すっきりと片付いた家はみんなの理想
いつでもすっきりと片付いたお部屋は誰でもが望むもの。でも、なかなかそれを実現できる人は多くはありません。テーブルの上には手紙や学校からのプリントなどが散乱し、キッチンカウンターには使いかけの調味料やお菓子の袋が入り乱れている。それは決して特別なことではありません。
手作りのお菓子で優雅なティータイムを過ごしたいけれど、その前にまずテーブルを片付けなければならないなんて、やる気も削がれてしまうというものです。
家族がリラックスして過ごすことができるおうちをイメージしながら、少しずつ理想の暮らしに向けてお片付けをしていきましょう。
まずは3日ですっきりのベースを作る
いきなりおうち全部を片付けるのは、時間的にも難しいので、まずは3日間集中してお片付けにチャレンジしてみましょう。
3日ですっきりとしたお部屋のベースを作ります。お片付けの経験値をあげていくことで、徐々にスピードアップして整理していくことができるようになります。
お片付けはずっと続いていきます。「捨てる」、「整理する」を繰り返し、きれいな状態をキープできるよう、自分のスキルを高めていきましょう。
1日目にはクローゼットや物置を
クローゼットの片づけの基本
まず1日目にはクローゼットや物置の整理を行います。ここはいらないモノを発見しやすいエリアです。洋服やバッグ、小物などを捨てたり、整理したりすることで収納スペースを確保していきます。
洋服は一年間着なかったものやデザインの古いもの、サイズの合わないものは潔く捨てましょう。もう一度着ることはほとんどありません。
いつか着るかもしれない、という洋服が溢れているよりも本当にお気に入りの洋服だけを厳選する方が快適に過ごせるものです。
洋服の収納については、スペースや使う人によってハンガー収納、引き出し収納、棚収納と分けていって大丈夫。すべて同じ方式で揃えようとしなくても、まずはモノを減らし、見やすくしていくことでどの方法でも取り出しやすさはアップします。
バッグ類は、1年間使わなかったものを廃棄するほか、手入れを全くしていないバッグも廃棄対象にします。カビが生えてしまうようなバッグは結局、この先も使わないことの方が多いものです。
入れるモノは7割程度を目標に厳選していきましょう。収納場所のキャパシティを考えながら、モノを取捨選択していく訓練をすることも大切です。
モノを分類するのに箱ものを利用する
すぐに廃棄するかどうか決められないものも出てきます。そういうときには、厳選したものとは別に分け、家にある箱などに一時保管しておきましょう。すこし時間を置くことで、必要なのか不必要なのか分かることもあります。
物置の片づけの基本
日用品をしまっておくことの多い物置。価格が安いときに買っておくにしても、数が多すぎないようにすることが重要です。ストック品の場所を決めたら、そこから溢れることのないよう、上手に調整していきます。
ひとつひとつの場所をしっかりと決めてあげるために、箱などで区切るのもいいですね。ネームタグをつけてあげると、家族でも分かりやすく、一緒に整理できるようになりますよ。
2日目にはキッチンを
カウンタートップの上を広く開ける
調理台の上はできる限り広い面積を開けるようにします。よほど頻繁に使う調理器具以外は定位置を決め、収納するようにします。広い面積が開いていると、お掃除もしやすくなります。
いつの間にか、調理台の上が定位置になってしまっているものでも、実はあまり使っていないというものもあるはずです。キッチンには細々とした道具が集まりやすいので、思い切って処分することも大切です。
シンクのすっきりを考える
すっきりとしたシンクを保つには、なにも置かないのが一番です。シンクの必需品と思われがちな三角コーナーも、ざるや琺瑯容器などで代用することができます。洗い物の最後にそれらもきれいに洗ってしまえば、ぬめりが出ることもありません。
シンク脇にいくつもの洗剤が並んでいるときは、出来る限り厳選して、不要なものは廃棄してしまいましょう。おおむね、ハンドソープと食器用洗剤のふたつに絞ることができるはずです。パッケージもシンプルなものに入れ替えるようにすると、さらに見た目がすっきりとします。
洗い物のモチベーションが上がるようなボトルやスポンジを揃えてみるのもいいですね。いつもきれいなものを使うように心がけ、へたっているスポンジは処分してしまいましょう。
食器の量を適正にする
お料理の幅が広がるようにと、ついつい素敵な食器を集めてしまう人も多いですよね。食器類は、ひとつひとつの値段がそれほど高くないので、気軽に増やしてしまいがちなアイテムです。
バラエティに富んだかたちのうつわを厳選して、まずは全体のボリュームを減らしていきましょう。おまけでもらったうつわや100円ショップのうつわなどは処分し、思い入れのあるうつわだけを選んでいくようにします。
