仕事に「やりがい」を感じる人は半数以下
今の仕事に「やりがいはありますか?」と聞かれたらなんと答えますか?「あります」と答えられたらそれは素晴らしいことですね。ですが、「あります」と答えるのは全体の4割というデータがあります。働く人の全てが「やりがい」を持ちたいと思っていても、現実的には4割に留まっているのは何故なのでしょう。
どうして「やりがい」が感じられないんだろう
組織の中において、その全ての仕事をすることは不可能です。そのため、必然的に自分が担当する仕事として会社全体から見ればほんの一部分を割り振られますよね。
割り振られた部分だけを見ていると、どうしても仕事が単調に感じられ時間とともに慣れが出てくるものです。自分はこれをやってさえいればいいんだとルーティン化してしまうこともあるでしょう。
会社においてどの部分を担当し、それが周りにどんな影響を及ぼし、さらにはどのように評価されているかを知らないが故に「やりがい」が感じられなくなっていくのです。
「やりがい」を感じないと、「この仕事なんの意味があるの?自分はこの仕事をこの先も続けられるの?」といった思いが募ります。さらには会社に対する不満や人間関係のもつれまで「やりがいがない」という言い方で一括りにされてしまうのではないでしょうか。
もちろん「やりがい」を求めて転職することも一つの方法です。でも、転職した先でも仕事の担当制は変わらないでしょう。ならば、アクションを起こす前に「やりがい」について考えてみませんか?
そもそも「やりがい」とは何か
私たちが仕事に対して「やりがい」を持つには3つの要素が必要とされています。その要素とは、評価、報酬、将来です。会社から自分のやっている仕事を評価してもらい、それに見合った報酬を受ける、これは働く上で重要なポイントですよね。
報酬とは給料にとどまらず、お客様からの感謝の言葉や大きな仕事をやりきった時の充足感なども含まれます。さらに、仕事を続けた際の自分の将来を思い描くことができると「やりがい」が生まれるのです。
「やりがい」を生み出す方法とは
自分の仕事の先の先まで見通してみよう
与えられた仕事を指示通りにこなすだけでなく、これが次に何に使われているのか先の先にまで思いを馳せてみましょう。例えば自分は商品データの打ち込み業務をしていたとします。
指示通りに間違いのないように打ち込みさえすれば良いとされる仕事。でも、これを営業がお客様のところに持っていってプレゼンに使うという、次の段階まで考慮に入れたらどうでしょう。
間違い無いのは大前提で、補足情報として人気商品についてコメントを書き添えたり、使う際の注意点、顧客からの評価など、プラスした方が良いと思われる情報があるはずです。
そのことについて、営業からいい資料だと感謝されたり上司に評価されれば自ずと「やりがい」が感じられるのではないでしょうか。
自分の仕事に工夫をしてみよう
また、決められた通りに仕事をするだけでなく、どうしたらもっと早く、正確に、わかりやすい仕事ができるかなど、自分に課題を出してみましょう。
もしかしたらフォーマットの変更や仕事の順序さえ変えた方が効率が良いこともあるかもしれません。仕事にプラスになる気づきは上司に報告をしましょう。すぐには響かなくとも仕事に対する意欲や創意工夫は見てくれている人がいるものです。
「やりがい」は自分で見出すことができる
こうしてみると「やりがい」は自分で見出すことができるものですね。同じ仕事でも常に先を考えながら全体を見渡しているのといないのとでは、結果に差が出てくるでしょう。
不満を持ちながら仕事をするのはおもしろくありません。自分の意識を変えることで「やりがい」をもち、さらにはそれが実際の評価につながっていけばそんな嬉しいことはありませんよね。
おわりに
会社が常に自分を評価してくれる、あるいはお客様からの感謝の言葉を直接もらえるような職種なら「やりがい」について悩まなくとも済むのかもしれません。でも、そうではない方のほうが多いのではないでしょうか。
「やりがい」は仕事をするモチベーションを保つ上でとても大切です。残念ながら今のままでは「やりがい」を感じないのならまずは自分の意識を変えるところから変化を起こしてみませんか?
1日の生活の中で多くを占める仕事時間。働くならば大変なことも嬉しいこともひっくるめて「やりがい」を感じながら働きたいですよね。でも「やりがい」を持って働いている人はどのくらいいるのでしょうか。