観を築くという意味では、習い事もおすすめです。習い事は自分の上達だけを考えられるので、それ以外の場所で気持ちが揺らいだときにも、きっと支えになってくれます。
スポーツもまた、健康や体型の改善といった目標を掲げられると、習い事のように新たな自分の価値観をつくることができるでしょう。リフレッシュにもなり一石二鳥ですね。
趣味の場
習い事ではなくても、趣味の音楽鑑賞や読書、美術鑑賞なども、サードプレイスと思ってよいのではないでしょうか。趣味を通じて知り合った人と話をしたり趣味がきっかけで遠出をしてみたりと、好きなものを追いかけるだけでなく、思いがけなく自分の世界を広げてくれることもあるようです。
副業
昨今の「働き方改革」によって副業をする人も増えてきたようです。副業も仕事ではありますが、本業とは違うことをすることで、新たな自分の居場所を見つけることになるかもしれません。
気の置けない友人との時間など
同級生や友人などと過ごす時間もサードプレイスと言ってもよいのではないでしょうか。今の自分を少し忘れて、お喋りに花を咲かす時間は、昔からの“本来の自分”に戻してくれるかも。
美容室やネイルサロン、サウナなどリフレッシュできる場所と時間
お仕事や子育てなどで、自分の時間を定期的に多く取ることが難しい人もいるでしょう。そんなときは、美容室やネイルサロン、サウナなど、身綺麗にできてリフレッシュできそうな場所を探しておいてもいいかもしれません。定期的にではなくとも、ここぞというときの場所を見つけておいて、「あそこへ行こう!」と思えるだけでも効果がありそうです。
普段の役割から少し離れられるところがよい
いずれにせよ、家庭や仕事場における「自分の役割」から、ほんの少しだけ離れられるところがよいでしょう。上記にご提案した場所だけにとらわれず、あなたが「ここは私にとってのサードプレイスだな」と思えればいいのです。
「サードプレイス」を持つにあたって
身近なところで
サードプレイスを探すにあたって、旅行のように大掛かりな計画を立てて行かなければならない場所より、普段から気軽に通えるような距離や時間の場所がよいでしょう。「いつでもある、いつでも行くことができる」が大事です。提唱者のオルデンバーグの著書でも、サードプレイスは近隣のカフェなど、気軽に交流ができる場所を示しています。
「ひとつ」じゃなくてもいい
サードプレイスは1つに限ったことではありません。自分の居場所は、いくつあってもいいのです。ですが、自分の時間や予算の都合がつく、無理のない範囲にしておきましょう。
続かなくてもいい
習い事など、始めてみて「ずっと続けなければ…!」とプレッシャーに思う必要はありません。第3の場所は、自分にとって居心地のいい場所を探すこと。続かないなと思ったら1度休んでもいいし、あわないと思ったら行くのをやめてもいいのです。
なくてもいい
サードプレイスは、“あったらいい場所”で、絶対になくてはならない場所ではありません。家庭や仕事が充実していたり満足していれば、サードプレイスはなくてもいいのです。自分のタイミングで、自分の身の丈にあった第3の場所が見つかったらいいな、というくらいの気持ちでいましょう。
わたしの「サードプレイス」、探してみましょう
「サードプレイス」についてお話してきました。あなたにとって、気持ちの休憩所になってくれそうな第3の場所は、今あるでしょうか?
“人生100年時代”と言われている昨今、自分の居場所がいくつかあったほうが、きっと暮らしのなかで自分を助けてくれることも多いでしょう。自分の「サードプレイス」、ゆっくり探してみませんか。
「サードプレイス」とは、家庭(第1の場所)、仕事(第2の場所)以外の、第3の場所のことを指すと言われています。提唱したアメリカの社会学者レイ・オルデンバーグの著書「サードプレイス」では、カフェや居酒屋など、地域のコミュニティプレイスとして語られていますが、ここではもう少し大きく捉えて、家庭でも職場でもないところ、と考えてみましょう。