寒い季節は熱燗でしっぽり。「日本酒」の基本とたしなみ方、おすすめの酒器

寒い季節は熱燗でしっぽり。「日本酒」の基本とたしなみ方、おすすめの酒器

日本酒は一年を通して楽しめるお酒ですが、冬は「こたつで熱燗」のような季節の風物でもあり、ちょうど新酒が出回る時期にもあたります。「興味はあるけれど、銘柄が色々あって違いがわからない」「飲む温度ってどうするの?」という疑問など、日本酒の初心者さんが知りたい入門知識をまとめました。この季節ならではの日本酒をぜひ楽しんでみましょう。2019年01月26日作成

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初心者さん向け「日本酒」の基本とたしなみ方

日本酒を楽しみたいと思ったら、まずはお店でおすすめを聞いてみましょう。酒屋さんなら「飲みやすい物が欲しい」「寄せ鍋に合う物が欲しい」、飲食店では「頼んだメニューにおすすめはどれか」という風に希望を伝えれば大丈夫です。
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日本酒を楽しみたいと思ったら、まずはお店でおすすめを聞いてみましょう。酒屋さんなら「飲みやすい物が欲しい」「寄せ鍋に合う物が欲しい」、飲食店では「頼んだメニューにおすすめはどれか」という風に希望を伝えれば大丈夫です。

同じ名前なのに違う日本酒がある?

有名な日本酒の名前を知っていてもイメージしていた商品と見た目が違うという事があります。実は、日本酒は同じ銘柄で作り方が違う物が幾つか作られているのも珍しくないのです。例えば、有名な「越乃寒梅」という日本酒には、その下に「純米酒」や「大吟醸」という作りが違う商品が幾つもあるのです。そういう名前は「特定名称」と呼ばれる物です。
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有名な日本酒の名前を知っていてもイメージしていた商品と見た目が違うという事があります。実は、日本酒は同じ銘柄で作り方が違う物が幾つか作られているのも珍しくないのです。例えば、有名な「越乃寒梅」という日本酒には、その下に「純米酒」や「大吟醸」という作りが違う商品が幾つもあるのです。そういう名前は「特定名称」と呼ばれる物です。

日本酒の分類と意味は、一度に覚えなくてもOK!

日本酒は材料などで区分され、8種類に分けられ「特定名称」でどんな作りかわかるようになっています。とはいえ、あらかじめ覚えておく必要はありません。「吟醸酒」や「大吟醸」「純米酒」といった名称は、飲んで気に入った物から覚えていくと自分の好みがつかみやすいかもしれません。
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日本酒は材料などで区分され、8種類に分けられ「特定名称」でどんな作りかわかるようになっています。とはいえ、あらかじめ覚えておく必要はありません。「吟醸酒」や「大吟醸」「純米酒」といった名称は、飲んで気に入った物から覚えていくと自分の好みがつかみやすいかもしれません。

日本酒の特定名称で何がわかるの?

日本酒は大まかに「お米だけで作った物か醸造アルコールが入った物か」という点と「どの程度精米したお米を使った物か」という理由で区分されます。「お米だけで作った物」には名前に「純米」が入り、それ以外の物は醸造アルコールが使われています。
「吟醸」「大吟醸」は玄米から削り落とした部分が多い精米を使った日本酒という事になります。

日本酒は大まかに「お米だけで作った物か醸造アルコールが入った物か」という点と「どの程度精米したお米を使った物か」という理由で区分されます。「お米だけで作った物」には名前に「純米」が入り、それ以外の物は醸造アルコールが使われています。
「吟醸」「大吟醸」は玄米から削り落とした部分が多い精米を使った日本酒という事になります。

純米酒と醸造アルコール入りの違いって?

醸造アルコールは、甲類焼酎のような物でアルコールにしか溶け出さない日本酒の芳香成分をしっかりと日本酒の中に溶け込ませたり、味をスッキリさせるなどのメリットがあります。純米酒がコクがあるタイプだとすれば、醸造アルコールが含まれる物はさっぱりした味わいの傾向がある、という風にイメージすると良いかもしれません。
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醸造アルコールは、甲類焼酎のような物でアルコールにしか溶け出さない日本酒の芳香成分をしっかりと日本酒の中に溶け込ませたり、味をスッキリさせるなどのメリットがあります。純米酒がコクがあるタイプだとすれば、醸造アルコールが含まれる物はさっぱりした味わいの傾向がある、という風にイメージすると良いかもしれません。

徳利(とっくり) | みんげい おくむら本店(民藝や手仕事の生活道具店)

精米歩合は味の違いを作り出すための物

お酒のラベルにある「精米歩合」という表示は、玄米に対してどれだけお米の芯が残っているかという数値で、これの数字が小さい程「たくさん削ったお米」で作ったお酒になります。同じお米で作っても、精米歩合が高いほど色々な成分が削られているのでスッキリとしてフルーツのような香りになり、逆にあまり精米していない(数が大きい)物はどっしりと芳醇で米を感じさせる香りがします。
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お酒のラベルにある「精米歩合」という表示は、玄米に対してどれだけお米の芯が残っているかという数値で、これの数字が小さい程「たくさん削ったお米」で作ったお酒になります。同じお米で作っても、精米歩合が高いほど色々な成分が削られているのでスッキリとしてフルーツのような香りになり、逆にあまり精米していない(数が大きい)物はどっしりと芳醇で米を感じさせる香りがします。

その季節にしか飲めない旬のお酒の名前

「原酒」や「生酒」は普通の日本酒とどう違うの?

