夏を心地良く過ごすために。ハーブ養生のすすめ
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ハーブ養生とは、ハーブを用いた「植物療法(ハーブ療法)」と、漢方の視点から健康的な体質を作るための方法「養生」を組み合わせたもの。この夏を快適に過ごすためにも、今回は自宅でできるハーブ養生について詳しくご紹介していきます。
「ハーブ療法」と「養生」について
ハーブ療法とは…
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先ずはハーブ療法について。ハーブ療法とは主にハーブを使用して、元々備わっている自己治癒力を高め、病気になりにくい体作りをする方法。インドではアーユルベーダ―という健康法があるように、ヨーロッパではハーブを用いた健康法が「ハーブ療法」です。
「香りがあり栄養価のある植物」をハーブといいますが、ハーブをどのように使っていくのか?とゆうと「飲食」「香り」「美容」「栽培」「生活雑貨」と実に様々です。原産国はヨーロッパのものが最適ではありますが、最初は原産国にこだわらずに栄養価でハーブを選びましょう。ハードルを上げてしまうと、継続が難しくなってしまいます。今の自分はどんな所が疲れているのか、じっくり観察をしてハーブの栄養価で補っていき自己治癒力を高めていきましょう。
養生とは…
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次に、養生について。養生とは、病気になる前に生活スタイルを見直し、病気になる前の心と体を自分でケアしていく事を言います。中国の考えをもとに日本で発展したものが「漢方」です。その漢方の視点から実践方法として用いられているのが「養生」です。
日本の四季に合わせて、その季節の特徴から食材を変えたり軽いストレッチをしたり時にはツボを押してリラックスをして心身を整えます。また、養生では睡眠の質上げることも大切になります。元気な夏を迎えるためには、今の季節はどんな気候で人はどんな状態なのかを知ることが大切になります。旬の野菜や気候や環境に合わせて、生活に取り入れて充実したライフスタイルを作りましょう。
二十四節季から見た夏の特徴
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先ずは夏を知ることから始めましょう。二十四節季の夏は「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」「芒種(ぼうしゅ)」「夏至(げし)」「小暑(しょうしょ)」「大暑(たいしょ)」と6つにわけることができます。
因みに、2021年は【5月5日を立夏】【5月21日を小満】【6月5日を芒種】【6月21日を夏至】【7月7日を小暑】【7月22日を大暑】と記されています。
それぞれどんな気候を示すのかというと
■立夏…夏の気配が感じられる頃
■小満…万物が成長し満ち始める頃
■芒種…穀物を植える頃
■夏至…一年で最も昼が長くなる頃
■小暑…梅雨明けの頃
■大暑…夏の暑さが最も高まるころ
となります。
因みに、2021年は【5月5日を立夏】【5月21日を小満】【6月5日を芒種】【6月21日を夏至】【7月7日を小暑】【7月22日を大暑】と記されています。
それぞれどんな気候を示すのかというと
■立夏…夏の気配が感じられる頃
■小満…万物が成長し満ち始める頃
■芒種…穀物を植える頃
■夏至…一年で最も昼が長くなる頃
■小暑…梅雨明けの頃
■大暑…夏の暑さが最も高まるころ
となります。
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蒸し暑さや、太陽がいっぱいのこの季節。人は興奮しやすくイライラする事が増えます。感情に振り回されるのではなく賢く発散したいものです。そこで、暑い時こそ心を養うことが大切です。ハーブティーを飲んだり、ハーバルバスに入浴したり、生活にハーブを取り入れてより深いリラックスを心がけていきましょう。
夏の生活で注意したいこと
水分代謝を整える
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暑さにより冷たいものが欲しくなる夏。水分の取りすぎでお腹を壊したり、うまく自排出できなくて体がむくむんだりする事があります。そのため、水分代謝を食事やハーブでコントロールすることが大切になります。
体を冷やしすぎないようにする
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冷房がかかりすぎて手足が冷たくなり血行が悪くなると次第に体に不調が見られるようになります。また、紫外線を浴びることでビタミンが消費されると起こるのが夏バテですね。疲れやすくなり辛い夏風邪になってしまうこともあります。
マッサージやツボを刺激するのも体をリラックスすることができたらよいでしょう。ハーブを一緒に使用することで香りからも心をリラックスすることができるでしょう。
マッサージやツボを刺激するのも体をリラックスすることができたらよいでしょう。ハーブを一緒に使用することで香りからも心をリラックスすることができるでしょう。
心身を補う「ハーブ養生レシピ」
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夏場、食事のとり方の注意点としては、食事中は水分を控える事。消化液が薄まることから吸収能力が弱まるとされています。医食同源という言葉があるように、正しい食生活は病気を予防するという考えを「食養生」ともいいます。夏の旬の食材をハーブと組み合わせて美味しく楽しく夏を乗り切りましょう。特におすすめしたいレシピを二つご紹介します。
むくみにサヨナラ!「キュウリとハーブの素麵レシピ」
イライラ軽減!「トマトミントティー」
意識して取り入れたい「夏バテ対策」
外出後は「ハイビスカスティー」でビタミンを補おう
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冷房をつけないと過ごせない夏。体は外気の暑さと、室内の寒さにバテテしまいますね。紫外線を受けると、肌もダメージを起こし体にも疲れがたまってしまいます。UVケアや紫外線対策は夏のハーブ養生でも必須事項になります。ビタミンの多いハイビスカスティーを外出後に飲むのも体を補うことになります。
湯船につかって血行促進。湯船に「ミント」を入れてリラックス
冷房などの影響で、気が付かないうちに体が冷えきってしまっていることも。入浴はしっかりと湯船につかり血行を巡らせましょう。ミントを育てている方はお風呂に入れてハーバルバスも良いでしょう。ミントの香りで心もリラックスできますよ。
ハーブバスとマッサージができる「バスボム」でハーブ浴をしても◎
就寝前にマッサージを取り入れよう
入浴時やお休み前に、マッサージを取り入れましょう。足の裏の土踏まずを刺激することで胃腸の働きをよくします。また足の裏のかかとをグリグリ押して刺激を与え、そのあとに全体的に足裏をもみほぐし血液の巡りをよくすると浮腫みを取る手助けをしてくれますよ。
ハーブ養生で快適に夏を乗り切りましょう
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毎年夏になるとプチ不調を感じやすいという方は、今からハーブ養生を取り入れてみましょう。夏を知ることで予防ができ疲れすぎない生活を送ることができます。自身を見つめ労わることで、きっと心も体も元気になっていくはずです。ストレスフルで心地良い日々を過ごすヒントになれば幸いです。
夏の旬の野菜は「きゅうり」です。薬膳の観点から見てもクールダウンの役割や水分を排出してくれる旬野菜。水分を取りすぎて体がむくみ体調を崩しやすい方は特におすすめです。また、フェンネルにも尿排出を促す事があることから相互効果が期待できます。また、ネギも加えると殺菌作用が高まるので夏の病原菌問題にも一役買ってくれます。