それは経験を積めば当然のことであり、自分のスタイルを形作るという意味においても必要なことですね。でも、たとえ自分のスタイルを作ったとしても、ずっとそのままでいることはきっと出来ません。
時代とともに変えていかなければいけないスタイル
流れが速い今の時代、現時点で良いと思われているものでも1年後のことはわかりませんね。自分のスタイルもその流れに乗って変えていかなければ、時代に取り残されかねません。
ところが、自分の姿というのは自分ではなかなか分かりづらいもの。古い考えややり方に固執しているつもりはなくとも、周りにはそう見えている可能性もあります。
経験を経て作り上げたスタイル、これを変えるのはなかなか難しいことです。でも、自分だけで変えることは難しくとも、人の意見を受け入れることでなら可能かもしれません。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
「人の意見を受け入れる」こと、上手くできてる?
30代になってくると、責任を負い意見する立場にいる、ことの方が多いのかもしれません。そんな時、周りの意見をどのように扱っていますか?共に仕事をする仲間の意見として聞き入れた上で検討していますか?それとも聞き流してしまっているでしょうか。
聞くことにスキルは必要かもしれない。でももっと大事なこと。
話を聞く際、相槌を打ったり良いタイミングで質問をするなど話を聞くことが上手い「聞き上手な人」は確かにいます。でも、それ以前に話を聞くためには「話を聞く余裕と時間」が必要です。
すぐに質問したり、話を遮ってまで自分の意見を言いたくなるのは、話を聞くスキルがないのではなく、「話をしっかり聞く時間と余裕がない」、ということなのではないでしょうか。
話す側にとっても理路整然と話すのが得意な人とそうでない人がいるものです。じっくり聞いてみると実はとても良いことを意見している、ということだってありますよね。聞き上手ではなくとも、あなたの話をしっかり聞いていますよ、というシグナルを出すことも大切なことです。
聞く体制が整っていないと話は聞こえてこない
今忙しい、とか自分のスタイルとは違うなど、初めから話を聞く気がないときというのは、話の内容が全く頭に入ってこないものです。自分のスタイルだけで貫けるものならばそれでもいいのかもしれません。
でも、常に時代は動き、新しい考えが必要になってきます。忙しいときほど「話をしっかり受け止めて検討する」ことが、結局は近道になることだってあるかもしれません。
人の意見を受け入れることは、判断の誤りを防ぐ。
人の話に対してすぐに対抗するような意見を言ってしまう時というのは、自分の意見が正しいという思い込みや決めつけをあらかじめしている場合が多いものです。人の話を受け入れることは、「もしかしたら自分は間違っているのかもしれない」と一拍おくことができますよね。
自分の意見と違う意見というのは貴重なものです。特に年齢を重ねるごとに反対意見というのは出にくくなるものですよね。違った意見を比較検討することは、判断を大きく誤らないために必要なことです。
人の意見を受け入れるために必要なこと。
では、「人の意見を受け入れるために必要なこと」とはなんでしょうか。受け入れるということは、少なからず今まで自分が築いてきたスタイルをかき乱すことにつながります。気持ち的な余裕はもちろんのこと、やはり時間的にも余裕がないと受け入れることは難しいですよね。
「忙しい」の中身を精査しよう
余裕がない時というのは、「忙しい」という思いに囚われている時でもあります。何に忙しくしているのか、今やらなくてはいけないのか、誰かに頼むことはできないか、「忙しい」の中身を精査しましょう。
頼めるものは頼む、優先順位をつけるなど、時間は作り出さなければできないものです。とくに、忙しくしている人ならば尚更ですよね。1日のどこかに「話を聞く」時間を作りだしましょう。
自分のスタイルはいつでも変更可能にしておこう
自分のスタイルが一度確立されてしまうと、それを変えることはなかなか難しいことです。ですが、話を受け入れ検討した結果、良い点はどんどん取り入れていきたいものですよね。自分のスタイルに固執しない、というのも話を受け入れることと同じくらい大切なことです。
おわりに
自分の考えに自信を持って仕事をすることはとても大切なことです。でも、自分1人で生み出せるアイディアや考えには限りがある上、偏りもでできます。多くの人がいればその分いろんな意見がありますよね。それを受け入れることができたら、もっと前へ進んでいける気がします。変化していくことをおもしろがって、常に新しい意見に耳を傾けてみましょう。
なんでも初めてで、分からないことはすぐに質問することができていた20代。でも、30代に入りある程度の経験を積んでくると、自分なりの考えややり方が決まってきます。