自由で、楽しみ上手なフランス人
今回は、フランス人の性格やライフスタイルから「人生の楽しみ方」のヒントをご紹介しましょう。
フランス人ってこんな人たち・・・性格
自分の意見はハッキリ
相手と自分の考えの違いを認める
個人主義なフランス人たちは、相手と自分の違いを認めて受け入れる人が多い印象。宗教や政治など、とかく衝突しがちな話題でもよく議論を戦わせます。それは親子間や恋人同士でも一緒。そうしてたくさん話すことで、自身の考えを確立していくのかもしれません。
なんとかなるさ
あらかじめ何かを準備して、備えておくのが苦手なフランス人。時には、ブツブツ文句を言いたくなってしまうこともありますが、裏を返せば「今を生きている」ということなのかも。その時の気持ちの赴くまま、自由に生きているのはうらやましくもあります。
他人と同じは嫌!
街を歩いていて行列のあるお店があったら、思わず並んでしまう日本人と違って、行列があったとしたら、迷わず別の店に入るのがフランス人。その他、ガイドブックでおすすめの観光コースなんて無視して、勝手気ままに街をふらつくのを楽しむのもフランス人流。
あまのじゃくと言ってしまえばそれまでなのですが、他人を真似して意に添わない行動をするよりも自分に正直に生きている印象です。
時には思いっきりはしゃいで気持ちを切り替える
おおらかな印象のフランス社会でも、現代社会に生きている限りストレスとは無縁ではありません。家に引きこもって鬱々と過ごすより、時には、クラブで夜通し踊ってもやもや気分を発散させるのも大好き。気持ちを切り替えるのがとっても上手です。
フランス人の気になるライフスタイル
週末は「アペロ」
フランス人お決まりの軽い誘い文句が「アペロしない?」。アペロとは、アペリティフ(食前酒)を略した言葉で、「ちょっと気軽に飲もう?」というような意味。日が暮れる前からめいめい集まって、ピザやカナッペ、スナックをつまみながらわいわい飲んだり食べたり…。フランス人は、このアペロが大好き。家族や友人、ご近所さんと気の向くままに楽しみます。
気兼ねないホームパーティー
誕生日会や季節の行事などで、誰かの家に集まるのも定番の休日の過ごし方。バーベキューをしつつ、昼からお酒を飲んでゆっくり会話を楽しみます。
とっても大切な「バカンス」
フランス人は、バカンスのために生きていると言っても過言ではないほど、バカンス大好き。夏と冬のバカンスの計画は、いつもワクワクするトピックの一つです。とは言っても、お金をかけず楽しむのも上手。観光より、ゆっくり休むことを大切にしています。
お気に入りの場所で休日を楽しむ
昔と比べて日曜日も開いているお店が増えたとはいえ、フランス人にとって週末はやっぱり休息の日。お気に入りの場所で、恋人や友人、家族と一日のんびりお散歩。そんな休日を過ごして、仕事への英気を養います。
自然に触れてリラックス
ストレスを感じた時や疲れを感じた時のフランス人たちは、自然と触れ合います。例えば、郊外の森でサイクリングを楽しんだり、ハイキングやランニングを楽しんだり♪
身近なアート
部屋にアート作品を飾ったり、週末に気になるコンテンポラリーダンス公演に家族で出かけたりといった楽しみ方をする人が多くいます。オルセー美術館やルーブル美術館など、フランスには世界最高峰の美術館がたくさんあるせいか、フランス人にとってアートはとても身近な存在なのです。
子どもの頃から芸術に対するセンスを磨くことで、自分らしいファッションやインテリアに反映させているのでしょう。
趣味を楽しむ
楽器演奏や絵画、ダンス教室など生涯追及できる趣味を楽しむ人も多くいます。時には、定年後ボランティアで教えたり、地域の子どもたちに教えたりなんて人も。フランス人にとって趣味は、人生をピリッと引き締めるスパイスなのです。
家づくり&リフォーム
新築の家を建てる場合はもちろん、中古の家を購入したり、家をレンタルする場合でも自分たちで手を入れて、自分のセンスに合う家をつくりあげるのがフランス人流。時には、何年もかけて自分たちの手で1から家をつくるという人も珍しくありません。
物を大切にする
ファッションに関する仕事をしている人でもない限り、フランス人たちのクローゼットはとてもシンプル。色あせたシャツ、ほつれのあるセーターも繕いながら大切に着続けています。
2000年から車検制度が導入されたとはいえ、日本人からみると驚くほどボロボロの車が多く走っているフランス。お気に入りの車を長く大切に乗り続けているのは、エコかもしれませんね。
フランス人のように肩の力を抜いてリラックス
勉強、仕事、家事…とかく何でも一生懸命しがちな、私たち日本人。時には肩の力を抜いて、今の自分に必要なことを見つめてみませんか?
自分の心の内側の声に正直になることが、フランス人のように生きるファーストステップかも知れません。
「場の空気を読む」「和を大切にする」日本人たち。それはとっても素敵なことですが、時には顔色をうかがいすぎて、心が窮屈になってしまうことも。その点フランス人たちは、個人主義。自分の意見や好き嫌いをはっきりと伝えます。自分の気持ちに嘘をつかない姿勢は、潔いなと思うことも多くあります。