ハンガーを、クリーニングや購入時に付属しているもので間に合わせている方は多いと思います。ですがハンガーは、大切な衣類を守るためにとても重要なアイテム。普段あまり気にしていないハンガーについて、きちんと知ってみませんか。

洋服をハンガーに掛けて収納すると、シワになりにくく、型くずれも防止できます。長く大切に着たい衣類は、畳むよりも断然ハンガー収納が◎

またハンガーで収納すれば、アウターもトップスもボトムスも整然と並び、何がどこにあるか一目瞭然。ワードローブの把握がラクラクです。

片付ける時はハンガーに洋服を掛けてクローゼットに吊るすだけ。畳む手間がかからないので、面倒くさがり屋さんやお子様にもおすすめの収納方法です。

洋服は基本的に、人の体型に合わせて立体的に作られています。ですので収納する時にその形を保つことが、洋服を長持ちさせるポイントになります。

ハンガーに求められる役割は、まさにその「形を保つ」という部分。しかも、ハンガーは人が着るよりもうんと長く洋服を吊るすことになります。だからこそ、いい加減なもので間に合わせず、正しく選ぶことが大切になるのです。

コートやジャケットなど重さのある衣類を掛ける時は、しっかり支えることのできる厚みのあるハンガーを使用して。3～5cmの厚さを目安に、収納スペースと相談しながら選んでください。

フックのすぐ下の、くびれのような部分をハンガーの「首」と呼び、衣類に襟のある時は首のあるハンガーを用います。首のない曲線状のハンガーは、セーターやトレーナーといったカジュアルな洋服向きです。

木製は防湿作用が期待できるほか、静電気も起こらず、洋服に優しい素材です。木の種類によっては防虫や芳香効果があるものも。また、ツルッとした生地や襟ぐりが広くてハンガーからズレ落ちやすい洋服には、滑り止め加工がされたハンガーが便利です。

間違ったハンガーを選ぶとシワや型くずれが起こります。せっかく大切な衣類のために使うのに、知識がないせいで逆効果になったら悲しいですよね。

肩先に厚みがあり立体的に掛けられる「ジャケット用ハンガー」、薄くて収納しやすい「シャツハンガー」、パンツやスカート用の「ボトムスハンガー」など、ハンガーの種類は様々。アイテムに合った用途のハンガーを使うようにしましょう。

実際に洋服を掛けてフィット感を確認してみてください。軽くゆすっても洋服がズレないようであればOKです。

Woodlore（ウッドロア）のほんのりとラベンダーが香る木製ハンガーです。ベーシックな形なので汎用性があり、厚さも約1cmと薄めだから、省スペースでたくさん収納できますよ。

デザインや生地の材質に関わらず、どんな衣類でもピタッと掛けられるドイツ生まれの機能派ハンガー。バリエーションが豊富なので、洋服に合ったものがきっと見つかります。

こちらのハンガーは、ドイツに実在するランドリー、Freddy Leck sein Wasch salon（フレディ・レック　ウォッシュサロン）のもの。シンプルながら機能的で、キャミソールなどの肩紐タイプの衣類も掛けられます。クラシカルなデザインだから、見せる収納にもおすすめです。

抜群の耐久性を誇るステンレスハンガーです。錆びや変色の心配がないので外でも使え、物干しから取り込んだらそのままハンガーごとクローゼットへ、なんて便利な使い方も可能です。

ハンガーと洋服の関係は、思った以上に密接です。今までハンガーをあまり気にしていなかった方も、この機会にぜひ見直してみてはいかがでしょうか。