出典: モクレン科モクレン属の落葉広葉樹。梅の開花が終わった冬枯れの里やまちで、大木に、直径10㎝前後の白い花をびっしりつけているさまはとても存在感があります。
出典: コブシの花が咲くと、農家が種まきをはじめることから、「田打ち桜」と呼ぶ地方もあります。
出典: 桜やコブシの淡い色彩の中で、レンギョウの鮮やかな黄色が、明るい希望のイメージを発散しています。
出典: 原産地は中国。学名のForsythiaは、英国王立植物園の監督官を務めたウィリアム・フォーサイス(William Forsyth、1737~1804)の名にちなんで。シナレンギョウ、チョウセンレンギョウ、ドイツレンギョウなどの品種があります。
出典: 春の訪れを実感させてくれる甘く爽やかな香り♪キンモクセイ、クチナシと並ぶ三大香木(さんだいこうぼく)の1つです。
学名の「Daphne odora(ダフネの芳香)」は、ギリシア神話の中で、アポロから逃れるため月桂樹に姿を変えたダフネにちなんで。葉っぱが月桂樹によく似ていることからこの学名になったそう。
雪柳(ユキヤナギ)|Spiraea thunbergii
出典: バラ科シモツケ属の落葉低木。柳のように垂れ下がる枝に、小さな白い花を、雪が積もったかのようにたくさんつけます。
出典: 日本原産といわれていますが、昨今、地域によっては、減少が心配されているとか。花言葉どおり、懸命に咲いているさまが、けなげに映ります(^.^)
八重桜(ヤエザクラ)|Prunus lannesiana、ほか
出典: “八重桜”とは、1つの品種に限らず、八重の花をつける桜の品種の総称。ソメイヨシノが咲き終わり、春たけなわにさしかかる頃、豪奢な八重咲きの花を咲かせます。
桜、種類によって、花言葉が異なるのも興味深い。ほとんどが、褒め言葉ですが(^-^) ↓↓↓
【全般】「精神の美」「優美な女性」
≪ソメイヨシノ≫「純潔」「優れた美人」
≪シダレザクラ≫「優美」「ごまかし」
≪サトザクラ、ヤエザクラ≫「豊かな教養」「善良な教育」「しとやか」
≪ヤマザクラ≫「あなたに微笑む」「純潔」「高尚」「淡白」「美麗」
≪フユザクラ≫「冷静」
≪カンザクラ≫「気まぐれ」
出典: “いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重に匂ひぬるかな”(by 伊勢大輔)百人一首でもおなじみ♪
どっしりと落ち着いたさまが、花言葉の由来なのでしょう。ぶ厚い落花はゴージャスの一言!
出典: アメリカヤマボウシとも呼ばれる、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。花の色は、白、ピンク、赤があります。
花言葉の“永続性”は、一青窈さん「ハナミズキ」の“君と好きな人が百年続きますように”の歌詞に反映されています。
花言葉の「返礼」は、1912年に東京市長が米国へサクラを寄贈した際、そのお返しとして
ハナミズキが日本に贈られたことに由来します。
出典: 海の向こうの花言葉は、「durability(永続性、耐久性)」「love undiminished by adversity(逆境にも耐える愛)」「Am I indifferent to you?(私があなたに関心がないとでも?)」。物語を感じます。
出典: キンポウゲ科キンポウゲ属の半耐寒性多年草。学名は「Ranunculus asiaticus」。
花色は赤やピンクのほか、黄、白、オレンジ、紫、緑まで豊富で、色相も、鮮やかなヴィヴィッド系から青みがかったペール系までさまざま。花びらの縁が内側の色と異なる複輪もあります。
出典: 絹のように柔らかくすべすべした花びらが幾重にも重なって、ブーケの主役にピッタリ。花言葉を知ったら、贈られたひともとてもうれしいはず(^-^)
ユリ科チューリップ属。数多くの品種がありますが、花言葉は、色によって区別されています。
ポジティブな花言葉をピックアップすると、赤:永遠の愛、愛の告白、ピンク:誠実な愛、幸福、紫:不滅の愛、気高さなど。
出典: ピンクには“思いやり”という花言葉もあるんですって(^.^)
芝桜(シバザクラ)| Phlox subulata
出典: 北アメリカ原産の多年草。桜とよく似た小さな花が協力し合って花のじゅうたんを作り上げていく様子が、花言葉のモチーフとなったといわれています。
