「体によさそうだから、なんとなく」じゃ、もったいない！
まずは知っておきたい《ヨーグルトの基本情報》
一般的にヨーグルトは、「牛乳＋2種の乳酸菌（サーモフィラス菌とブルガリア菌）」を入れて発酵するのが基本。
そしてなんと、各社ごとに「他の乳酸菌」や「ビフィズス菌」を添加しているので、メーカーによって期待できる効果にそれぞれ個性があるのです！
「乳酸菌」と「ビフィズス菌」は別物！？
ここで「乳酸菌」と「ビフィズス菌」は違うものなの？？？と疑問に思う方もいるかもしれません。これらはどちらも善玉菌と呼ばれる、元々人間の腸内で生息している「体に良い影響を与える菌」なのです。
ではそれぞれどう違うのかというと・・・。
腸内に生息している数で比較すると「乳酸菌：ビフィズス菌＝0.1％：99.9％」と、圧倒的な数の違いが！
また、どちらの菌も「乳酸」を作り出すのですが、ビフィズス菌はそれと共に「酢酸」「ビタミンB群」「葉酸」も作り出してくれます。
そのため、ビフィズス菌が入ったヨーグルトは、より整腸作用や殺菌作用、疲労回復効果も期待できると言えるのです。
なお、ヨーグルトのパッケージなどでよく見る「プロバイオティクス」という表記は、これらの菌を生きたまま腸まで届けてくれる製品に付いています。より腸の調子を整える効果を期待できますよ。
体内にある菌なのに、わざわざ食べ物で摂取する必要はあるの？
さて、もともと「善玉菌」は体内に生息している、と説明しましたが、なんとこれらの菌は、加齢とともに減少していくのです…！
よく「年齢を重ねて体調を崩しやすくなった」なんて話を耳にしますが、もしかしたらその原因の一つは、善玉菌の減少によって免疫機能が低下しているから、という可能性も・・。
そのため、食品から摂取することが、健康や美容において有効な方法の一つなのです。
毎日どう食べる？《ヨーグルトとの付き合い方 Q&A》
Q1. いつ食べるといいの？
オススメのタイミングは、「食後」。
胃から分泌される「胃酸」は乳酸菌も殺してしまう強い酸性ですが、先に胃の中に食べ物が入ることで胃酸の影響を軽くして、より効率的にヨーグルトに含まれる菌を生きたまま腸に届けることができます。
食後のなかでも、ベストなのは「夕食後」！
22時～2時がお肌や体にとってのゴールデンタイムと言われているように、腸も非常に活発に動く時間帯とされているためです。
Q2. どれくらいの期間食べると効果が出るの？
一般的な体質改善は一朝一夕とはいかないのと同様、ヨーグルトもまずは2週間程度同じ種類を食べ続けるのがオススメ。
悩みや体調にいい変化があれば、それが、あなたにマッチしたヨーグルトです。
もし効果が感じられなかったり、下痢などの症状がみられた場合には、別のヨーグルトにチェンジしながら、気長にトライしてみてくださいね。
なお、ヨーグルトの乳酸菌は貯めておくことができません。
一日200gを目安に、小まめに毎日コツコツ継続して食べるようにしましょう。
《お悩み別「ヨーグルト」の選び方》 ～9タイプの菌を知ろう～
さぁ、それでは、様々なヨーグルトに含まれた菌（9タイプ）と特徴をご紹介していきます。お悩みに合わせて、あなた向けのヨーグルトを探してみましょう！
【1】便秘解消に効果大!?「LB81乳酸菌」
商品例：明治 ブルガリアヨーグルト
腸内細菌のバランスを整える効果があるのが「LB81乳酸菌」。優れた整腸作用で、お腹の調子を良好に保ち、便秘解消に効果的と考えられています。
また、研究では肌のバリア機能を高める効果も報告されています。ただし、食べ続けることで効果が発揮されるものですので、習慣化することを大切にしてくださいね。
【2】インフルエンザ対策をしたいなら。「1073R-1乳酸菌」
商品例：明治 ヨーグルトR-1
こちらの乳酸菌には、免疫機能を高めるために不可欠な、ナチュラルキラー細胞を活性化してくれる働きが。
悪い細胞を体から排除し、免疫力をUPすることで、インフルエンザや風邪などのウイルスから守ってくれる効果が期待できます。
さらに、インフルエンザワクチンの効果を高める可能性もある、という研究結果も。これからの季節の強い味方になりそうですね。
【3】ピロリ菌対策に。「LG21乳酸菌」
商品例：明治 プロビオヨーグルトLG21
胃に不安がある方には、頼もしい「LG21乳酸菌」を。なんと「ピロリ菌」を死滅させる効果が期待できるんです！