「原酒」や「生酒」というのは出来上がったお酒を市場に出すまでの仕上げ処理が通常の物と異なります。
日本酒は発酵が継続する事で味が変わらないよう「火入れ」と言って加熱する事で酵母の動きを止める処理を行いますが「生酒」は火入れをしていない物をいいます。
他の季節にもありますが、やはり新酒の出回る冬ならではと言える日本酒です。
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「原酒」や「生酒」というのは出来上がったお酒を市場に出すまでの仕上げ処理が通常の物と異なります。
日本酒は発酵が継続する事で味が変わらないよう「火入れ」と言って加熱する事で酵母の動きを止める処理を行いますが「生酒」は火入れをしていない物をいいます。
他の季節にもありますが、やはり新酒の出回る冬ならではと言える日本酒です。

しぼりたての状態に近いのが「生原酒」

また、「原酒」は単なる「原酒」であれば火入れはしているけれどアルコール濃度の調整のための加水をしていない物、「生原酒」となっている場合は火入れも加水もしていない、発酵が終わった段階の日本酒である「もろみ」を絞った状態に近い物です。
これも12月頃から年明けにかけて楽しまれる事が多いフレッシュなお酒です。
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また、「原酒」は単なる「原酒」であれば火入れはしているけれどアルコール濃度の調整のための加水をしていない物、「生原酒」となっている場合は火入れも加水もしていない、発酵が終わった段階の日本酒である「もろみ」を絞った状態に近い物です。
これも12月頃から年明けにかけて楽しまれる事が多いフレッシュなお酒です。

冬限定が多い「にごり酒」は発泡タイプも

日本酒をもろみから絞る時、ざっとしぼっていわゆる澱(おり)が残った段階で出荷されるのが「にごり酒」です。甘くて濃厚ですが、酵母が生きたまま入っているのでピチピチと爽やかに発泡している物が多くあります。澱が均一の状態で飲んだり、分離した上澄みと濃厚な澱の部分で二度楽しむ事もできます。
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日本酒をもろみから絞る時、ざっとしぼっていわゆる澱(おり)が残った段階で出荷されるのが「にごり酒」です。甘くて濃厚ですが、酵母が生きたまま入っているのでピチピチと爽やかに発泡している物が多くあります。澱が均一の状態で飲んだり、分離した上澄みと濃厚な澱の部分で二度楽しむ事もできます。

秋から出るのが「ひやおろし」

「ひやおろし」の場合は、もろみを絞った後残り滓をきれいに取り除き、一度だけ火入れをしてから貯蔵して一夏置き、出荷前の火入れをしない物をいいます。
貯蔵している間にまろやかさが増すとされています。
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「ひやおろし」の場合は、もろみを絞った後残り滓をきれいに取り除き、一度だけ火入れをしてから貯蔵して一夏置き、出荷前の火入れをしない物をいいます。
貯蔵している間にまろやかさが増すとされています。

わからない日本酒用語は調べてみよう!

この他にもこまかな製造法の違いなどから色々な言葉が使われています。酒屋さんで尋ねる事もできますし、日本酒に関する用語で気になる物があれば以下のリンク先から検索してみましょう。
出典:pixabay.com

この他にもこまかな製造法の違いなどから色々な言葉が使われています。酒屋さんで尋ねる事もできますし、日本酒に関する用語で気になる物があれば以下のリンク先から検索してみましょう。

日本酒用語集 | 知る・楽しむ | 白鶴酒造株式会社

幅広い温度で飲める日本酒

「冷や」は冷蔵庫で冷やした物じゃない?