出典: 花の色は、ピンク、紫、ブルー、白。赤もあります。常緑で、密生するため、お庭や花壇のグランドカバーにもおすすめ。
出典: 日本原産の落葉低木で、花は一重と八重咲きがあります。学名はスコットランドの植物学者/プラントハンターWilliam Kerrにちなむとか。日本では、10あまりの市町村の花に指定されています。
黄色は“ゴールド=金貨”に例えられることも。↓↓↓
鮮やかな黄色の花を多数咲かせるヤマブキ。
谷底に落とした金貨がヤマブキの花になったという言い伝えもあり、
「気品」「金運」の花言葉もそれにちなむといわれます。
出典: アヤメ科アヤメ属。学名のIrisは、ギリシア語で“虹”意。画像はジャーマンアイリス。花言葉は「燃える思い」「情熱」。
ギリシア神話で神々の王ゼウスの求愛に困った侍女のイリスは、ゼウスの妻ヘラに頼んで
虹を渡る女神へ姿を変えてもらい、神々の使者となりました(中略)。
花言葉の「よい便り」「メッセージ」は、虹を渡って届けられる便りにちなむもので、
アヤメ(アイリス)属に共通する花言葉です。
品種によって、花言葉も少しずつ異なります(^.^)
出典: ハナショウブは「うれしい知らせ」「優しい心」「優雅」など。
出典: 木香薔薇(モッコウバラ)|Rosa banksiae
出典: 中国原産の棘のない常緑のつるバラ。一重咲きか八重咲きで、花色は白か淡い黄色。一般的に、モッコウバラと呼ばれるのは、黄色い八重咲きの花とされています。
満開のモッコウバラのもとで、家族の時間をもちませんか★
出典: “幼い頃の幸せな時間”は、子ども時代の追憶に、この花が咲く場所で楽しく遊んだイメージに由来しているそう。
出典: ビロードのような花びらを持つ、キク科ガーベラ属の多年草。おなじみの赤やピンクをはじめ、黄色、オレンジ、青、紫、白と豊富な色があります。
1輪でも周りを明るくしてくれる存在感から、欧米では広く「cheerfulness(上機嫌、元気)」「beauty(美)」の花言葉が。色別では♪ ↓↓↓
・ピンクのガーベラ・・・「崇高美」
・白いガーベラ・・・「希望」「律儀」
・赤いガーベラ・・・「神秘」
・黄色いガーベラ・・・「究極美」「親しみやすい」
・オレンジのガーベラ・・・「我慢強さ」
「希望」の花言葉を持つ白いガーベラは、贈る相手を選びません♪
出典: ドクダミ科ドクダミ属の多年草。白いのは花びらではなく苞(ホウ)。かわいさに惹かれて摘んだら、“くさっ”なんて思い出がある方も多いのでは。
最近ではドクダミ茶の原料としておなじみですが、花言葉は、古くから、漢方では10種類もの効能から「十薬(じゅうやく)」とされ、民間療法でも使われていることに由来するのでしょう。ちぎれた茎からも発根するという“野生”のたくましさ、見習わなきゃ(^◇^)
ホトケノザ|Lamium amplexicaule
出典: 早春から晩春にかけて、道端や人里近くに咲く、シソ科オドリコソウ属の一年草/越年草。
葉が茎を取り囲むむようについている姿を仏さまの蓮華座に見立てたところから、花言葉が生まれたとか。昭和の子どもたちは、筒状の花をはずして蜜を吸って遊びましたが、今の子は知っているかな?
オオイヌノフグリ|Veronica persica
出典: 原産国はヨーロッパで、明治期に日本にやってきたといわれてます。学名は、聖書中、聖ヴェロニカが持っていた青い布に由来)。
和名はちょっと残念ですが(ご関心がおありの方は検索してみて)、花の姿を美しく表現した「星の瞳」の別名もあります。直径5mmと小さな花。1日で枯れてしまうため、“道端鑑賞”がおすすめ(^.^)
花言葉には、人間と花が関わり合う歴史の中からうまれ、歳月の中で磨き上げきた文化の側面もあります。花言葉を知って、もっとその花が好きになるかもしれませんし、大切なひとへの贈りものにしたくなるかも。たとえ野の花であっても、道ばたで出会ったら、花言葉を思い出して、そのエネルギーを分けてもらいましょう。皆さんの花との付き合い方が少しかわるきっかけになりましたら幸いです。
モクレン科モクレン属の落葉広葉樹。梅の開花が終わった冬枯れの里やまちで、大木に、直径10㎝前後の白い花をびっしりつけているさまはとても存在感があります。