黄色には、心理学的にも気分を明るくする効果があるんだとか。そう、今回は夏の風物詩である「ヒマワリ」のお話。
まだまだ残暑が厳しい日が続く中で、そんな暑さすら吹き飛ばしてくれるかのように。――今月は、千葉県館山市に広がる爽やかなヒマワリ畑からハレとケ定期便が届きました。
夏になんか負けない!~花屋が教えるヒマワリの爽やかな飾り方~
花瓶は「白」か「透明」ですっきりと
ムシムシとお部屋の中まで湿気がこもるような日にも、スッキリとこちらの心まで爽やかにしてくれるような透明や白色の花瓶。夏の花瓶選びで迷ったときは、これを選んでおいて間違いなし!ヒマワリの場合、黄色の反対色である青色の花瓶に活けるとポップな印象に。また、ブラウン系に活けると大人な印象にと。花瓶選びに慣れてきたら、いろいろ違った雰囲気を楽しむのも素敵です。
ドライフラワーにも挑戦してみよう♪
通常、お家でドライフラワーにするには不向きだといわれるヒマワリですが、小輪のものなら全体の水分量も少ないのでしやすいそう。くすんだ緑や茶色など渋めな色がどうしても多くなってしまう中で、一輪あるとお部屋のアクセントにもなる山吹黄色が元気印!ドライフラワー好きなら一度は試してみたいですね。
その方法は「直射日光の当たらない、風通しの良い場所に吊るすだけ」と、いたって簡単!鮮度の良い状態で吊るすと、よりきれいに仕上がるのでドライで楽しむ場合はなるべく早くに吊るしてあげましょう。
ヒマワリの愛で方。~下準備のポイントと基本のメンテナンス方法~
基本の下準備
葉が水に浸かってしまうと腐りやすくバクテリアの繁殖に繋がるため、下部の不要な葉は取り除いておきましょう。
②水切りをする
葉を取り除いたら、きれいな水を張った容器の中に茎を入れハサミでお好みの長さにカット。空気中で茎を切ってしまうと水の通り道である“導管”を空気がふさいでしまうことがあるので水中で行なうのがポイントです。
「茎はまっすぐカットする」のがポイント!
水切りをして十分水を吸わせたら、茎の先は斜めではなく「真っ直ぐに切る」のがヒマワリの基本。一般的なヒマワリの茎は、柔らかいため斜めに切ると茎の細く尖った部分が傷みにつながってしまうそうです。
水は「浅く張って」こまめに取り替えよう
ヒマワリなどの通常茎が柔らかいお花は、水の中で茎が腐りやすいため、水の量は2~3cmと浅く張りましょう。ただ、量が少ないと水中でバクテリアの密度が高くなるため、こまめな交換を心がけることが大切です。また、茎にヌメリが出てきたら洗い流して痛んだ部分は切り落としましょう。
ヒマワリの鮮度を見分ける「顔」に注目!
良質なヒマワリの特徴、それはこの顔の中心部分の「筒状花(とうじょうか)」と呼ばれる黒っぽい部分を見れば分かります。この筒状花の部分が、顔の中で占める割合が少なければ少ないほど新鮮なんだそうですよ。
また、水に活けても腐りにくく花持ちが良いのは、こじんまりとした小輪のヒマワリの方が多いとか。輪が小さいのは、ヒマワリが栄養過多になってない証拠。養分を与えすぎたヒマワリは短時間でぐんと太く大きくなりますが、茎の密度は低く柔らかくなり、腐りやすくなってしまうのだそう。
毎日、基本のメンテナンスを心がけて
まずは、水をきちんと交換してあげることと、水あげをよくするために茎の先を新しくしてあげることが基本のメンテナンス。また、ヒマワリの葉は花よりも劣化が早く茶色く変色していくので気になる葉がある場合は、むしり取ってあげましょう。
なぜか知ってる?“太陽の花”と呼ばれるヒマワリの秘密
「ねえ、お母さん。ヒマワリはどうしてみんな同じ方を向いているの?」
幼少時代に、両親に。そして親になった今、そうやって自分の子どもから疑問を投げかけられたことがある方も多いはず。
「ヒマワリは太陽に向かって咲くからだよ。太陽が大好きな花なんだ。」――その答え、こう言っていませんか?これも、決して間違いではありません。ですが、厳密にいうと太陽を追いかけるのは若い時期だけ。実は、これには成長ホルモンが関係しているそうなんです。
青い空と青い海。~笑顔と元気が生まれるヒマワリ畑より~
小輪のヒマワリは、一般的に出回っているものに対して飾りやすく、花持ちが良い、咲ききっても形を保つなどの魅力がたっぷり。「見ているだけで元気になれる花を」――この土地の利を生かしてつくられた良質なヒマワリの魅力を多くの方に知ってもらうために、ヤマキ花卉園では今日もスタッフさんたちに笑顔の花が咲きます。
ポジティブな花言葉ばかり。幸せを運ぶヒマワリの魅力
ヒマワリの花言葉は、あこがれ、情熱、幸福にするなど。元気なイエローカラーで華やかに咲く花姿を見ると、ポジティブな花言葉が多いのも納得です。みんなを幸せにする太陽と“太陽の花”。私たちは自然から多くの贈り物を頂いていることに気付きます。
来月のお花は、『原種グロリオサ』
\ 今月の「#霽れと褻」発表! /
今月より、こちらのコーナーでインスタグラム内のハッシュタグ「#霽れと褻」の中から素敵な一枚をピックアップ!ハッシュタグを付けて投稿してくださった方の中から、こちらのコーナーに採用された方には、キナリノモールでも販売中の『霽れと褻ギフトチケット一ヶ月分』をプレゼントします♪
※対象画像は「ハレとケ定期便」で届いたお花や新聞、「霽れと褻DAY」で購入したお花、当日の店頭ディスプレイ写真となります。
霽れと褻(ハレとケ)
中目黒と蔵前に店舗を持つex. flower shopが新しく立ち上げたブランド。
毎月、旬のお花が届く「ハレとケ定期便」や大切な方へお花を贈るサービス「ギフトチケット」、SUEKI CERAMICSとのオリジナルの花瓶を販売する。
『霽れと褻DAY』では、花と緑の専門店 ex. flower shop & laboratoryの店舗を1日だけ借り切って店内をその月に特集したお花で埋め尽くします。直接、お花のメンテナンス方法などをプロに伺えるチャンス!
今月は、8月27日(日)に開催します。蔵前店では、ヤマキ花卉園の山田さんもご来店予定。当日はワークショップの開催もあるそうですよ。詳しくは、下記のFBをチェックしてくださいね♪
私たちが毎日鏡の前でコーディネートを考えるように、お花にも似合う花瓶とそうでない花瓶があります。せっかく飾るなら、一番その花が美しく見える花瓶に活けたいもの。ビビッドカラーが映えるヒマワリには、主張しすぎない透明なガラスの花瓶や、シンプルな白色の花瓶が◎。また、茎が長くて細いヒマワリには、口がすぼまった花瓶を使うと重心が安定して飾りやすいそうですよ。