家族みんなが使うものを片付けておくスペースには、収納方法を決めた本人だけでなく、誰もが目的のものを自分で探し、またしまうことができるわかりやすさが大切です。まずは「家族が使いやすい収納」の具体的な実例を見ていきましょう。
◎ 冷蔵庫内を整理して、誰でも取り出しやすい状態に
出典: 冷蔵庫にたくさんのものが入っていると、食材を探しているだけでどんどん冷気が逃げてしまいます。特に夏場は、「扉の開け閉めはササッと!」が鉄則。こちらのようにケースで分類されていれば、誰でも必要な物がすぐに取り出せますね。さらに『早めに食べる』のケースを作り、中に入れた食材から先に使うことで、賞味期限の見落としもありません。
出典: こちらは、あらかじめ朝食に使う食材をセットしているケース。いろいろ取り出すために何度も扉を開閉する必要がなく、これさえ出しておけばすぐに朝食準備に取りかかることができる効率的なアイデアです。
出典: 電池や接着剤などのこまごまとした雑貨は、常に必要なわけではないけれど、いざとなると在り処を探し回ることが多いもの。中身をラベリングした収納ケースに整理しておけば、家族も目的のものを迷わず持っていくことができます。電池交換の時には工具が必要になる場合も多いため、電池とドライバーをセットにして保管しているのもポイントですね。
出典: 雑貨類をひとまとめにした収納は作りたいけれど、お部屋の中にそのスペースを確保できない、という場合は、こういった機能的なワゴンを使ってみるのもいいかもしれません。まさに「移動する収納」なので、リビングやキッチンなど、片付けたいものがたくさんある場所に自由に置けるのがメリットです。
出典: 使う場所が決まっているものは分散させず、手が届く範囲にまとめておくのが便利な収納の基本です。洗面収納の扉を使って歯ブラシや衛生用品をこんなふうにマグネットで並べれば、見やすい上に洗面スペースの節約もできますね。
出典: キッチンで調理に使うツールは、コンロ前や調理台の近くに整理しておくと動線もスムーズ。あちこちに手を伸ばす必要がないので、お料理する時もちょっとした手間が省けて効率がアップします。
出典: 同じく調味料も調理台の引き出しにずらりと並べて収納している例がこちら。コンテナの蓋には、上から見ても中身がわかるようきちんとラベル付けされています。計量スプーンまで一緒に収納してあるのも便利!
出典: 子どものおもちゃや勉強道具をどうすれば本人がきちんと片付けてくれるのか、多くのお母さんが頭を悩ませているのではないでしょうか。我が子の性格や生活習慣を観察しながら工夫するしかないのが実情ですが、「物の居場所はできるだけわかりやすく、シンプルにする」という点は共通の解決策かもしれません。こちらのように「ランドセル置き場はここ!」と明確なスペースを確保するなど、ワンアクションで済む片付けを目指すと習慣付けもしやすくなりそうです。
出典: こちらは充電用などのコード類。引き出しの中にいくつも放り込んでいたらいつのまにか線が絡まり、次に使う時はまずほどくところから、なんてことも多いですよね。でもひとつずつこうして居場所を決めてあげれば、使った後もきちんと同じケースに戻したくなります。
誰もが使いやすいと感じる収納には、「ひと目で中が見渡せる」「使いたい時にすぐ取り出せる」など、共通するいくつかの条件があります。ここからは、我が家の収納に活かすためのヒントや実際のアイデア例をご紹介しましょう。
◎ 種類の多いキッチンのストックは「中見え」が便利
出典: キッチンスペースに集まるストックは、調味料からコーヒーなどの嗜好品、お弁当グッズやお掃除ツールまで本当にさまざまです。どこに何を収納しているのか、在庫はどのくらいなのかがはっきりわかるよう、なるべく中身が見える収納を心がけておくと、探し物にかける時間も減り、使い忘れや重複購入も避けられます。
◎ 水まわりの小物の整理はクリアケースでスッキリと
出典: 洗面や浴室まわりも、ストックしておきたいアイテムが多い場所。ついあれこれと溜めてごちゃつきがちですが、クリアケースに整理して収納するとばらつきを防げて奥のものも取り出しやすく、見た目もとてもスッキリしています。
出典: 家族の衣類収納は、取り出しやすいことに加え、洗濯し終わった物のしまいやすさも考慮する必要があります。また、季節物の入れ替えをいかに手軽に済ませるかといった点も悩みどころですよね。こちらは、メッシュタイプのかごをメインに使った大型収納。通気性があって出し入れしやすく、中身も見えるので、必要なものの在り処がいつでも把握できます。
出典: こちらは、お父さんのシャツを専用ポケットに入れて吊るすタイプの収納です。これなら省スペースですし、引き出しに積み重ねることで襟などが潰れてしまう心配もなさそう。
出典: 裏面はネクタイを吊るせる仕様になっています。滑り落ちないようループも付いていて安心。最大で5本収納できるので、見比べながらコーディネートを考えるのにも便利ですね。
