じめじめとした梅雨の時期は、身につける物だけでなく住まいでも湿気対策が必要です。

空気は温度が高いほど水分を多く含むため、気温が高く雨量が多い梅雨時（6・7月）は、一年で一番湿度が高くなります。

この時期はいつも以上にカビが生えやすくなるので、水まわりや収納など、それぞれの場所に合わせた対策を行いましょう。今回は、お家の《エリア別》の湿気対策とおすすめアイテムをご紹介します。

キッチンは食べ物を扱う場所だけに、特に気をつけたいところ。日々のお手入れをいつも以上に念入りに行い、除菌作業をプラスしてみましょう。

キッチンのシンクまわりを使った後は、乾いたタオルなどで拭き上げておきましよう。水分が残っているとぬめり汚れの原因になります。

使い込んだシンクに汚れが付着しやすくなったと感じたら、コーティング剤を使ってみましょう。撥水効果が得られるので水や汚れを弾いてきれいな状態をキープしやすくなります。

コーティング剤はシンクの汚れを落とした後で塗布します。メーカーにもよりますが、基本的な使い方のステップは以下のとおりです。

1.付属のクリーナーなどでシンクの汚れを落とす
2.シンクを完全に乾燥させる
3.コーティング剤を塗布して3時間程度放置して乾燥

湿度によって、ダイニングチェアなど家具の滑りが悪くなることも。湿気で椅子がひきにくくなったと感じたら、椅子の足に滑りを良くするシールなどを貼ってみましょう。梅雨時のストレスが一つ軽減します。

湿度が高いと、冷凍庫内の自動製氷機にもカビが生える事があります。夏になると氷を使う機会が増えるので、今のタイミングで専用の洗浄剤を使って内部のお掃除をしておくと安心です。

塩や砂糖などの調味料の他、乾物、お茶、コーヒー、お菓子など、キッチンの色んな物に使えて便利なのが「珪藻土スティック」です。

保存容器にこのスティックを一緒に入れておけば、乾燥状態が保てます。湿気を吸ったら陰干しなどのお手入れで効果が復活します。100円ショップで取り扱っている場合もあるそうです。

珪藻土でできたシーズニングケースもあります。スパイスやドライハーブなどの容器にぴったり大きさです。

吉野杉で作られた食パンストッカー。杉には抗菌作用があり、パンの袋に適当に穴を開けておけば湿度を逃したり吸収したり、パンを美味しく長持ちさせてくれます。

こちらのドライボックスは、湿度計付きでケースの蓋に乾燥剤をセットするようになっています。本来、カメラやレンズなど精密な物を収納するためのものなので効果は折り紙付き。食品以外にも、大切な物のために一つあると便利ですね。

水を扱うバスルームは、年中カビやピンクぬめりが出やすい場所。使用後は換気して、カビが発生しない状態を保つことが大切です。

シャンプーなどのポンプ類やスポンジ、お掃除グッズなどは、こんな風に窓の所に突っ張り棒を取り付け吊るす事で、底をつけることなく乾燥した状態をキープする事ができます。

浴室の使用後は、鏡や壁の水滴をしっかりと拭き取りましょう。スクイージーがあると便利です。浴室乾燥機能を使うのもおすすめです。

バスルームの近くに洗濯機を設置しているご家庭も多いと思います。梅雨時で気になるのが洗濯物の匂いは、洗濯槽のカビが原因である可能性も。使用後は、蓋を開けたままにして、乾燥させておきましょう。

洗濯機をランドリーバスケット代わりに使うと、カビが発生しやすい環境を作ってしまいます。洗濯物はランドリーバスケットを用意してそれに入れ、溜め込まずにこまめに洗濯しましょう。乾きが悪い時は、エアコンのドライ機能や除湿機、コインランドリーの乾燥機などを活用してみましょう。

トイレも湿気がこもりがちです。こまめな掃除や換気はもちろん、一番のポイントはなるべく物を置かない事。特に床に何かを置くと通気の妨げになり、それがカビの原因になってしまいます。

キッチンでご紹介した高濃度アルコールもトイレに使用できますが、トイレ専用の商品はワンプッシュの使いやすいデザインのボトルになっていますので、お好みで使い分けると良いでしょう。

クローゼットの湿気対策は、衣類をきちんと乾かしてから収納する、そして、詰め込み過ぎない事がポイントです。とはいえ、空気自体が湿っている時期は、除湿剤を併用してみましょう。

こちらはポールに吊るすタイプですが、シダーウッドなど、殺菌効果がある木製の湿気取りは衣類を湿気から守り、殺菌効果のある爽やかな香りがします。

防カビ性のある木曽の檜で作られたアロマフックもクローゼットの湿気・カビ対策におすすめです。

収納庫として使っている押入れは、風の通り道を作ってあげましょう。すのこを敷いたり、棚で区切って隙間を作っておきます。さらに、湿度の低い晴れた日に扉を開けて換気するのがベストです。

お布団などの大物は、除湿剤を入れておきましょう。晴れの日に外干ししたり布団乾燥機を使うなどして、中まで乾かした状態でしまいます。細長い棒状のケースに入った湿気取りは、広い範囲をカバーでき、スリムで場所を取らないので人気です。

靴にとって梅雨は受難シーズンです。履き終わったらすぐに靴箱に入れず、少し風を通してから除湿効果のあるシューキーパーを入れておくのがおすすめです。

小鳥のようなかわいいシューキーパー。炭が入っているので湿気を吸い取るカビ対策と同時に、消臭効果も期待できます。

重曹は、そのまま置くだけで湿気取りの作用があります。カチカチになったら湿気を吸いきった印なので、そのクレンザー代りにしたり溶かしてお掃除に使いましょう。ハッカ油をスプレーしておけば虫除け効果も期待できますよ。

こんな風に瓶入れると除湿+消臭剤になります。靴箱以外にも、クローゼットなど湿気と匂いが気になる所にはどこにでも使えます。