お店で頼む時、時々トラブルになりがちなのが「冷や」の温度。文字だけ見ると冷蔵庫に入れた物のようですが実際は常温(20度程度)の事を言います。冷蔵庫がなかった時代、温かい燗酒との区別で「冷や」と呼ばれていたからです。
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お店で頼む時、時々トラブルになりがちなのが「冷や」の温度。文字だけ見ると冷蔵庫に入れた物のようですが実際は常温(20度程度)の事を言います。冷蔵庫がなかった時代、温かい燗酒との区別で「冷や」と呼ばれていたからです。

酒器 徳利・猪口 (大日窯) | 酒器 | cotogoto コトゴト
シンプルでかわいい、洋食器とも相性のよさそうなボーダー柄の酒器です。

冷たいお酒は「冷酒」温度によって色々な呼び名が。

冷たく冷やした物は冷やではなく「冷酒」となります。冷酒は温度によって細かな名前が付いています。
・涼冷え→15℃
・花冷え→10℃
・雪冷え→5℃
※冷やして飲むとスッキリした味わいになりますが、冷やしすぎると酸味が立ったり香りが淡く感じられる事も。
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冷たく冷やした物は冷やではなく「冷酒」となります。冷酒は温度によって細かな名前が付いています。
・涼冷え→15℃
・花冷え→10℃
・雪冷え→5℃
※冷やして飲むとスッキリした味わいになりますが、冷やしすぎると酸味が立ったり香りが淡く感じられる事も。

“熱燗=日本酒におすすめの温度”ではない?

熱燗というと吹いて飲むような熱々を想像してしまいそうですが、実際には50度程度です。
物によっては、体温程度くらいまでの「日向燗」や「人肌燗」の方がお酒の味わいを損ねません。
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熱燗というと吹いて飲むような熱々を想像してしまいそうですが、実際には50度程度です。
物によっては、体温程度くらいまでの「日向燗」や「人肌燗」の方がお酒の味わいを損ねません。

お酒の温度はお店で確認しよう

お酒はそれぞれ飲むのに適した温度があります。蔵元おすすめの温度を厳守しなければいけないというわけではありませんが、できればその日の気分の温度に合った銘柄を選ぶのがベターです。
一般的には吟醸や大吟醸など繊細で華やかなお酒が低めの温度、芳醇な味わいの物や熟成させた物が温めるのに向いている傾向があります。
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お酒はそれぞれ飲むのに適した温度があります。蔵元おすすめの温度を厳守しなければいけないというわけではありませんが、できればその日の気分の温度に合った銘柄を選ぶのがベターです。
一般的には吟醸や大吟醸など繊細で華やかなお酒が低めの温度、芳醇な味わいの物や熟成させた物が温めるのに向いている傾向があります。

酒器の素材で変わる日本酒の味わい

酒器としての錫の驚きの効果

昔から高級な酒器として錫が使われていて、宮中ではお酒の事を「おすず」と呼ばれていたそうです。錫には酒の雑味成分を分解する効果があるため、錫の酒器を使うとお酒がまろやかになります。腐食に強いのでお酒に溶け出す心配もありません。
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昔から高級な酒器として錫が使われていて、宮中ではお酒の事を「おすず」と呼ばれていたそうです。錫には酒の雑味成分を分解する効果があるため、錫の酒器を使うとお酒がまろやかになります。腐食に強いのでお酒に溶け出す心配もありません。

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あこがれの錫の酒器の1つ目におすすめなのが冷やにも燗にも使える「ちろり」です。

定番の陶器はやわらかい口当たり

酒器としても陶器は定番です。口当たりが柔らかく、サイズはもちろん色やデザインが豊富に選べるのもうれしいですね。
この商品を見る
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酒器としても陶器は定番です。口当たりが柔らかく、サイズはもちろん色やデザインが豊富に選べるのもうれしいですね。

【楽天市場】リサラーソン LisaLarson 徳利とお猪口 おさけとり
お客様に出すと話題の糸口にもなりそうなかわいい鳥型の酒器セットです。

お酒の味がストレートに出るガラスと香りを加える木製の酒器

ガラスは薄くお酒の邪魔をしないのでお酒の味がストレートにわかります。それに対して枡などの木製の酒器は木の香りや口当たりでお酒独特の香りを和らげる事も。
お店でよくみる枡とグラスがセットになった「もっきり」は、「グラスより多めに入れた」というサービスでもありますが、ガラス器で飲むか木の枡で飲むか好みで選べるのもうれしいですね。
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ガラスは薄くお酒の邪魔をしないのでお酒の味がストレートにわかります。それに対して枡などの木製の酒器は木の香りや口当たりでお酒独特の香りを和らげる事も。
お店でよくみる枡とグラスがセットになった「もっきり」は、「グラスより多めに入れた」というサービスでもありますが、ガラス器で飲むか木の枡で飲むか好みで選べるのもうれしいですね。

気楽に、まずは興味のある銘柄を楽しんでみよう!

冬から新春は若々しい味わいの日本酒の旬です。
同じ銘柄でも「純米酒」と「吟醸」では味わいが違う日本酒。飲む前に違いを見極めるのはビキナーにとっては難しい事です。メニューやお店で気になった物があれば、質問したり試したりして自分の好みに合う物を探してみて下さいね。
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冬から新春は若々しい味わいの日本酒の旬です。
同じ銘柄でも「純米酒」と「吟醸」では味わいが違う日本酒。飲む前に違いを見極めるのはビキナーにとっては難しい事です。メニューやお店で気になった物があれば、質問したり試したりして自分の好みに合う物を探してみて下さいね。

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