セルフプロデュースノート術のメリット
セルフプロデュースノート術のメリットは、頭の中を整理できることです。人間が頭の中で常に意識しておけることは数えるほど。あれをやろう、これをやらなきゃと思っていても、つい忘れてしまうことってありますよね。大事なことを覚えておく緊張感や、忘れてしまうかもしれないというストレスは、本来のパフォーマンスを妨げる原因にもなります。
頭の中にあることを紙の上にいったん預けてしまえば、自分の考えと少し距離をおいて向き合うことができ、しだいに仕事もプライベートもうまく回りだすでしょう。
過去の振り返り
頭の中にあることをノートに書きだす習慣を続けていくと、過去の振り返りができるようになります。あのときどう考えていたか、1年前の自分は何を思っていたのか。紙に書き残していなければ、当時のできごとはなんとなく思い出せても、そのときのリアルな気持ちまでは振り返ることはできません。こんなこと考えていたのか、今の自分ならこうするかな、と振り返ることができ、自分がどのくらい成長できたかを確認する指標にもなります。
現在の自分を客観視
仕事やプライベートがうまくいかない、こんなはずではなかった。そんな気持ちで頭の中がいっぱいになっている状態では、何事も前に進みません。現在の自分を客観視するためにも、その思いをすべてノートに書きこみます。
順序だてて書く必要はありません。頭の中で浮かんでは消えていく言葉をつかまえて、それ以上頭の中でぐるぐる回らないようにするのが目的です。自分の内なる声を「見える化」すれば、冷静に情報を整理でき、決断力が増すようになります。
今何をすべきかが見えてくる
現在の自分を客観視できるようになると、うまくいかないのは何が問題なのか、それを解決するためには何ができるのかが見えてきます。目標を妨げていることはないか、言い訳をしていないか、自分には無理だと諦めていないか。そういった問題点が明らかになれば、おのずと今何をすべきかが分かるようになります。
モチベーションアップにつながる
セルフプロデュースノート術では、夢や目標を書いて終わりではありません。小さな目標に細分化して、できたことを記録していきます。そのときの気持ちも合わせて記録しておけば、定期的に見直す際に自らの変化や成長が目に見えて感じられるでしょう。それが継続していくモチベーションにもつながります。
セルフプロデュースノートの書きかた
ここではセルフプロデュースノートの書きかたをご紹介します。セルフプロデュースノートを書くうえで大切なことは3つです。
まず、夢や目標、理想像は具体的に詳しく書きます。これは、具体的なほど実現、達成しやすいからです。次に大切なのは、完了形で書くこと。「~したい」「~する」ではなく、「~できた!」とあたかも実現したかのように書くのです。そして、自分の思っていること、感じていることを書き加えます。定期的に見直す際、自分の気持ちの変化も観察することで、モチベーションを維持するのに役立ちます。
1.ノートを用意する
夢や目標を実現・達成へと導くノートです。気分の上がるお気に入りのノートを用意しましょう。今使っている手帳でもOKです。ノートだと身構えてしまうという方は、ふせんを使ってもいいでしょう。書き終えたふせんはノートに貼って残しておきます。
2.ゴールを設定する
夢や目標、なりたい自分像、理想とするライフスタイル。自分しか見ないノートです。思いつくままに自由に書きましょう。雑誌の切り抜きなど、イメージに近い写真があれば貼っておくとより現実味が増します。
3.実現するためにするべきことを書く
現在の自分と、理想の自分とのギャップを埋めるためには何をすればいいでしょうか。実現するために必要なことは何でしょうか。ゴールから逆算し、いつまでに、何をどのくらい、どうするのかをスケジュールに落とし込みます。
4.できたことを記録していく
実現するためにするべきことは、日々実践していきます。できたことはその都度記録し、自分が思っていることも合わせて書きましょう。マンスリーのカレンダーに〇を付けたり、次のステップとして何ができるかをメモしたり、自分を成長させる工夫を施します。
5.定期的に見直す
自分との約束は守れているか、できていない項目があれば原因は何かなど、1か月、3か月、半年というように定期的に見直します。「ここまで達成したら自分にごほうびをあげる」というように、楽しみを作るのも継続するモチベーションになりますね。
セルフプロデュースノートに書きたいことリスト
基本の書きかた以外にも、もっと自由にいろいろなことを書くと、毎日が充実した楽しいものになります。一例を挙げておきますので、ご参考になさってくださいね。
・自分を励ます言葉
・その日あったいいこと
・自分を支える人やモノへの感謝
・楽しかったことリスト
・ワクワクリスト
・WISHリスト
・ごほうびリスト
こんなときどうする?
セルフプロデュースノートを書いていくと、うまく表現できなかったり、やるべきことに取りかかれなかったりすることもあるでしょう。ここではそんなときの対策をご紹介します。難しく考えず、「今は書く気分じゃないんだな」とありのままの自分を受け止め、また書きたい気持ちが湧き上がってきたときに取り組めばいいのです。
考えがまとまらないとき
頭の中に次々と浮かんでくる考えがまとまらないときは、マインドマップを活用してみましょう。連想をカタチにするのに役立ちます。中央にテーマを書き、そこから放射線状に線を引いて、関連する単語をつないでいくだけです。書き終わったら俯瞰し、関係のある言葉どうしを矢印でつないだり、大事な言葉は雲マークで囲んだり、番号をふったりして、思考を整理します。
言葉でうまく表せないとき
イメージはあるけれど言葉でうまく表せないときは、イラストや図を描いたり、写真をコラージュしたりしてみましょう。こんな部屋に住みたい、海外のあそこへ行ってみたい。そんな理想はひと目で見てイメージできるように工夫すれば、ノートを開くたびに潜在意識に働きかけ、実現へ向かうようアシストしてくれます。
なかなか動き出せないとき
やるべきことは分かっているけれど、なかなか動き出せないときは、タスクを小さくブレイクダウンしてみましょう。細分化したタスクの所要時間も見積もって書いておくと、とりかかりやすくなります。たとえば「セルフプロデュースノートを書く」というタスクがあれば、「ノートを買いに行く(1時間)」「目標を洗い出す(30分)」というように、すぐに行動できる単位ごとに区切ってみましょう。
ノートを賢く使って理想の自分に♪
夢や目標の実現へと導く、セルフプロデュースノート術をご紹介しました。文字に落とし込むことで頭の中は整理され、自分の考えややるべきことを客観視でき、仕事やプライベートのパフォーマンスが向上します。いちどしかない自分の人生を輝かせるためにも、セルフプロデュースノート術をお試しくださいね♪
なんだかモヤモヤする、考えがまとまらない。仕事やプライベートがうまくいかず、理想や夢とは程遠い……。そんなとき、頭の中はさまざまな思いや考えが溢れかえっていて、パフォーマンスが落ちている状態です。そこから脱出するには、まずは頭の中を整理すること。頭の中にあることを外に出して、クリアにすることから始めましょう。それがセルフプロデュースノート術の第一歩です。