ケーキのデコレーションの世界はアイデア次第で無限に広がります。クリームをはじめ、フルーツやチョコレート、砂糖菓子にお花など、好きなものを使って楽しんでみましょう。

ニューヨークの人気スイーツ店が発祥というネイキッドケーキは、クリームで覆わずにあえてスポンジを見せるスタイル。フルーツや小さなハーブなどをトッピングすれば、簡単におしゃれなケーキができあがります。クリームでのデコレーションに時間をとられないので、気軽にケーキ作りが楽しめますね。

クリームで全体を覆いつつも、基本的なナッペにはこだわらない、という方法もあります。クリームを多めにのせたあとは、パレットナイフでならすだけ。側面はナイフを軽く滑らせていくことで柔らかい模様がついて、雰囲気のあるデコレーションになります。

滑らせるだけで均等な縞模様を描くことができるデコレーションコーム。手作りチョコの模様付けや、飾り用のチョコレートを作る時にも使えますよ。

ブッシュ・ド・ノエルを作る時などは、デコレーションコームを使うよりフォークでランダムな線を引いた方が木の質感が良く出ます。クリームの表面もあまりきちんと整えすぎず、ざっくりと厚めに塗って下さいね。仕上げに純ココアを振りかければ、お店で売っているケーキも顔負けの、こんな素敵な仕上がりに。

チョコレートケーキのデコレーションといえば、クルリとカールした削りチョコレートも定番。トップやサイドにたっぷりまぶせば、時間がない時にも手軽にケーキの仕上げができます。

シャルロットケーキといえば、ムースやクリームをビスコッティなどでくるりと囲んだケーキですが、このワザをデコレーションとしても使ってみましょう。こんな感じで市販のフィンガービスケットやクッキーをケーキの周囲に並べれば、サイドのクリームをきれいに整えなくても大丈夫。ビスコッティをわざわざ焼く手間もないので簡単です。

ガナッシュクリームを全面に塗ったチョコレートケーキを作ったものの、時間をかけすぎて塗りムラができてしまったり、きれいなツヤが出なくてがっかり…という時の裏ワザがこちら。残ったガナッシュを牛乳や生クリームで少し柔らかめに伸ばし、ケーキの上に垂らして模様にしてしまいます。これで、下地のガナッシュの塗りムラはほとんど目立ちません。（筆者撮影）

サイズもいろいろあってカラフルで、なんといっても丸い形が可愛いマカロンは、デコレーションアイテムとしても大活躍します。そのまま飾ってもいいし、アイシングやチョコレート、ナッツなどでちょっとひと工夫したマカロンを使ってもさらに華やかになりますね。

コンフィはほどよく水分が抜けているため、フレッシュフルーツよりも手軽に使えます。特にオレンジはチョコレートとの相性も抜群。チョコレートケーキに飾れば彩りも良く、風味豊かな味わいになります。
オレンジスライスコンフィは製菓材料として購入することもできますし、少し時間はかかりますが手作りもできますよ。

絵を描くように自由にペイントできるアイシングクッキーは、クリスマスやひなまつりなどのイベントに合わせた絵柄のものを用意すると、ほのぼの可愛いケーキを演出できます。こちらのクッキーも、なんとも言えずキュートですよね。お子さんと一緒にクッキーに色を付けたりメッセージを書いたりすれば、それもまたイベントの楽しい思い出にできそうです。

パステルカラーのシュガーフラワーは、ケーキやマフィンを可愛く華やかにしてくれます。春に作るお菓子や、女の子のお誕生日ケーキにもおすすめ。
アイシングのシュガーペーストが余っていたら、手作りで作ってみるのもいいですね。食べるのがもったいなくなってしまう愛らしさです。

市販されているチョコレートやクッキーをいくつか組み合わせるだけでも、簡単な飾りを作ることができます。こちらは、卵ボーロをチョコペンで接着して作るミニサイズの雪だるま。なるべく底が扁平でない、コロンと丸い形のものを選んで使うと可愛くできますよ。（筆者撮影）

薄く丸く広げたチョコレートにナッツやドライフルーツを散りばめれば、こんなお洒落な一品に。そのまま食べても美味しいこのチョコなら、バレンタインのプレゼントにはもちろん、ケーキのデコレーションにも活躍します。皆で取り合いになってしまいそうな、豪華なチョコレート飾りです。

もしパーティーでこんなバラに彩られたケーキが登場したら、思わず歓声が上がるのでは？こちらは、電子レンジで柔らかくしたクリームチーズにチョコレートを混ぜた生地で成形しているのだそう。こんな華やかなバラで飾ったスペシャルなケーキで、みんなをびっくりさせてみたいですね。

こちらはスクエア形のケーキ。シャープで洗練された雰囲気ですよね。クリームでラインを描くデコレーションは、丸型のホールケーキにも使っても素敵です。

このような三日月形のデザインもあります。全面に敷き詰めずに空白部分を作ると、より繊細な印象になります。

こちらのケーキのように高さのあるパーツを円の外側に均等に配置した場合は、中央は飾り過ぎずシンプルにとどめておいた方がすっきりした見た目に。また、切り分ける時にはパーツを目安にできるので便利なうえ、1ピースずつに分けた後もカットケーキとして見映えがしますね。