「温故知新」古くておしゃれなもの
世界の中でも、四季にはっきりとした彩りのある日本。そして昔は、今に比べると、狭小で天井の低い家屋が多かったため、それに適したアイテムが必要だったようです。
昔ながらの和家具「階段箪笥」をアップデート -「 HAKO-DANCE」
和家具たち
座卓(円卓)
座卓や円卓は、昔ちゃぶ台とも呼ばれていました。昔からコンパクトで場所を取らず、折りたたんで収納することのできるものが多かったようです。
photograph by MihoKingo
table styling by Ayame Yokoo
田舎のお家のゆったりとした初夏の光景。まるで小津映画の世界を見つめているようですね。
座椅子
天童木工の低座イスです。座椅子には、他に脚や背もたれのないもの、肘かけがついているタイプのものもあります。足を伸ばして座ったり、あぐらをかいたり、自分なりの座り方ができるため、自由度も増して、とてもリラックスできますよ。
とても洗練された和室に、美しい座卓と座椅子が馴染んでいて素敵ですね。
仕切り格子
リビングとの間に仕切り格子を挟むことで新たなスペースが生まれます。仕切り格子は、ひとつの部屋に、個の空間を作り出したり、さりげなく目隠ししたいときに最適です。
日本家屋の特徴である格子の引き戸や木を基調としたお部屋が素晴らしいですね。小さなお子様もスヤスヤ。とてもよい夢の中に誘ってくれそうです。
たんす
和たんすには、日本の気候や風土にあわせてつくられたものが多くあります。中でも、桐たんすは、湿気や熱の透過が遅く、防虫効果もあり、腐食もしにくいそうです。
すのこベッド
こたつ
ファブリックやラグをアレンジすれば、洋風のお部屋にもしっくり馴染みます。
和テイストの素敵なお部屋たち
昭和の女流作家の書斎です。侘び錆びの感じられる凛とした雰囲気の和室ですね。
和紙で作られた照明が素敵ですね。シンプルな和室には、ロータイプでコンパクトな家具を配置されています。古くからある日本の知恵が現在も活かされているのは、とても誇らしくうれしいことです。
柳宗理デザインのバタフライスツールのあるお部屋です。こちらのプロダクトデザインは世界でも評価が高く、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコレクションに認定されています。
今では珍しい欄間(らんま)のあるお部屋です。モダンで落ち着きのある空間に、たんす、岩鋳などの和雑貨も素敵です。古来の日本家屋では、欄間(らんま)は、主に採光、喚起、装飾を目的として設けられていました。
統一感のあるロータイプのキャビネットたち。焦げ茶色の家具とシックな壁紙が、どことなく和モダンな雰囲気を醸し出していますね。
「温故知新」古きをたずねて新しきを知る。和家具には日本の暮らしを快適にするための知恵がつまっています。