出典: 常備しているお薬を、透明なウォールポケットを使って分けておくアイデアがこちら。家族みんなにわかりやすく、使う時にもいちいちパッケージを開けなくて済みます。各ポケットには薬の種類を記したシールを貼り、説明書と一緒にお薬をIN。使用期限もメモしておけば、管理も楽になります。
◎ ファスナーケースで小分けし、立てる収納で省スペース
出典: こまごまとした衛生用品は、元のパッケージごと保管しているとかさばったり、使いかけのものが箱から飛び出したりして見た目もイマイチ。そんな時はスライダーパックに分けて収納するのもひとつの方法です。
出典: スライダータイプなら開け閉めも簡単な上、引き出しの中に立てて収納できるのでとっても省スペース。元のパッケージのままでは詰め込めない量も余裕で収まります。
出典: スライダータイプの小分け収納は、小さな文具や子どものおもちゃをしまっておくのにも役立ちます。子どもたちの持ち物には、シールやカード類、パーツの細かい玩具など、散らばりがちなものもいろいろ。こうして種類ごとにひとまとめにし、使ったら元の袋に戻すと決めておけば、一部だけどこかへ紛れてしまうことも減りそうです。
出典: 乾物類や調味料の保管には、大きな窓が付いたファスナーケースも活躍します。中が見えるので、使いかけの食材も窓側に入れておくと見落としも防げますね。
出典: またファスナーケースを縦置きする際は、上から見た時も中身を判断できるようラベリングしておくと、いちいち確認する手間が省けるのでおすすめです。
出典: キッチンは収納が大きいほど有り難いものですが、そのスペースを有効的に使い分けるにはひと工夫が必要です。
こちらは、キッチンの大きな引き出しにファイルボックスを並べて食品ストックをグループ分け。どこに何があるのか、とてもわかりやすく整理されています。
出典: 玄関は収納の容量に限りがある場合が多いため、家族の靴をうまく整理することが必須です。こちらのおうちでは、まず全ての靴を「よく使う」「たまに使う」「滅多に使わない・または季節ものや冠婚葬祭用」「使っていない」のグループに分類。
出典: その後、使う頻度が低いものは棚の高い場所、よく履く靴は家族みんながすぐ取り出せる場所へ収納。普段三和土に出しておくのは一人につき一足だけ、というルールを作るなど、玄関まわりは意識して靴の数を制限することですっきり片付きます。
3. 中身が見えないもの、分かりにくいものにはラベリング
◎ 見た目が美しい『隠す収納』はラベリングで使い勝手もアップ
出典: あえて中身が見えないように真っ白のケースで統一した収納は、整然として美しく、惚れ惚れするほど。そのぶん中身が把握しにくくなりますが、それぞれにきちんとラベリングしておけば、誰でも簡単に目的のものを見つけることができます。
◎ キッチンの消耗品はお揃いのケースに収納してスッキリ
出典: 100円ショップの人気商品としてすっかりお馴染みになったのが、キッチンの消耗品を取り出しやすくするこちらのケースです。ビニール袋やゴム手袋、排水口ネット、ジップロックなど、整理できる消耗品は数知れず。このケースで揃えたストックを一カ所に集約しておけば、使いたい時に必要なものをすぐに取り出せ、見た目にも綺麗です。
出典: こうして立てて引き出しにしまっておくと、本当に便利ですよね。さらにラベリングを加えればよりわかりやすくなります。袋物はサイズまできちんと記載しておくことで、間違えて取り出す心配もありません。
◎ 冷蔵庫・冷凍庫の中もラベリングして食材の無駄をなくす
出典: 冷蔵庫の中までおしゃれさにこだわりたい!という方は、中身の見えないケース+ラベリングの組み合わせがおすすめ。大きめのラベルを使えば、買い置きの賞味期限や、作り置きの調理日を細かくメモすることもできます。
出典: 100円ショップで買えるこちらのおしゃれなラベルシールは、ホワイトボードマーカーに対応しているため、書いた文字を後から消せるという優れもの。いちいちシールを張り替えなくても、メモを書き換えるだけでOKです。これはラベリングも楽しくなりそう…。
出典: 保存袋にパッケージした冷凍食品は、立てて収納するとスペースが節約できて整理しやすいと言われています。こうして品名を書いたクリップを印代わりに挟んでおくと、わざわざ取り出して確認しなくても中身がひと目でわかりますね。
『欲しいものを自分で探せる収納』で、ママも楽ちん!
出典: いかがでしたか?ブロガーさんたちが日々工夫を重ね、より使いやすく美しく見えるよう改善し続けている収納術には、いくつもの魅力的なヒントがあったのではないでしょうか。家族に「〇〇はどこにあるの?」と訊かれるたび、代わりに出してきてあげるのはもうおしまい。必要な物を自分で取りに行き、使い終わった後にまた元の場所へきちんと戻してくれるようになれば、ママも毎日の小さな手間や片付けが減って、ちょっと楽ちんできますね。
家族みんなが使うものを片付けておくスペースには、収納方法を決めた本人だけでなく、誰もが目的のものを自分で探し、またしまうことができるわかりやすさが大切です。まずは「家族が使いやすい収納」の具体的な実例を見ていきましょう。