虫食い・黄ばみを防ぐ「しまい洗い」って何?
虫食い・黄ばみを防ぐには、衣替えでしまう前に洋服をきれいに洗い直す「しまい洗い」が有効です。お気に入りの洋服が残念なことにならない為にも、知っておきたい“衣替えの極意”を紹介します。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
洗濯してあるのにもう一度洗うの?「しまい洗い」のメリット
「しまい洗い」は、普段の洗濯では落としきれない汚れをきちんと落としてあげること。衣替えでしまい込む前に「しまい洗い」をすることで、洋服を害虫や黄ばみから守ることができます。
来年に今年の汚れを残さない!「しまい洗い」の正しい手順
1.来年も着る?着ない?まずは洋服を選別
2.「しまい洗い」をする前に洗濯槽をきれいにする
洗濯槽のクリーニングをしてから「しまい洗い」を行うとより効果的。雑菌が溜まっている洗濯槽で洗うと、雑菌臭の原因にもなるので、「しまい洗い」のタイミングで洗濯槽のクリーニングをしてみてはいかがでしょう。
3.雑菌臭があるものは酸素系漂白剤につけ置き
1度雑菌臭いが付いたものは、洗濯して落とすことは困難です。雑菌臭は「モラクセラ菌」が原因と言われていますが、臭いが付いたまま保管するのはちょっと抵抗がありますよね。
雑菌臭を取る方法はいくつかありますが、40度くらいのぬるま湯に酸素系漂白剤を混ぜ、20分以上付け置きすると簡単に取れます。酸素系漂白剤は色物にも使えますが、毛やシルクには使えないので、使える生地かどうか確認してから使用しましょう。
3.洗濯しても落ちない油シミには食器用洗剤を使う
4.どんな汚れも9割落とせる「魔法の水」を家にある材料で手作り
・液体酸素系漂白剤(衣類用) 小さじ3
・中性洗剤(食器用) 3滴
・歯ブラシ
作り方は簡単。小さめの容器に材料を全て入れるだけ。
使う時は、歯ブラシに付けて、シミや汚れをトントンしながら落とします。汚れを落としたら、洗濯機で水洗いします。化学反応が活発な3時間以内に使うのがベスト。作り置きできないので、使う直前に作るのが良さそうです。
5.お手軽に落としたい人は専用洗剤を直接塗布
6.自宅で落とせない汚れはシミ抜きのプロにお任せ
どうやっても自宅でシミや汚れが落とせないという時は、プロにお任せするのが安心です。クリーニングに出したけど「これ以上落とせません」と言われたからといって諦めないで!
シミ抜き専門のクリーニング店があるので、通常のクリーニング店で落ちない汚れも落とすことができます。近くにお店がなくても宅配でやりとりできるので、どうしても落としたいシミがある場合、ネットで調べてお願いするといいですね。
7.「しまい洗い」は洗濯物が乾きやすい日に実行
せっかく「しまい洗い」をしても、天気が悪くて生乾き……は避けたいですよね。
洗濯物が乾きやすい日を狙って「しまい洗い」をしましょう。忙しくて無理!という人は、コインランドリーで一気に乾かしてしまうのもアリ。雑菌が残らないように、洗濯物が乾きやすい日に実行しましょう。
8.普段はOKだけど「しまい洗い」でNGなこと
普段の洗濯ではいいけど、「しまい洗い」ではしない方がいいことがあります。
それは残り湯で洗うこと。垢(タンパク質)がたくさん混ざっているので、洗濯物に残ってしまうと匂いや黄ばみの原因になってしまいます。「しまい洗い」するときは、きれいな水で洗いましょう。
湿気・害虫対策はしっかりと!収納時の注意点
痛みの原因は湿気にあり!除湿剤で対策をしよう
動植物繊維は、湿気を吸い込みやすいため注意が必要です。湿気を含んだまま長期間保管していると黄ばみや劣化の原因になってしまいます。
衣装ケースなど密閉された空間では、「塩化カリウム」の除湿剤が効果を発揮してくれます。水分は空気より重いため、衣装ケースの中なら底に入れておきましょう。
害虫対策も忘れずに!防虫剤は服の上にのせるのが基本
衣替えの極意「しまい洗い」をしてお気に入りの洋服を大切に
衣替えで洋服をしまう前には、しっかり汚れを落とすことが大切です。「しまい洗い」が終わったら、湿気・防虫対策をしっかりして収納。来年もお気に入りの洋服を着て、おもいっきりおしゃれを楽しんでくださいね。
まずは、シーズンオフになった服を1枚1枚チェックして、痛みがひどい服、ヨレヨレになって来年は着ない服は処分しましょう。来年も着たい服だけ「しまい洗い」すれば余計な手間になりませんね。
また、すでにシミや黄ばみがあるものと、そうでないものに分けておくと、より「しまい洗い」がしやすくなります。