読みっぱなしにしていませんか?
「きほんの読書ノート」の書き方
「読書ノート」ってなんだか難しそうでよく分からない……。そんな方のために、まずは「きほんの読書ノート」の書き方をご紹介します。「読書ノート」の書き方に決まりはありません。ここでご紹介する内容をベースにして、自由にアレンジしてくださいね。
1. 本の基本情報
日付と、本の基本情報となるタイトル、著者名の3つはマストです。必要に応じて、出版社名や初版の発行年月日を書き加えます。
2. 読書の目的
「読書ノート」というと、本の内容を要約するイメージがあるかもしれません。もちろんそれも大切ですが、学びを重視するのなら、読書の目的を明確にすることです。その本を読むことで何を学びたいのかをはっきりさせると、効率よく必要なキーワードや情報をピックアップできるようになります。
読書の目的の例
・なぜ○○なのか?
・○○するには?
3. 気付きや学び
次に、本を読んで印象に残ったこと、心に響いたこと、覚えておきたいことなど、自分の言葉でまとめます。読み終わってから全体を振り返るのは大変ですので、気になった部分に付箋を貼りながら読み進めたり、A4用紙にメモしながら読んだり、1章ごとにまとめるなど工夫してみましょう。
気づきや学びの書き方
・矢印などの記号で因果関係を表す
・図やイラストで分かりやすく記録する
4. まとめ
ここでは、本全体のまとめを書きます。難しく考えることはありません。「2. 読書の目的」に対する答えを書けばいいだけです。そこから、全体としての感想を一言でまとめたら、「読書ノート」の完成です。
まとめの書き方
・○○なのは△△だから
・○○するには△△が必要
全体のまとめの例
すぐに使える「読書ノート」ツールがほしい!
フォーマットがあると書きやすいという方や、便利なアイテムを使ってみたいという方のために、すぐに使える「読書ノート」ツールをご紹介します。手書きが好きな方はノート選びにこだわってみたり、とにかく手軽なのがいいという方はアプリを活用してみたり、ご自身に合った方法を見つけてみてくださいね。
「きほんの読書ノート」のフォーマット
こちらは「きほんの読書ノート」の項目をまとめたフォーマットです。書き写してもいいですし、コピーしてノートに貼ってもOK。慣れるまでとりあえず使ってみるのもいいでしょう。
アナログ派さんにおすすめ♪読書ノートセット
アナログ派さんの「読書ノート」必携アイテムは、「ノート」「付箋」「こすって消せるペン」の3点です。この読書ノートセットさえあれば、自宅や図書館、カフェなどどこでも読書ノートタイムが楽しめますよ♪
読書ノートセット
・付箋(目印用で、読書の邪魔にならないミニサイズが◎)
・こすって消せるペン(書き直しがラク、3色あればデータ・感想・マーキングと使い分けできる)
スマホひとつでOKの手軽さ◎読書アプリ
デジタル派さんや、気軽に始めてみたい方には、専用の読書アプリがおすすめです。本の裏表紙にあるバーコードを読み取り、基本情報が簡単に登録できるすぐれもので、愛用者も多数。感想をメモするのはもちろん、カテゴリ分けやタグ付け、新刊の情報収集や本好きさんとの交流など、アナログにはない魅力があります。
「読書ノート」のお悩み別アイディア
意気込んで「読書ノート」を始めてみたものの、面倒に感じたり、続かなかったりといったお悩みが出てくるかもしれません。「読書ノート」は誰かに見せるものではなく、未来の自分が見返したときに分かればいいのです。つまり、もっと気楽でいいといいうこと。ここでは、よくある「読書ノート」のお悩み別アイディアを3つご紹介します。
内容をすぐに忘れる!→ 五七五で記憶に残そう
「読書ノート」を書いていても、なぜか内容をすぐに忘れてしまう。せっかく得た知識をふだんの生活に活かせていない。そんな方は、俳句のように“五七五”で要約してみてはいかがでしょう。少し頭を使いますが、その分記憶に残りやすくなりますよ。
時間がかかる! → アプリなら簡単にメモできる
真面目で几帳面な方ほど、書くのに時間がかかってしまうこともありますよね。アウトプットが大切とはいえ、「読書ノート」に時間をかけすぎてしまうと、読書本来の時間を削ってしまうことにもなりかねません。
ここは思い切ってアナログをデジタルに切り替えてみてはいかがでしょう。スマホひとつで情報がまとめられるため、いつでもどこでも見返せるのがメリットです。
続かない! → スクラップ&一言メモでOK!
今までの生活に新たに習慣を加えるのは、案外大変だったりするもの。負担に感じてしまうがために、続かなくなるのも致し方ありません。そんなときは、「スクラップ&一言メモ」がおすすめです。
本の帯や補充カード、その本らしい部分をコピーしたものなどをノートに貼り付け、一言メモをそえるだけでOK。「こんな本を読んだ」という記録を残すだけでも、価値がありますよ。
わたしだけの「読書ノート」を作ろう♪
本はもっとも身近な学びの場です。どんなに素晴らしい本に出会っても、読みっぱなしにしていてはもったいないですよね。「読書ノート」を作ることで、学びや知識が記憶に残り、“あなただけの教科書”に育っていくのです。今回ご紹介したなかから、ご自身に合った方法で「読書ノート」を作ってみてくださいね。
本を読むのが好きだったり、仕事に活かすために読書を習慣にしていたりする方も多いでしょう。せっかく本を読んでも内容を忘れてしまったり、いざというときに思い出せなかったりしては、もったいないですよね。
本からの学びを自分のモノにするためには、はっとしたことや、なるほどと思ったことなどを、「読書ノート」に記録することです。アナログ派さん向けの方法から、デジタル派さん向けの手軽な方法まで、「読書ノート」の書き方をご紹介します。