早めに備えて罪悪感なく年末年始を迎えよう
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ごちそうを食べる機会がグッと増える年末年始。「太りそうだなぁ」と思いながらも箸は止まらず、年明けに体重計の上で自己嫌悪に陥った経験はありませんか。今年は今から、日ごろの「食と暮らし」を見直して、罪悪感なくごちそうを楽しめるように体を整えることを提案します。すぐにできることばかりなので試してみてくださいね。
「食」のあり方を改めて考えてみて
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毎日いただく食事。当たり前過ぎてどうあるべきか、ということがあやふやになってませんか?「食とはこう!」という軸を持てるとブレづらくなりますし、ブレだときのリカバーが簡単になります。ここで改めて「食」について考えてみましょう。
「ハレ」と「ケ」という考え方
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「ハレ」と「ケ」という概念は民俗学者である柳田國男により提案されました。「ハレ」とはお祝いやお祭りなどの非日常のこと、「ケ」とは日々の暮らしである日常のことを指します。これから迎える年末年始はまさに「ハレ」ですね。食事のときにコレは「ハレ」かな、「ケ」かな、という視点を持つことができると整えやすくなりますよ。
体に備わる恒常性
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常に同じ状態であろうとすることを恒常性といいます。全ての人間にこの恒常性は備わっているのです。たまのハレの日にお腹いっぱいごちそうを食べて体が重くなったとしても、ケに戻れば特別なことをしなくても体はもとに戻ります。つまりケの日過ごし方が大切だということです。
食で胃腸を整える
ハレの日が好きなものを食べて心も体も幸せになる日だとすると、ケの日は整える日。特に食事に大きく関わる胃腸を整えることを意識するとよいでしょう。胃腸が苦手なものは消化しづらい大量の脂質やタンパク質と、冷たいもの。ケの日はこれらを控えめにして、胃腸に負担をかけないようにしましょう。
一汁一菜で大丈夫
胃腸に負担をかけない食事といえば、ごはん、具だくさん味噌汁、少しのタンパク源で構成される一汁一菜です。ハレの日食事はいわゆる"おかず"が多くなりますので、ケの日はごはんと味噌汁にするとバランスが取りやすくなります。
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ごちそうを食べるから…といって食事を減らしたり、抜くのはNG。胃腸は筋肉でできているので、使わないと衰えてしまいます。ごちそうの前こそ胃腸をしっかり動かしつつ負担をかけない一汁一菜がオススメです。
噛むことを大切にする
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「ゆっくりよく噛んで食べましょう」「ひと口30回は噛みましょう」いたるところで聞く言葉ですが、実践して身についている人は少ないように思います。よく噛んでいないということは未消化のまま食物が胃腸に届くということ。胃腸の負担が大きくなるだけでなく、せっかく食べた食物から栄養がうまく吸収できない、ということも起こります。
よく噛む、という意識を持つと同時に、よく噛める献立にする、というのもオススメです。自然と噛むことが身につくようなレシピを紹介しますね。
よく噛む、という意識を持つと同時に、よく噛める献立にする、というのもオススメです。自然と噛むことが身につくようなレシピを紹介しますね。
雑穀ごはん
くるみパン
豚汁
たっぷり野菜スープ
チキンカレー
塩鯖カレー風味
「暮らし」の中で無理なく節約をしてみて
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年末年始のごちそうを用意するためには相応の出費が必要になります。年明けにキュッとお財布の紐を締めるのは落差が大きくて辛いですよね。そこで今から備えて辛い思いをしないようにしましょう。
「安い」からではなく「必要」なものを買う
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お店に行くと"セール""割引き""いまだけ"といろいろな誘惑を受けます。けれどいくら安く買っても使わなければそれはムダです。少し割高でも必要なものを必要な分だけ買うのが、結局は節約になるのです。
家のストックは把握できるだけに
家の冷蔵庫の中や保存庫の中身を把握していますか。現状がわからないと不安から必要以上に買ってしまうことも。多すぎるストックは食材のムダに繋がります。さらに空間も占領するため普段の動線が不自由になることも。1つなくなったら1つ買うが基本です。
自分へのご褒美にルールを作る
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忙しくなると自分にご褒美をあげて慰めたくなりますよね。けれど頻繁なご褒美はハレではなくケになってしまっています。ご褒美は週に1回までや予算の上限はこれくらい、などルールをあらかじめ決めておきましょう。
外食を控えて作り置きや下味調理を活用
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食費節約に最も効果的なのは自炊をすること。わかっていても突然のトラブルや、どうしても気持ちが上がらないことってありますよね。そこで時間があるときに1品でも作り置きをしたり、下味調理を作っておくことをオススメします。「あれが冷蔵庫の中にある!」と思えるだけでごはん作りのハードルがグッと下がりますよ。
「できそうかも」と思ったことだけやってみよう
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それがよいものであっても人は変化を嫌い、抵抗を感じます。そこに苦痛が伴えば続けることは難しくなります。なので自分から「やってみようかな」と思えたことだけやるようにしましょう。イヤイヤ始めてうまくいかず失敗の経験をしてしまうと、次へのハードルが上がってしまいます。できそうなことだけをやって成功経験を多く積むのが成功のコツです。
「食と暮らし」を整えて、心置きなく年末年始を迎えよう
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せっかくの年末年始。「これを食べたら太っちゃう」「これいくらだったっけ」などと気にしていたら楽しめませんよね。けれど備えておけば「食べ過ぎてもまたケの食事に戻せば大丈夫」「ケの日は節約しているから問題なし」と安心して楽しむことができます。楽しい年末年始のために、今からできそうなことを暮らしの中に取り入れてみてくださいね。
1品の料理の中に異なる食感があるとすぐに飲み込まず、ゆっくり噛みやすくなります。雑穀は白米よりもプチプチと食感がいいものが多いので、よく噛む練習にはもってこいの食材です。こちらのレシピは白米と雑穀米を1つの炊飯器で同時に炊けるというもの。自分は雑穀ごはんを食べたいけど家族が苦手で…という方にオススメです。