日本の常識から一歩外へ。北欧やヨーロッパの女性から生き方を学んでみよう!
各国のジェンダー不平等状況を分析した、2017年版「ジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)」では、対象国144カ国のうち、男女格差が少ない国の上位を占めるのは、北欧やヨーロッパ諸国。日本は114位で、昨年から3つもランクを落としています。
<2017年度 ジェンダー・ギャップ指数結果>
第1位: アイスランド
第2位: ノルウェー
第3位: フィンランド
第4位: ルワンダ
第5位: スウェーデン
第6位: ニカラグア
第7位: スロヴェニア
第8位: アイルランド
第9位: ニュージーランド
第10位: フィリピン
第11位: フランス
第12位: ドイツ
第13位: ナミビア
第14位: デンマーク
第15位: 英国
第16位: カナダ
第17位: ボリビア
第18位: ブルガリア
第19位: 南アフリカ
第20位: ラトビア
※この指数では、ジェンダー間の経済的参加度や機会、教育達成度、健康と生存、政治的エンパワーメントといった4つの指標を基に算出されランキング化されています。
ナチュラルで前向きなヒュッゲの精神。デンマークの女性の生き方
北欧デンマークの女性は「ヒュッゲ」をとても大事にします。デンマーク語で「居心地がいい時間や空間」の意味を持つヒュッゲ。
もともと日照量が少ないため、お家の中でお茶や読書タイムを気ままに楽しんだり、編み物をしたり、暖炉を囲んで友人や家族とおしゃべりをしたり。そんなスローライフが根付いています。
少しでも心地よく、自分らしい時間を過ごすことを重視したそのヒュッゲ的なライフスタイルは、近年、世界中でブームになりつつあります。
お金を使って贅沢をすることではなく、好きなことをして心地よく過ごすことで「幸せ」をよりたくさん感じられるデンマーク女性。そんな生き方も、とても素敵ですよね。
またデンマークは教育費が無料で、子育てに対する社会サービスが充実している国ですので夫婦共働きは当たり前。
働く時間も日本より短く、ワークライフバランスを重視しているため、仕事と子育てが両立しやすいのだそうです。
「働く女性にとってベストな国」アイスランドの女性の生き方
女性の社会進出・男女平等改革が進んでいる北欧諸国。特にアイスランドは、女性が働きやすい環境が揃っている背景もあり、女性たちは社会でどんどん活躍しています。
なんとこの国では、女性が職場に赤ん坊を連れて行くのは当たり前なんだそうです!
しかも育休中、男女ともに給与の80%が支給され、取得しないとその手当を受け取る権利がなくなってしまうという徹底ぶり。
国をあげて女性が産後も働き続けることを応援しているのです。
しかしアイスランドの今の「男女平等」のシステムは、1975年に起こった女性達のストライキにより勝ち取った権利なのです。
アイスランドの女性たちのように、自分たちで声をあげて現状の制度をくつがえし、女性がもっと働きやすい環境に変えていく「強い意志」や「行動力」も、時には必要なのかもしれません。
年齢にとらわれず自由に生きる。フランス女性の生き方
30代だから、40代だから……と年齢に囚われて生きる女性が多い日本に対して、フランスの女性はもっと自由でナチュラル。
シミやシワ、たるみは「ありのまま」の自分として受け入れるし、歳を重ねることもおそれていないそうです。
美意識の高いフランス人がなぜ?と思うかもしれません。ですがそもそも、フランスの女性達は年齢を重ねること自体をも「美しさの一部」だと考えているのです。
だからフランスの女性は歳を重ねてもブーツやミニスカートを颯爽と履き、自由なファッションを楽しんでいます。
また、同棲生活が法律で守られているフランスでは、結婚という形にとらわれません。
よいパートナーがいるかは尋ねられても、「いつ結婚するの?」とは聞かれないのだそう。
バカンスを大事にして、いつまでもロマンスを忘れず、おばあちゃんになっても恋愛を楽しむ生き方も、とても素敵だとは思いませんか?
陽気で朗らか!モノを大切に人生を楽しむイタリア人女性の生き方
イタリア人というと、陽気で朗らか、いつだって人生を謳歌しているイメージがあるのではないでしょうか?
