自分に戻るための「マイタイム」の作り方
毎日時間に追われていて、自分のための時間なんてない。職場や家庭で多くの役割を抱えている方ほど、「マイタイム」をもつことは難しく感じられるかもしれません。ここでは、そんな方のために「マイタイム」の作り方をご紹介します。皆が平等に与えられた1日24時間という条件を、どう使うかは自分次第です。
バーチカル手帳で時間を「見える化」する
時間を作り出すには、まずは時間を「見える化」することです。予定と予定との間の空白の時間や、なんとなく過ぎ去っている時間があるかもしれません。バーチカル手帳を使えば、今まで気づかなかった空き時間やムダにしていた時間が見つかるはず。
作業時間のリミットを設ける
仕事や家事をしていて、気が付くと次の予定が迫っていて焦った、ということはありませんか? 時間を上手に使うには、作業時間のリミットを設けることです。つまり、終了時間をあらかじめ決めておくということ。
使える時間が限られていると、意識してきびきびと行動できます。バーチカル手帳に線を引いたり、四角で囲ったりしておくのもいいですね。
タスクはスケジュールに組み込む
あれもこれもしなければ、と頭がいっぱいになって実際よりも忙しく感じてしまうことはありませんか? スケジュールに落とし込むのは予定や約束だけではありません。
取るに足らないような小さなタスクも、スケジュールに組み込んでしまいましょう。外出のついでに郵便局に寄る、買い物のついでにクリーニングを出す、というように「ついで化」するのです。
すべてを完璧にしなくてもいい
仕事で帰りが遅くなったり、家族のお世話を優先したり、忙しいときは特に、いつも通りの家事ができないものです。そんなとき、あなたはどうしていますか? ご自身を責めたりしていないでしょうか。
すべてが完璧でなくてもいい、できない日があってもいいのです。人に頼ってもいいですし、サボるのもあり。自分を許してあげて、凝り固まった心をほぐしてあげましょう。
頑張ったわたしにごほうびを。自分を大切にいたわるプラン
忙しい時ほど心も体もクタクタに疲れ、メイクを落とすのも煩わしくてベッドに倒れ込んでしまう。何もかも完璧にしようとそればするほど、空回りしてミスをしてしまう……。いつも限界ギリギリまで頑張りすぎているあなた。こんなときほど、自分の心と体を大切にいたわる「マイタイム」が必要です。
何をおいてもたっぷりと休息をとる
睡眠は何にも勝る休息です。疲れた心と体、働きすぎた頭を休めるには、たっぷりと寝ることに限ります。とはいえ、多忙を極めていると睡眠時間すら削ってしまうこともありますよね。
そんな方は、スキマ時間に仮眠をとる、10分でも早く寝ることを心がける。それだけでもずいぶんと回復度が違ってくるはずです。
・寝る前は間接照明だけでまったりとすごす
・アロマを焚いて良い香りに包まれる
心も体も喜ぶおいしいごはん
一日三食、きちんと食事できていますか。時間がなくて一食抜いてしまったり、偏った食事になってしまったりすることもありますよね。毎日は無理でも、一週間単位でバランスが取れるように心がけてみてはいかがでしょう。
時間のある休日は栄養たっぷりのおいしいごはんを食べて、心と体にご褒美をあげるのです。もちろん、毎日できるに越したことはありません。
・胃の負担にならない野菜たっぷりの夕ごはん
・間食はガマンせずヘルシーなものをとる
新鮮な空気を体いっぱいに取り込んで
肩こりや頭痛、腰痛に悩まされていたり、どことなくいつも体調が悪かったり。日頃の運動不足や長時間のデスクワークなどが原因で、体じゅうがこわばっている方も多いですよね。
毎日クタクタになるまで頑張っている体は、こまめなケアが必要です。窓を開けて新鮮な空気を体いっぱいに取り込んで、うーんと伸びをするだけでもずいぶんとスッキリするはず。
・休憩時間は外に出て5分間歩いてみる
・遠くのものを眺めてゆったりと息をする
もっと自分を好きになれる!美しく磨くプラン
家族や周りの人に対して、あれこれと心配りができるあなた。そのままでもじゅうぶん素敵な存在です。ただ、自分のことを二の次三の次にして、何かを諦めてしまうのはもったいないですよね。スキルアップしたり、新しいことにチャレンジしたり、自分を磨くための「マイタイム」をすごしてみませんか。
学び続けることは宝になる
仕事に直結する資格だけでなく、日々の生活に役立つような学びなど、知識や技術を習得するための生涯学習。勉強は必ずしも学生だけのものではありません。
人は学び続けることで、内面の豊かさが育まれるものです。視野が幅広くなったり、他者への理解が深まったり。学びで得たものは、あなただけの宝になります。
・早起きして朝活に参加する
・無理なく続けられる習い事を始める
内面からにじみ出る美しさを育てる
いつまでも美しくキレイでいたい。大人の女性たるもの、外見だけでなく、内面からにじみ出るような所作の美しい人でありたいですよね。そのためには、自分の内面と向き合う時間をもったり、教養を高めるような読書をしたり、心静かにすごす時間も大切です。
・日本の伝統文化から美しい所作を学ぶ
・哲学書などで思考力を養う
知的好奇心を満たすことにチャレンジ
わたしたちの脳は、新しい刺激に敏感です。目的もなくSNSをダラダラと見続けてしまうのも、脳が新しいことを求めているから。そんな知的好奇心を無目的に満たそうとするよりも、主体的に新しいことにチャレンジするほうが有意義だと思いませんか。
・業種の異なる人と交流してみる
・分からないことや知らないことを調べる
「マイタイム」で自分も周りの人も幸せに
職場や家庭の役割から解き放たれた、何者でもない一人の人間である自分。そんな自分に戻る「マイタイム」は、どんなに忙しくても必要な時間です。
今の自分には無理そう、理想と現実は違うと感じる方も、中にはいらっしゃるかもしれませんね。そんな方は、1日5分でも10分でもいいのです。自分自身や家族、周りの人を慈しめるように、「マイタイム」をもってみてくださいね。
仕事も家事も完璧にこなしたい。何でも自分でやらないと気が済まない。努力家でまじめな方ほど、身を粉にして頑張りすぎてしまうこともありますよね。家族や周りの人のために尽くすことは、素晴らしいことです。
ただ、ときにはあなた自身をいたわるような時間があってもいいと思いませんか。そんな「マイタイム」を大切にすれば、今まで以上に自分自身や周りの人に慈しみの心をもてるようになります。