梅雨の時期になると、梅干しを漬けるたの赤紫蘇（赤しそ）が八百屋さんやスーパーに良く出まわります。

そんな赤しそで作る手作りの「しそジュース」が、見た目にも美しく、夏バテ時にもおいしく飲めるので、暑くなる季節にかけて手作りする人がたくさんいるんです♪

手作りしそジュースの基本的な材料は、赤紫蘇の葉に水、砂糖、クエン酸（レモン水、または酢など）。このしそジュースの材料である紫蘇とクエン酸の相乗効果によって、疲れた時や、夏バテ時などにおすすめしたい、これからの季節にぴったりのジュースなんです♪

何かと体調もすぐれず、食欲も落ちてしまう夏。そんな蒸し暑いこの季節にぴったりの、爽やかで美味しいしそジュースを作ってみませんか？
今回は、健康や美容にもいいことずくしのしその栄養面から、しそジュースの作り方、応用レシピまでたっぷりご紹介します♪

シソ科シソ属の植物「紫蘇（しそ）」は、古くから香辛野菜として栽培されてきました。ビタミンやミネラルなどの栄養が豊富な日本のハーブです。

それに対して、赤じその旬は6～7月と短いのです。この時季以外、赤じそはほとんど出回りません。主に梅干しの色づけ、紫蘇ジュースや紫蘇酒、漬け物などの加工品に利用されます。
赤じその“赤色”の正体はシソニン（アントシアニン系色素）。この色素は、酸と反応して赤色になる性質があるため、それを利用して梅干しなどが作られているんです。

青じそと赤じその大きな違いは、シソニンの有無、ベータカロチンの含有量が多いのは青じそ、ポリフェノールの一種・ロズマリン酸が多く含まれているのは赤じそ、ということだけで、他の栄養素にほとんど差はありません。いずれも、紫蘇には下記のような注目成分がたっぷり含まれている、美容にも嬉しい優秀食材なのです！

しそには、体内でEPAに変化するαリノレン酸が含まれているので、最近お疲れ気味の方や、花粉のムズムズにお悩みの方にもおすすめ。

そしてしそは、ポリフェノールの一種のアントシアニン色素・ロズマリン酸やカリウムを多く含み、カロリーは高くないのに栄養価が高いので、スタイルが気になる方にも◎。

赤しそにはロズマリン酸の他に、ポリフェノールの一種“シソニン”と呼ばれるアントシアニン色素が含まれています。美容や目の健康を気にかけている方、最近お疲れ気味の方に嬉しい成分といえるでしょう♪

そんな、体にも肌にもうれしい"しそ"をたっぷり使った"しそジュース"を作らない理由はありませんね！
今回は、基本のしそジュースの作り方【クエン酸】【お酢】【レモン】3つのレシピをご紹介します！早速しそジュースを作ってみましょう♪

クエン酸は薬局で手に入ります。すっきり爽やかな酸味で、しそ本来の香りを強く感じることができます。

赤シソの葉っぱをちぎります。よく水洗いして水気を切っておきましょう。

大きめの鍋に2ℓのお湯を沸騰させ、赤シソを5分ほど煮出します。その後ザルを使ってこします。

冷めたら保存容器に入れ、冷蔵庫で保存します。濃縮タイプなので、お好みの加減に薄めて飲みましょう♪
また、青しそでも同じように作る事が出来ます。こちらはしその香りが強いジュースになります☆

こちらは、りんご酢や米酢代わりに黒酢、グラニュー糖の代わりにきび糖を使ったヘルシーレシピ。ドレッシングにも使えるように、黒酢を多めにし、きび糖は量を抑えています◎

クエン酸で作ったレシピは、酸味が強く爽やか。お風呂上がりにキュッと一杯飲みたくなるような爽快な味。
レモンのレシピは酸味がやわらかく、お子さんでも飲みやすいまろやかな味に仕上がるそう。作り分けて飲み比べを楽しんだりするのもいいですね♪

鍋で作ったしそジュースは、粗熱が取れたら保存用の容器に移し替えて保存してください。保存容器は良く洗ってキレイに乾かしたペットボトルやワインの空き瓶、ガラス瓶などでOK！

保存方法ですが、食材そのものに抗菌・防腐作用がある紫蘇、クエン酸も加えているので常温でも数ヶ月は保存できます。
ですが、稀にしそジュースが発酵してシュワシュワになってしまうこともあるので、冷蔵庫での保存をおすすめします。冷蔵庫・冷凍庫に入れておけば1年は持ちますので、1年分大量に作って、来シーズンの紫蘇の時季まで長く楽しむのもおすすめです♪

しそジュースの基本的な飲み方は、水割りが基本ですが、濃さを味見しながらロックやストレートなどお好みで☆
さらにシュワッとさせたい時は、炭酸水で割るのもいいですね。
写真のようにミントを浮かべると、より爽やかになりますよ！夏の暑い夜は、焼酎などお好みのお酒で割って楽しむのもおすすめです☆

こちらは、赤しそジュースと同量の牛乳を混ぜるだけの牛乳割り！牛乳割りは、飲むヨーグルトみたいになってデザート感覚で楽しめます♪

ふわふわに削った氷にしそジュースをたっぷりかけて♪疲れも暑さもどこかへ行ってしまうような、夏のデザートです！

シロップでつけたモモとしそジュースを、それぞれチャック付保存袋（ジップロック）に入れて冷凍庫で凍らせるだけの簡単ジェラート。パステルカラーの色合いがきれいですね。

ブルーベリーとブドウを使ったアントシアニンやポリフェノールたっぷりのスムージーです。朝食代わりの目覚めの一杯としてもおすすめですよ！

赤しそハチミツりんご酢ジュースをベースに作った、さっぱり美味しいバナナアイスクリーム。クリーミーなバナナアイスの中に、ほんのり酸っぱいしそジュースがシャリシャリで美味しい♪

しそジュースに溶かしたゼラチンを入れて固めただけのお手軽レシピ♪しそジュースがあれば、シロップ代わりに使ってこんなに簡単にスイーツが作れるのも嬉しいですね！

ゼリーにしたしそジュースに牛乳を注ぎ、ドロリッチ風に！楽しいアイデアですね☆ストローを通して入って来る、ゼリーののど越しが気持ちいいです♪

しそジュースで淡く色づいた桃色が可愛らしいムースケーキです。ムースにも桃を刻んで入れているので食感も楽しめそうですね。

しそジュースをしぼった後のしそ、捨てちゃったらもったいないです！こんな立派な「ゆかり」になってくれます♪

こちらも残ったしそで。ピリ辛の甘辛佃煮は、ご飯がどんどん進みそうです♪冷奴の上にのせても◎