その驚きはどこから来るのでしょうか。仕事場にはこんな服装が最適、仕事をするときはこの手順で、この時間はこうするものだ、という自分の「固定観念」にそぐわないことからくる驚きなのではないでしようか。
「固定観念」とはなにか。
心の中にこり固まっていて,他人の意見や周りの状況によって変化せず,行動を規定するような観念。固着観念。
「固定観念」はあくまで自分だけのもの。仕事場での例をひとつとってみても、違う方法でアプローチをかけたとしても同じように仕事ができるということです。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
「固定観念」は無くせない。だから疑ってみよう。
それならば「固定観念」など無くしてしまえば、もっと自由な発想でいられる、と思いますよね?ところが、年齢とともに積み上がり、さらには無くせないのが「固定観念」の難しいところです。なぜなら、それは今までの経験や教育によって積み上げられて作られているからです。
しかも「固定観念」というのは自分が生きていく上で学んできた防御策でもあります。こうしていれば大丈夫、という思いから「固定観念」が形成されていることも少なくありません。
無理に無くしはしない。でも一度疑ってみよう。
自分のもつ「固定観念」について、一度になくすことは出来ません。でも、疑ってみてください。仕事場でのことであれば、服装やメイク、時間の使い方、仕事の振り方や責任の取り方まで、自分の「固定観念」は違うのかもしれないという視点で見直してみてください。
納得すれば修正できるのが「固定観念」
「固定観念」を疑った上でいろんなパターンを想定し、これは変えられるのではないか、と思える部分が出てくることもあるでしょう。仕事において「こうあるべき」という思いよりも、自分がやりやすく、仕事がはかどるならば「固定観念」を変えてしまいましょう。
人に指摘されると変えにくいものですが、自分で納得したことであれば、修正できるのが「固定観念」です。その際、自分が今まで培ってきたものと向き合うなど、時間はかかるかもしれません。でも、いつまでも「固定観念」に縛られていることはデメリットが多いのです。
「固定観念」に縛られることによるデメリットとは?
「固定観念」に囚われ過ぎていると目の前のことを正しく判断することが難しくなります。また、視野が狭くなるため新しいことを受け入れられません。
さらに、前向きな考え方や新しいことにチャレンジもできなくなってしまいます。「固定観念」に縛られると、いつまでも古い方法や考えを引きずり、前に向かって成長することができなくなってしまうのです。
仕事だけじゃない!暮らし全体について疑ってみよう。
「固定観念」は、仕事だけでなく生きていく上でいたるところに影響してきます。常識、当たり前だと思ってやっているけれど、充実感を得られない、なんていう場合は一度「固定観念」を疑ってみましょう。
家事、結婚や出産、生き方に至るまで、「固定観念」はどこにでもはびこっているものです。女性とはこうあるべきなど、性別や年齢による「固定観念」も多いですよね。それによって自分が苦しい思いをしていたら、そんな残念なことはありません。
もっと柔らかく軽やかに。自分らしさを取り戻すための3つのヒント
「固定観念」の全てが悪いわけではありません。でも、それがあるために不自由さを感じているならばやはり一度見直したいところです。どこに不自由さを感じるか、違和感を覚えるか、暮らし全体について考えてみましょう。
1つの考え方しかできない限り、「固定観念」を変えることは難しいものです。まずは疑って、そして正しく判断するためにも、いろんな考えに触れることが大切です。
いろんな人と出会おう
人の数だけいろんな考え方があるものです。自分と合いそうな人とだけ過ごすのではなく、仕事や年齢を超えて多くの人と出会い、いろんな考え方に触れましょう。
知らない場所へ出かけよう
自分の知っているところでばかり過ごすのではなく、時には知らないところへも足を踏み入れてみましょう。大きな旅行でなくてもいいのです。入ってみたかった店、行ってみたかったイベントに参加するだけでも違います。当たり前だと思っていたことが当たり前ではない世界が多く存在するでしょう。
たくさん本を読もう
自分の好きなジャンルの本ばかりではなく、様々なジャンルの本を読んでみましょう。面白いだけでなく、新しい気づきがきっとあるはずです。
おわりに
「固定観念」があるからラクに生きられる、一方でそれに縛られる可能性もある。「固定観念」とは人によって様々で、とても難しいものですね。でも「固定観念」を無くすことで自分を今よりも少しだけ解放することができるかもしれません。
新しい考え、新しい世界に触れるたびに自分の「固定観念」をひとつ疑ってみてください。今までの自分は尊重しつつ、新しい自分を楽しむ、そんな捉え方ができたら自分らしく歳を重ねられる、そんな気がしませんか?
同じ職場で仕事をしているのに、見た目はもちろん考え方や時間の使い方が自分とは全く異なる人に出会って、驚いたという経験はありませんか?自分とは何もかも違うのに同じ仕事をしている、逆に言うと同じ仕事ができる、ということに驚いてしまうのです。