また、胃粘膜を保護し、胃の免疫力をアップさせる役割も大ということで、胃に悩みを抱える方には、試す価値はありそうですね。
【4】便秘や花粉症などのアレルギー改善に。「ビフィズス菌BB536」
商品例：森永 ビヒダスBB536ヨーグルト
「ビフィズス菌BB536」は、別名「生きて腸に届くビフィズス菌」。胃酸の中でも生き抜いてくれる頼もしさなんです！
しっかり腸に届くからこそ、頑固な便秘を改善できたという方の声が多数。
また特徴的なのは、花粉症などのアレルギーを抑える効果が期待できる点。
早い時期からしっかり食べ続けることで、来春がもっと快適にすごせるようになるかもしれません。
【5】生活習慣病対策、ダイエット向き。｢ガセリ菌SP株、ビフィズス菌SP株｣
商品例：雪印メグミルク ナチュレ 恵（megumi）
「ガセリ菌SP株」は、腸内で生き抜く時間の長さは化学的に実証済み。強い生存力で腸内を整え、内臓脂肪やコレステロール値の減少効果を高めてくれるので、生活習慣病予防やダイエット成功を目指すなら、積極的に摂る価値ありと言えそうです。
なお、同時に含まれるビフィズス菌SP株のおかげで、免疫力向上効果も期待できますが、ドリンクタイプにはガセリ菌しか含まれていないので、その点はご注意を・・・。
【6】美肌も目指したいなら。「サーモフィルス菌、ブルガリア菌」
商品例：森永 ギリシャヨーグルト パルテノ
「サーモフィルス菌」は、整腸作用や免疫力アップに加えて、女性に嬉しい美肌効果も期待できます。
そして「ブルガリア菌」は腸内細菌を整える作用があり、便秘や下痢といったお悩みに一役買ってくれる上、こちらも美肌効果があると言われています。
さらにこの2つの菌は、組み合わせることによって、より多くの乳酸を作り出してくれるそうです。相乗効果で、一層キレイを目指せますね＊
【7】お通じの後のスッキリ感にも期待大！「クレモリス菌」
商品例：フジッコ カスピ海ヨーグルト
カスピ海ヨーグルトのあの粘りのもとにもなっている「クレモリス菌」。
体内の菌の攻撃に耐えて腸の奥まで届くことから、体内に長くとどまってくれるため、整腸作用、生活習慣病予防や免疫力向上などの、多くの健康効果が期待できます。
ちなみに・・・整腸作用を確かめる実験では、排便回数が増えた、お通じの後にスッキリ感が！という声が多かったそう。
なんだかモヤモヤを抱えたままのお通じの悩みの突破口がここにあるかもしれません！
【8】ぽっこりお腹とサヨナラできる！？「ビフィズス菌BifiX」
商品例：グリコ BifiX（ビフィックス）ヨーグルト
こちらのビフィズス菌、腸内で増える力が強いのが特徴。
胃酸に負けない強さに加え、お腹の中で増えることができるので、高い整腸作用効果があるんです。
便秘やそれによるぽっこりお腹にお悩みという方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか？
一般的なビフィズス菌は酸に弱く、多くがおなかまで生きて届くわけではありません。
でもGlicoのビフィズス菌BifiXは、胃酸に負けずおなかまで生きて届く強いビフィズス菌です。
【9】おなかの張り・ガスにお悩みなら。「ビフィズス菌BE80」
商品例：ダノンビオ ヨーグルト
なんだかお腹がゴロゴロする、ガスでお腹が張りやすい・・・という場合に効果的なのが「ビフィズス菌BE80」。
整腸作用でお腹の不調を改善してくれるのに加えて、食べたものが腸を通過する時間を短縮させるという効果もあるそう。これにより、食後のお腹の苦しさも軽減するそうですよ！
「なんとなく食べる」から、「選んで食べる」毎日へ。
驚くほど進化を遂げているヨーグルト。なりたい自分になるために、この力を借りない手はありません＊
なんとなく食べている毎日から、選んで食べる毎日へ。1か月後の変化を楽しみにしながら、ぜひあなたらしいヨーグルトライフをおくってくださいね。
たくさん市販されているヨーグルト。体によさそうだからなんとなく毎日口にしている、という人も多いはず。
でも実は食べ方や選び方で、ヨーグルトが体にもたらしてくれる効果に大きな違いがあるんです！
体のことを思って日課にしていたのに、もしも効果を半減させていたら・・・それってとてももったいない！
ヨーグルトのことをもっとよく知って、あなたに役立つヨーグルトライフを始めてみませんか？