引き出しや食器棚にはぴったりと収まるように工夫して、入れる場所を考えます。無理に重ねると取り出しにくくなります。収納場所のキャパシティを考えながら、処分を決定していきましょう。
丸や四角のうつわだけではなく、箸置きや高さのあるうつわなども少しあると、食卓に変化をつけやすくなります。できるだけ数を減らしたいときは、和食にも洋食にも使える柄の食器を残すように考えてみましょう。
増えすぎたカトラリーとキッチンツールを整理する
カトラリーも増えすぎてしまうアイテムのひとつです。塗りがはげていたり、欠けていたりするものは処分し、お客様にお出しできるクオリティのものだけを残していくとよいでしょう。
菜箸やしゃもじ、泡だて器などのキッチンツールは使いやすいものを残し、使用頻度の低いものはとりあえず別の場所にしまってみましょう。案外、なくても大丈夫なものです。不必要だということが分かれば、処分もしやすくなります。
多すぎる食品ストックは賞味期限をチェック
安売りをしていると思わず手に取ってしまうストック食品。生鮮食品とは違って賞味期限が長めなので、ストック庫に入れたまま忘れてしまうこともありますよね。賞味期限が切れているストック品はすぐに処分して、収納スペースをあけていきましょう。
食材のストック品は立てて収納すると見やすくなります。賞味期限が見える方を上にしておくと、使い忘れを防ぐことができるようになります。ストックは収納場所に入るだけ、と決めておけばごちゃごちゃになることはありません。
3日目にはリビングを
細々したものにも定位置を決める
家族の細々としたものが集まりがちなリビング。家族みんながゆったりと過ごすことができるようにするためには、それぞれのものに定位置を決めてあげることが大切です。
入らないからと無理やり押し込むことのないよう、リビングで使わないものはそれぞれの部屋に持ち帰るようにルール決めをしましょう。
多くなりがちな文房具の整理
文房具はとくにリビングで溢れてしまいがちなアイテムです。同じアイテムは使い勝手の良いひとつに絞って、残りは処分してしまいましょう。どこか別の部屋に持っていくと、結局、いつの間にか、リビングに戻ってきてしまいます。
文房具にも定位置を決めてあげることが大切です。こんな風にボードに収納するのもいいですね。
紙ものは最低限まで削減
どんどん増える紙ものは、手に取った時点で処分するかどうかを決めることが重要です。必要なものはそれぞれのおうちによって異なります。契約書や税金などの申告に必要な書類、保証書などの重要書類はファイリングして、書類ケースに立ててしまうようにしましょう。
最近は、デジタル機器などのマニュアルはウェブ上で見られることが多いので、思い切って紙のマニュアルは処分してしまいましょう。
迷子になりがちなリモコンも厳選する
現代のデジタル機器にはリモコンが付属されていることが多く、すべてを管理するのは大変です。よく使うリモコンだけを籠などに入れ、ほかのものは収納してしまいましょう。再セットアップ時などに使うこともあるので、まとめて小さな箱などに保管すると分かりやすくなりますね。
各自のものを出しっぱなしにしない
家族全員が自分のものをリビングに置き去りにしないようにルール決めをします。いつ、だれが来ても大丈夫なリビングにすることは、家族全員の心地よい空間を作ることにつながります。
ちょい置きが積み重なって乱雑な雰囲気が生まれます。ソファやテーブル、椅子などの上にちょい置きしないように心がけるだけで、お部屋のきれいが長くキープできます。
3日で理想の暮らしが見えてきたら
3日間の集中お片付けで、きれいのベースが見えてきたら、少しずつそれをブラッシュアップしていきましょう。「捨てる」、「整理する」という経験を増やすことで、なにが自分にとって必要なのものなのかを瞬時に判断できるようになっていきます。
15分や20分といった短い時間で区切って、ワンスペースを片付けていくのも効率的です。少しずつ、きれいを作る訓練を積み重ねることで、より住みよい空間を作っていけるようになります。
理想の暮らしは日々変化していくもの。より効率的に、より素敵に暮らしていくために理想のお部屋のインスタやブログをチェックし、インスピレーションを鍛えていくのも大切です。
現実の暮らしそのものも時間の経過とともに変わっていくものです。変化を恐れる必要はありません。家族の成長とともに、必要なものや、必要でないものは、だんだん変わっていくのが当然です。
わたしたちが暮らすお部屋はモデルルームではありません。今、必要なものを考え、お部屋を片付け、お掃除をして、生きたお部屋を楽しんでいきましょう♪
お部屋を整えることは心を整えることにつながります。モノと向き合い、取捨選択する中で、本当に必要なものがなにかを考えるスキルが身についていきます。3日集中お片付けの方法を見ていきましょう。