全く同じではないからこそ、互いに刺激を受けながら楽しい時間を共有することができますね。いろんな考えに触れると、自分の視野が広がったり新しいことに興味がわいてきます。
時にはそれぞれの価値観がぶつかることも…
ところがあまりにも自分の考えに固執したり、新しい考えを受け入れられなかったりすると相手と衝突し、ケンカに発展してしまいます。それが家族や恋人・友達であっても、あるいは近しいがゆえにケンカをすることもあるでしょう。
でも、ケンカというのはそれまで知らなかった互いの本当の考えを知るチャンスでもあります。また、相手の価値観やこれからどうしていきたいのかという方向性を知ることもできるでしょう。
大人同士のケンカはより関係を深められるものである一方、こじれると元通りに修復できなくなる、ケンカ別れしてしまうという難しいものでもあります。価値観が違う大人がケンカをすることはあって当然のこと。でも、ケンカしたままで終わらせたくはありませんよね。
大人のケンカに必要なこと
なぜケンカをしたのか客観的に考える
家族やパートナー、恋人など近しい相手ならケンカをしたからと言って関係性が切れるわけではなく、毎日あるいはある程度の頻度で顔を合わせなくてはなりません。いつまでもケンカをしたままでは自分も相手も辛いですよね。
ただイライラするのではなく、どうしてケンカに至ってしまったのか考えてみましょう。自分と相手と、どんな点が合わなかったのか、何に対して言い争っていたのか冷静になって考えることが大切です。
着地点を考える
大人になると"なあなあ"で終わらせられるものと、そうでないものがあると思います。でも、曖昧にしてその場をやりすごした場合、問題が再燃することもあるでしょう。なんのためのケンカなのか、どこがゴールとなるのか、はっきりさせることが必要ですね。
折り合いのつけ方と仲直りの方法
【折り合うために】互いに寄り合うポイントを見つけて
年を重ねれば重ねただけ、価値観を変えるのは難しいものです。自分の価値観を押し付けたり強要することは、例えどんな相手でもできないものですよね。
自分も相手もどちらの価値観も尊重しながら、また互いに譲り合いながらどこかで折り合うポイントを見つけられるのは、大人だからこそ。互いに寄り合う気持ちが必要ですね。
【仲直りのために】早めに声をかける
ケンカの後、冷静になるために時間を置くことは必要です。でも、時間が経てばたつほど話を蒸し返すことが難しく、ケンカのゴールが決まらないまま曖昧に立ち消えになってしまいがち。でも、それではいつまでも再燃する可能性が残ってしまいます。
自分が謝るべきケンカであればもちろん、そうでなくても先に声をかけたいものですよね。ケンカの内容について謝るのではなく、「あの時はケンカになっちゃってごめんね」とケンカした事についてのみ謝るだけでも良いのです。
なんで自分ばっかり譲らなくちゃいけないんだ、と思うかもしれません。でも、どちらかが糸口を作らないとそのままになってしまいます。譲ることによって新たな会話が生まれたり、冷静になったからこその本音が出てくることもあるでしょう。
そこから話し合いを始めて、互いに寄り合うポイントを相談して決められればとても嬉しい事ですよね。ケンカの後に一度冷静になる時間を挟む事によって、前向きな話し合いができるでしょう。
大人のケンカで大切なこと
「大人」の話し合いを意識して
ケンカをする際、本音をぶつけ合うことは必要なのかもしれません。でもぶつけることが全てとも限りませんよね。年齢を重ねると多くのものを抱え、触れられたくない部分もあるのではないでしょうか。
自分の気持ちに嘘をついてまで相手に合わせることはありません。でも、相手を傷つけるところまで、本音をぶつける必要はありませんよね。怒りに任せるのではなく、何を伝えるべきかよく考えることが大人の話し合いと言えそうです。
自分も相手も尊重しよう
大人であればきっと相手の気持ちをある程度は理解することができるでしょう。「自分の考えとは違うけど、あなたの気持ちもわかる」というように自分は迎合しなくとも、相手の気持ちは尊重したいですね。
おわりに
ケンカができるのは、親しいからこそ。それほど仲が良くなければケンカになりませんよね。互いによく知っているからこそ、鼻に付くこともあれば心配してしまうこともあるでしょう。
互いを思いやり、いい方向に進んでいけるようなケンカなら、大人もするべきです。もし、親しい人とケンカをしてしまったら、一呼吸おいて大人らしいケンカをしてみませんか?
年齢を重ねるごとに、さらに経験を積むことで作られる自分の考えや価値観。家族であっても恋人であっても、似ている人はいるものの全く同じという人は、きっといないでしょう。