1. 直箸(じかばし)
2. 逆さ箸
箸を上下逆さにして用いる「逆さ箸」のほうが、直箸よりも上品?そう考えている人もいるようですが、逆さ箸は衛生面からむしろ嫌がられることも。メニューによっては箸の汚れも気になります。
お客様をもてなす側に立つ時は、取り箸を用意する気配りがあるといいですね。
3. 持ち箸
箸を持ったまま、その手で器を持つ「持ち箸」。無意識についやってしまいそうですが、箸はいったん置いてから器を持ちましょう。
4. 渡し箸
5. 撥ね箸(はねばし)
「あっ、嫌いなグリンピースが入っている!これはちょっと横にどけておこう」。このように箸で嫌いなものをよける「撥ね箸(はねばし)」は、食への感謝が足りない残念な所作。
どうしても食べられなければ仕方がないかもしれませんが、好き嫌いなく食事を楽しみたいですね。
6. 迷い箸
色とりどりの美味しそうな料理が並んでいると目移りしてしまいますよね。そこで「どれにしょう?」「こっちもいいなぁ」と箸を行ったり来たりさせてしまう「迷い箸」。どれも美味しそうだからこそ迷うわけで悪いことではないような気もしますが、料理の上で箸を動かすことはやめましょう。
7. 空箸(そらばし)
「まずはお肉から!」と手を伸ばしたものの、「やっぱり味噌汁からにしよう」と取るのをやめてしまう「空箸(そらばし)」。一度箸をつけたら、気まぐれに手放さずに口に運びましょう。
8. 探り箸
9. 拝み箸
箸を両手で挟んで、拝むようにして「いただきます」の挨拶。丁寧な所作に見えますが、箸の先を隣の人に見せるのは失礼という理由もあり「嫌い箸」に数えられています。
10. 刺し箸
箸ではなかなかつかみにくい食材。子供たちならズブっと箸を刺して食べていても愛嬌のうちかもしれません。でも大人なら、それはさすがに良くない食べ方だとわかりますよね。火の通り具合を疑っているように見えるため料理の作り手に失礼だとも言われています。
11. 指し箸
箸の先で料理を指して「これ、おいしい!」。会話の途中で箸を人に向けて「そうそう、それがね!」。
こうした「指し箸」は品がないと見なされる行為です。
指をささるだけでも嫌がる人は少なくありません。まして食事中に箸を向けられるなんて、逆の立場だったらどう思うかを考えたいですね。
12. 寄せ箸
離れたところにある器を箸を使って引き寄せる「寄せ箸」。器に箸をひっかけることも、音をたてて器を移動させることも美しくありません。
13. 涙箸
汁物を口にする時など、箸から汁がポタポタと落ちていることを「涙箸」といいます。やむをえない場合もありますが、汁を滴らせて食べている姿は見た目には品が良いとはいえません。
14. ねぶり箸
15. 握り箸
2本の箸を握ってスプーンのように用いる「握り箸」。箸を使い慣れていない幼児にはよく見られますが、大人になったら卒業したい持ち方。完璧な正しい持ち方ができないとしても、握って持つことだけは今すぐ改善して。
16. 合わせ箸
17. 立て箸
茶碗に盛ったご飯に箸をまっすぐ突き立てる「立て箸」。「仏箸」とも呼ばれ、葬儀などで亡くなった方に向けてご飯に箸を立てお供えします。
日常の食事の場でこの行為は絶対NG。知らないと常識を疑われてしまうかも!
18. 叩き箸
誰かを呼びたいからと箸で器や茶碗を叩いて「おーい!」「すいませーん!」。大人が食器を楽器扱いするのは恥ずかしいこと。あらゆる方面に失礼ですね。
19. 噛み箸
幼い子供ならありがちな、箸を噛んでしまう「噛み箸」。大人になっても癖が抜けないとしたら、意識して直すようにしましょう!
20. ちぎり箸
両手に1本ずつ箸を持って、ちぎるように料理を切り分けていく行為。硬い肉や魚を切り分けたい時に、ついやってしまう人も。
こちらも子供なら可愛いものですが、大人がやると不恰好。キレイに切りたい時には、ナイフを借りるなどして対処しましょう。
なぜ、こんなにもたくさん「嫌い箸」があるんだろう。
なぜ日本人は作法を尊重するのでしょう?なぜこんなにも箸のタブーがあるのでしょうか?それは、「食を共にする相手を不快にしない」という、古くから伝わるおもなしの心があるからなのではないでしょうか。
「いただく」ことに感謝を込めて、箸使いにも気遣い、気持ち良く食事をしたいですね。
複数でテーブルを囲んでいる際、取り箸がなかったあなたならどうする?そのまま直箸で取るか、箸を逆さにして持ち手側で取るか。
マナーとしては、まず取り箸がないか確認し、できたらお願いしましょう。ない場合は、周囲の人の了解を得たうえで、直箸で食べます。