お酒を飲む前に知っておきたいことがある
素敵な大人のお酒のたしなみ方
健康を第一に、体に負担のない量を守ろう
適度な飲酒は、食欲増進や血行促進、緊張をほぐしてリラックス気分を高めたり、楽しい気分を盛り上げて人間関係を円滑化する効果があるとされ、昔から世界中で親しまれてきました。ただし、これは適量を守り、適切な方法で飲酒した場合。お酒は常に体のことをいたわりながら飲むことがとても大切です。お酒に入っているアルコールは肝臓で分解されますが、量が多すぎてしまうと大きな負担をかけてしまうのです。
適度な酒量は、1日あたり純アルコール20g程度といわれています。例えば、ビールであれば中ビン1本、日本酒1合、焼酎0.6合、7%のチューハイを1缶(350ml)が目安です(※)。
(※)高血圧、脂質異常症、お酒に弱い方は少量飲酒でもリスクが高まることもありますので、ご注意ください。
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お腹が空いているときにいきなりお酒を飲んでしまうと、血中のアルコールの濃度が急に高くなり、悪酔いしてしまうことがあります。ひどい場合には、急性アルコール中毒になるおそれもありますので、お酒を飲む前に何か胃に食べ物を入れておくことも心に留めておきましょう。また、食前に少量のお酒を飲むと、消化液の分泌を促進したり、胃や腸の運動を活発にする作用が期待できるのでおすすめです。
また、お酒を飲みすぎると体に脂肪が付きやすくなることもあるので、おつまみのチョイスを工夫するとよいでしょう。ヘルシーなものを選んだり、食べ過ぎたりしないように心がけて。アルコールの分解を手助けする、ミネラルやビタミン、たんぱく質などを意識して選んでみてください。
寝酒は避けて、休肝日を作ろう
お酒を飲むと眠くなることがありますが、眠るためにお酒を飲むのはNGです。かえって睡眠の質を下げてしまうかもしれないので、寝る前の3時間ほど前を目安に、飲み終えておくと良いですね。
また、適量であっても毎日飲み続けるのはNG。アルコールはほとんどが肝臓で分解、処理されています。肝臓はアルコール以外にも薬、老廃物などの処理や、栄養の代謝・貯蔵などで日々働きづくめ。少しでも負担を軽くするためには 週2日を目安に、お酒を飲まない日=“休肝日”を作るのがおすすめ。難しく考えず、「2~3日飲んだら1日休む」といった習慣でOK。休肝日はおいしい野菜ジュースを飲むなど、何か代わりのものを用意すると楽しみながら休めるでしょう。
お酒を飲むときの注意点
女性には少なめの量がおすすめ?
1日あたりの適量とされるアルコール量は、ビールの中ビン1本(20g)といった目安がありますが、これはあくまで成人男性が対象。女性は男性と比べて臓器にダメージを受けやすい傾向があることから、少なめの方が良いといわれています。ビールの中ビンは500mlですが、350mlの缶ビール程度にとどめておくのがおすすめです。
お気に入りのグラスなどの容量をあらかじめはかっておいて、「1日グラス2杯まで」、などと決めておくと飲みすぎてしまう危険もありませんよ。
毎日じゃないから、たくさん飲んでも大丈夫?
お酒の目安量は1日あたりの平均値なので、たまに飲むだけだからといって飲んでいない日数分の量をプラスして良い、というわけではありません。一度にたくさん飲むと、体に大きな負担をかけるほか、トラブルの危険が増すこともありますのでご注意ください。アルコールへの依存を加速させる可能性もありますので、お酒はバランスも考えながら飲みましょう。
お酒を飲んだ後に、お風呂に入ってもいい?
お酒を飲んだ後は、すぐに運動はしないようにしましょう。アルコールには利尿作用があるので、たくさん汗をかいた分だけアルコールが汗として排出されるわけではなく、逆に脱水症状を進行させてしまう可能性があるほか、心臓にも負担がかかるおそれがありますので注意が必要です。入浴やサウナなども同じく避けるようにしましょう。どうしても、という場合は時間をおいてぬるめのシャワーを。入浴中のお酒もよくないため、お風呂から上がって少し落ち着いてから飲むと良いでしょう。
お酒が抜けるまでにどれくらいかかる?
お酒の種類の豆知識~それぞれのアルコール度数はどれくらい?~
ビール
缶チューハイ
ワイン
ワインは種類が沢山あるため、アルコール度数は個々に違うことがあります。3%のフルーツワインから15%のフルボディまでさまざまですが、10%以上のものが多く見られます。フルボディは、アルコール度数が高い傾向がありますので、ワインの種類とあわせて把握しておくと役立ちます。
梅酒
日本酒
焼酎
日本酒よりもアルコール度数が高めなのが、焼酎です。25%付近がよく見られるでしょう。芋などから作られる本格焼酎と呼ばれる種類はさらに高い傾向も。45%のものなどもありますので、芋焼酎を選ぶときなどにはよく確認してみてくださいね。
ウィスキー・ブランデー・ジン・ウォッカ・テキーラ・ラム
これらのお酒は、名前がよく知られているし、バーや居酒屋に行けば必ずお目にかかるであろう種類です。そんなウィスキー、ブランデー、ジン、ウォッカ、テキーラ、ラムなどはアルコール度数が高いお酒の部類としてまとめて覚えておくと安心です。40%越えもよく見られるでしょう。いきなりストレートで飲むのは危険なこともありますので、何かで割るなどして飲み方を工夫してみてくださいね。
お酒の飲み方をおさらい♪~自分の飲みやすいアレンジを探そう~
ストレート
文字通り、お酒をそのまま飲むことです。水やお湯などで割る、比較的強めのお酒を飲むときの選択肢として挙げられる飲み方です。常温で飲んだり、冷やして飲んだりと温度の違いを楽しんでも良いでしょう。立ち上る香りを愉しみながら、おいしさをじっくり味わって。
ロック
ロックには、氷を使います。こちらも強めのお酒の飲み方として親しまれている方法のひとつ。大きい氷をグラスに入れて、そこへお酒を注ぎます。だんだんと氷が溶けて、ストレートから水割りに移行する味わいの変化を楽しむこともできますよ。
また、グラスに氷だけのものは「オン・ザ・ロックス」、お酒と同じ量の水も1:1で入れるものは「ハーフロック」と呼ばれます。
お酒は正しく飲めば、健康的に楽しむことができますよ。昔から「酒は百薬の長」ということわざがあるように、全く飲まないよりも適度に飲んだ方が長生きできる、といわれることも。大人らしいお酒のたしなみ方をおさえて、上手においしく飲みましょう♪