いつだって憧れる、素敵なライフスタイル
フランスのインテリア事情
こだわりのつまったインテリア
蚤の市が好き
毎週末どこかでマルシェ・オ・ピュス(蚤の市)が開かれています。そんな市場で、ゆっくり家具や絵画、小物を探す人たち。倹約家のフランス人は、家具はもらうか、安く手に入れて好みのスタイルに仕上げるのが主流です。
なんでもDIY
フランス人はDIY名人。壊れたらすぐ捨てる、新しいものを購入するなんてことはしません。まず直せないか考え、修理できなくても気に入っているなら別の用途で大切に使い続けます。
隠し事はないよ!
部屋でパーティーを開くことの多いフランス人。はじめてその家を訪れた人には、部屋や庭などくまなく案内してくれます。それこそ、トイレ、寝室、キッチンの引き出しの中、冷蔵庫の中まで!
それは、「あなたは私の友達よ。どうぞ自分の家のようにくつろいでね」というメッセージ。フランス人は、くつろがせ名人でもあります。
フランスの食べ物事情
普段からフレンチのフルコース!?
美食の国フランスですが、普段の食事はいたって質素。美味しいバケットとワイン、チーズがあればフランス人は幸せなのです。さらに、パテやサラミがあれば言うことなし。
食品は無駄にしません
フランスの食料自給率は100%超え。日本の食料自給率が40%に満たないことからも分かるように、フランスは一大農業大国です。
自家菜園を楽しむ人も多く、野生の果物や庭でできた果物で季節のジャムをつくる方も。時には、親しい人に手作りジャムのおすそ分けを楽しみます。また家庭で出た生ごみを、コンポストに利用している方もとても多いです。
生活の一部のカフェ
フランスの街角には、必ずと言って良いほどカフェがあります。コーヒーやお食事はもちろん、何より楽しみなのは気の置けない人との会話。何をそんなに話すの?とちょっと不思議になるほど、おしゃべりに花が咲きます。
そうそう、座る場所によって同じコーヒー1杯でも値段がかわり、カウンター席、屋内テーブル席、テラス席の順に値段が高くなります。(屋内テーブルとテラス席は同じ値段の場合もあります。)堅実なフランス人は、ちょっと今日は懐が寂しいな、という時は迷わずカウンターに腰かけます。
くつろぎ上手
フランス女性のファッション事情
定番アイテムを自分なりに着こなす
古いフランス映画を観ても、不思議と登場人物の身に着けているファッションに古くささは感じません。フランス女性のファッションは、保守的と言っても良いほど、定番スタイルばかり。
上質な定番アイテムをさらりと上品に着こなしています。それでいて、きちんと女性の魅力が漂うのは内面を磨いているから。
クローゼットの中身もシンプル
自分を魅力的に見せてくれるものがきちんと分かっているから、フランス女性のクローゼットの中身はごくわずか。普段着とちょっとしたドレスに、スポーツ服をTPOにあわせて上手に着回し。
厳選して洋服を選ぶから、洋服を選ぶときはいつだって真剣そのもの。着ない服を持っているなんて、無駄が嫌いなフランス人にしたらとても信じられないことなのです。
じっくり眺めるウィンドウ・ショッピング
シンプルなメイクアップ
フランス女性はほぼすっぴん。日本人の女の子がメイクに1時間掛けるなんて聞いたら、きっと「どうして?」の嵐。もちろん、メイク用品もごくシンプルなものしかなく、デートの時にはお気に入りのルージュをさっとひと塗り。
香水はたしなみ
メイクアップはさっと手軽なフランス人女性ですが、香りの演出は欠かせません。出かける前には香水やオードトワレをシュッとひと吹き。
スーパーや薬局では、赤ちゃん用の香水売り場もあって、誕生祝いに赤ちゃん用の香水を贈ることもポピュラーです。まさに一生を通じて、フランス人女性と香りは切っても切れない関係のよう。
フランス女性の恋愛事情
いつまでも、ときめきを
フランス人女性は生涯、恋愛を楽しみます。カフェで向かい合って座り、手と手をとりあって愛を囁くお年を召したカップルや、若いボーイフレンドと恋を楽しむ方など、フランス人にとってアムール(愛)は人生の大切なエッセンスなのです。
結婚とは
フランス人は結婚しない人が多いと聞いたことありませんか? フランスには、パックス(民事連帯契約)という、結婚しないカップルでも税金優遇や相続ができる仕組みがあり、そちらを利用するカップルが多いというだけのこと。
フランス流にきちんと教会で結婚するとなると、妻や夫のつとめを教会で長い時間をかけて学び(数か月掛けて学ぶところも!)、たくさんの複雑な書類を全て用意しなければならなく、古めかしい印象なよう。特に宗教を信仰していない若者を中心に、より時代に即したパックスを選ぶ人が増えているのです。
多様な家族
日本より離婚するのに大変な時間と労力がかかるフランスですが、離婚はやはり多く、パリ市内だけで見ると実に離婚率は50%なんだとか。その分、家族も多様化していて、ドゥミスール(異母姉妹)、ドゥミフレール(異母兄弟)は当たり前。さらに子連れ再婚となると、より大所帯に。
ただ日本と異なり、離婚となったカップルの子供から、両親のどちらかを引き離すことは避け、子供の養育権はきっちり半分ずつ。つまり、一週間はママと。次の一週間はパパと(もちろんカップルごと異なります)暮らすという子供も多いんです。
憧れのパリジェンヌへの第一歩
憧れのフランス人女性に一歩近づくため、あなたが取り入れられそうなことはありましたか?
フランスの、特に年齢を重ねた方の家に招かれると、隅々までこだわりのつまったインテリアに驚かされます。かと言ってモデルハウスのように整理整頓されているのではなく、高級ブランド家具が並ぶわけでもなく、日常の息遣いと暮らす人の人となりが感じられる素敵なお部屋たち。フランス人のライフスタイルは、部屋づくりと切ってもきれないようです。