実際に彼女達はいつもニコニコ笑顔を絶やさず、「なんとかなるさ」というおおらかな精神を持っているのです。
そして相手の素晴らしい部分を引き出すのが上手なのが、イタリア人女性の特徴。
いいところを見つけては褒めます。
そうすると、今度は反対に自分も褒めてもらえることが多く、お互いを高め合う関係を築けるので、どんどん美しくなっていくのだそうです。
またイタリア人女性は、誰かのためにお洒落をするのではなく、自身が楽しむために、本当に好きなものを身につけます。
また、お気に入りの「物」はとても大切に扱うのだそうです。
壊れたら買い換えではなく、修繕を試みるというその姿勢を見習いたいものですね。
好きなことは全力で!情熱の国スペインの女性のライフスタイル
さすがに「情熱の国」と言われるだけあって、スペイン女性の生き方はとてもエネルギッシュ。
年齢に関係なく、とにかく人生に情熱を注ぎ、好きなことに全力で取り組みます。
年齢に関係なく、新しいことにチャレンジしたり、好きなことを追いかけたり、あくなきチャレンジをします。
スペインではオンとオフがはっきりしています。仕事も遊びも大事にしていて、仕事は「人生のほんの一部」としか捉えていません。
お金を稼ぐこと以上に大切なことがあることを、多くの人が自覚しているのです。
とはいえ、仕事も大切。
スペイン人が シエスタ(お昼の2~3時間の休憩)をとるのは、午後に強い日差しが照りつけるため、暑い中ダラダラ作業するよりも、気温が下がったころに集中してすすめるほうが生産性が高いと考えているからなんです。
そしてモノではなく体験にお金を使い、人生をより謳歌しようとしているのです。
人生は一度きり。情熱に溢れた充実した人生を送ってみたいなという方は是非、スペイン女性の生き方を参考にしてみてはどうでしょう。
生き方を変えるには?方向転換の仕方がわからない時の心得
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特に40代~50代までの人は、うまくいかないことや大きな環境の変化に見舞われて「これまでの生き方を変えないと」と思っている人も多いのではないでしょうか。
40代~50代は生き方改革の時期
Photo by Guillaume Bolduc on Unsplash
この時期は「体と心・他の人からどう見られるか・立ち位置・求められる役割」などが変化していきます。
周囲の環境や家族の状況も大きく変化していくことが多く、それに応じて変わりたくなくても、変化せざるを得ない人も……。
40~50代の女性、ライフスタイルはどう変わる?生き方上手さんのブログでチェック
年と共に変わる「着こなし方」「捨て方」「整え方」「心がけ」……40代になってからのシンプルで美しいライフスタイルを、憧れのブロガーさんから学んでみませんか?
「生き方を変えたい」と思ったら…40~50歳の貴方におすすめの本
「これからは、がんばりすぎない 40歳からの暮らし替え」柳沢小実 出版社:大和書房
エッセイスト・柳沢小実さんが紹介するのは、40歳からの「無理をしない」等身大の暮らしのあり方。
背のびするでもなく、がんばりすぎもしない、けれど心ときめく…そんな身近なライフスタイルにそっと寄り添うゆるやかなスタイルが素敵です。
「50歳からの暮らしの整え方」後藤由紀子 出版社:大和書房
避けては通れない「お金のこと」と「衣食住」、身近になってくる「親の介護」の話など、50代になってから改めて向き合って考えたいことが満載の1冊。
静岡で器と雑貨の店「hal」を営む後藤由紀子さんが手がけました。
生き方は顔に出る?!かっこいい生き方のヒントになる英語の名言
40歳を過ぎた人間は、自分の顔に責任を持たなくてはならない。
Every man over forty is responsible for his face.
よく笑う人には笑い皺、悩み深い人には眉間に皺ができるなど、年を取ることで「これまでの生き方」がくっきりと顔に現れてくることがありますよね。1日1日を大切に、充実した毎日を送ることが、いい顔を作ります。よりよく生きたいものですね。
「生き方」の類語は「哲学・信条・ポリシー」
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持って生まれた顔立ちは変わらなくても、「どんな哲学や信条・ポリシーを持って生きてきたか」が、その人の表情や醸し出す雰囲気を創り上げます。
包容力ある柔かな雰囲気・きりっとした力強い雰囲気・端然として落ち着いた雰囲気etc……「どんな風貌の人でありたいか?」を考えて、時には自分を振り返り、いかに生きるかを見直してみるのもいいかもしれません。
今までしてこなかった「したいこと」「仕事のこと」を考える
「かつての夢や目標を達成できていない。急がなきゃ」と焦ったり、「これまでしてきた事が無意味に思えて、仕事に集中できない」と感じたり……。
これまで達成したことを振り返り、「やり切った」と考えて終了させて新しいスタートを切るか、「まだ大切にしたいことが残っている」と続けるか、この機会にじっくり考えてみては。
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生き方に上手も下手もない。自分らしく変化を身軽に乗り越えよう♪
自分に合いそうな国の女性の価値観を取り入れたり、人生の先輩にお手本を学んだりしているうちに、生き方を変えるヒントが見つかって、身軽な気分で歩き出せるかもしれません。
より自分らしい生き方を探してみませんか?
毎日同じ場所で過ごしていると、ふとした瞬間に「このままの自分でいいのかな?」「一生こうやって暮らし続けるんだろうか?」などと生き方について色々と思い悩んでしまうときがありませんか?
そんな時には是非、世界でもトップクラスの男女平等の社会を実現している北欧やヨーロッパの女性のライフスタイルに目を向けてみてください。
私たちの明日の糧になるような生きるヒントがあるかもしれません。