大人としての型は必要なものですが、それに囚われない子どもの言動にハッとさせられた経験はないでしょうか。一般常識の枠にはまらない子どもには生きるパワーがみなぎっていますよね。
子どもと大人では、抱えているものも役割も違います。同じようには振る舞えないのも事実です。でも生き生きとした子どもの姿には、大人になっても忘れたくない「幸せのヒント」が詰まっていると思いませんか?
子どもが大人に教えてくれる幸せのヒント
1 思うままに行動する
子どもは自分の気持ちに従って思うままに行動します。それが正しいか正しくないかなんて悩んだりしませんよね。気持ちと行動がとてもシンプルにつながっています。
2 今を全力で楽しむ
大人になると明日のことや今後のことをつい考えてしまいがち。でも子どもはその時その時を全力で生きていますよね。先への不安やどうしようもない過去を振り返ったりはしないのです。
3 差別や区別をしない
見た目やイメージで物事を決めつけることのない子どもは、誰とでも分け隔てなく接することや全てを受け入れることがとても上手です。
4 思いをそのまま口にする
思ってもいないことやお世辞を混ぜずに、自分の気持ちを素直に言葉にします。変な勘ぐりや遠回しな言い方もしないストレートな言葉は気持ちの良いものですよね。
5 人の目を気にしない
誰にどう思われているか、そんなことを考えて行動したりものを言ったりしません。ただ真っ直ぐに自分のやりたいことをして、素直に気持ちを言葉にします。
6 感情を爆発させる
嫌なら大泣きし、嬉しければ叫んで走り出すなど、子どもの感情表現はまっすぐでパワフルです。マイナスの気持ちもプラスの気持ちもこれでもかというほどに爆発させることができます。
7 信じる
お化けや妖精が登場する絵本の世界やおとぎ話の類は、信じているからこそ夢中になれるものですよね。本気で怖がったりその世界に入ろうとするのは子どもの信じる力があればこそです。
また、親を信じる力や未来を信じる力は確固たるものがありますね。全幅の信頼を置くことや先を真っ直ぐに見つめることができるのは子どもならではです。
大人になるってどういうことなんだろう
どれもこれも子どもの頃の自分ならばできていたはずのことばかり。人間関係に胸を煩わせたり、自分の立ち位置を考慮に入れるなど大人になると本来シンプルであるべきことが複雑化してしまいがちです。
大人の自分を振り返ろう
でも、大人はこういうものと決めつけてしまっては毎日が少しつまらないと思いませんか?子どものように振る舞うことはできなくとも、子どもの心を持ち合わせることは可能です。
何事も初めから決めつけてしまってはいないか、人の目を気にしすぎていないか、日頃の自分を振り返ってみましょう。また、今を一生懸命生きているか、相手を信じているか、自分に問いかけてみましょう。
バランスを見極めるのが大人の力
多くの人と関わり合いながら仕事をしたり生活をしていく中で、100%素直であることや正直であることは必ずしも良い結果につながりません。幸せのヒントを全力で示すのが子どもなら、うまくバランスを取るのが大人、なのではないでしょうか。
ここぞと思った時には我を通す、信じたいと思った相手はとことん信じる、今は全てを忘れて楽しもうとするなど、時と場合、相手を選んで己の振る舞いを変えることができるのが大人なのかもしれません。
おわりに
大人になるにつれて作られる自分の型とは大切なものです。でもそれに縛られたくはありません。幸せのヒントを時に思い出しながら、子どものように心軽やかな毎日を過ごしたいものですね。
歳を重ね、仕事や生活の中である程度の経験を積むと、自分の中に型ができてきます。それは、大人同士のやりとりをスムーズにし、生活を支障なくことを進めていく上で必要なものですね。