キッチンで大活躍。新しいお鍋を迎えよう
「圧力鍋」調理に向いている料理とは?
「圧力鍋」の選び方
初心者にも!おすすめなのは”オモリ式圧力鍋”
調理中に「音が鳴る」というのが一見すると欠点ととらえがちですが、裏を返せば、それは「圧力がかかった時に分かりやすい」ということ。
圧力鍋のレシピの大半は、加圧開始後に火加減を調整したり時間を計ることがほとんど。そのためにも、圧力がかかったことが見た目に分かる”オモリ式”圧力鍋は、圧力鍋ビギナーさん向きなんです。
圧力鍋の種類には、他にも”スプリング式”があります。”スプリング式”は音が静かで、圧力がかかるとピンが上がる仕組みになっています。圧力がかかっていることは分かるのですが”オモリ式”と違い、それまで表示ピンから目を離さず見てなくてはなりません。ただ”スプリング式”の良い所は、圧力を調整出来るところ。圧力のかかり方を細かく調整したい方は”スプリング式”がおすすめです。
圧力値をチェックしてみよう!
同じ”オモリ式”圧力鍋でも、圧力値はメーカーや機種によって異ります。目安は、パスカル(Pa)表記のもので80kPa~150kPa、気圧表記のもので1.78気圧~2.48気圧のものが高圧と言えるでしょう。
日本では財団法人 製品安全協会が定めた「最高の使用圧力が150kPa以下」という安全性の基準があり、世界各国の中でも高い圧力値が設定されています。
国によっても圧力値はそれぞれ異なりますが、まずは国産圧力鍋に絞り込み、その中でも最も圧力値の高いものを選ぶというのがポイントです!
また、圧力鍋によっては、高圧・低圧を切り替えられるタイプのものもあります。
例えば、、かたまり肉の調理や魚を骨まで柔らかくしたいという時には高圧調理、比較的火の通りが早い野菜を調理する時には低圧、といった風に使い分け出来ると、とても便利です!
各材質の特徴を知っておく
圧力鍋の材質には、主に”アルミ”、”ステンレス”、そしてその両方の特長を合わせ持つアルミとステンレスの“多層構造”の3種類があります。
簡単に言うと、時短目的ならアルミ。おいしい煮込み料理を作りたいならステンレス。どっちも捨てがたいなぁ…という時には多層構造。といった感じで選んでみてはいかがでしょうか…。
ちなみにオススメは、全面多層構造。すぐに加圧調理ができ、余熱調理もバッチリ!少々お値段は張りますが、末永く使うことを考えると、電気代&ガス代の節約にもなり、何より毎日のキッチンライフの心強い味方になってくれるので、安いお買い物なのかな…と思います。
それぞれの素材の特徴はこちら♪
熱しやすく冷めやすい 〈アルミ〉
◎すぐに圧力がかかり、スピーディーに調理できる。
◎軽量で扱いやすい。
×金属素材がやわらかいため、圧力値が低いものが多い。
×消火後はすぐに冷めるため、余熱を生かした調理が苦手。
熱しにくく冷めにくい 〈ステンレス〉
◎圧力値が高いものが多く、かたい食材の調理に重宝する。
◎消火後も余熱で食材に火を通すことができ、煮込み料理などがおいしく仕上がる。
×火をつけてから圧力がかかるまで時間がかかる。
×重く、アルミに比べて扱いにくい。
良いとこどりの 〈多層構造〉
◎すぐに圧力がかかるうえ、余熱力もある。
◎圧力値が高いものが多い。
◎ステンレスに比べて軽量。
×アルミ・ステンレスに比べて価格が高いものが多い。
お好みのサイズの鍋を選ぼう!
サイズはL(リットル)で表示され、「家族の人数+1L」というのがベストなサイズと言われています。
目安は、一人暮らしなら2.5L程度、2~4人家族なら3~5.5L程度がおすすめ!
ただ、圧力鍋で1回に調理できる容量というのは、例えば豆なら鍋の1/3以下、その他の食材に関しても鍋の2/3までになります。
週末に沢山作って、作りおきしておきたい! と言う方などは、さらに大きいサイズの圧力鍋を買っておいた方が便利かもしれませんね!
おすすめの圧力鍋
ピース圧力鍋
日本を代表する超ロングセラーの圧力鍋と言えば「ピース圧力鍋」。
煮る・炊く・蒸す・茹でる、さらにはケーキづくりなんかもこなしてくれる頼れる存在です。
内部の圧力を上げ、沸点を高めることにより100度以上の高温調理が可能。さらにはその気密性から、余熱調理の時間も長くとることができ、まさに時短と省エネが実現できるのが魅力です。
例えば、浸水無しで玄米を炊いても、芯が残らずふっくら美味しく炊き上がります。
時間のかかる煮豆も圧力鍋ならお手の物!煮魚は骨まで柔らか、手羽先などの骨つきのお肉も、短時間でほろほろに仕上がります。
一度使ったら、きっと毎日でも使いたくなる「ピース圧力鍋」。サイズは2.8L、4.5L、6.0Lの3種類がラインナップ。
炊飯時には、付属の内鍋を使用します。内鍋に米と分量の水を、本体と内鍋の間にも水を入れることで、湯煎状態で炊飯することができ、ふっくら炊き上がります。また、使用後も鍋全体を洗う必要がないので、お手入れも楽ちん!
蒸し料理には、同じく付属の蒸し板が便利!さつまいもやかぼちゃ、にんじんのような硬い野菜は勿論、トロトロに柔らかく仕上げたい茄子まで、短時間で中まで柔らかく蒸し上げることが出来ます。
ディテールや使い方は?
時短&楽ちん♪圧力鍋レシピ
基本のビーフシチュー
圧力鍋で5分!夏野菜のさっぱりスープカレー
圧力鍋で・ほろほろピリ辛スペアリブ。
圧力鍋で20分!豚バラ肉と大根の煮物
骨まで食べられます!圧力鍋で*秋刀魚の塩昆布煮*
無水鍋も気になる!
無水鍋というのは、その名の通り、水を使わないで調理できるお鍋のこと。例えば、野菜をゆでる際、お湯を沸かす必要がいので時短にもなり、野菜のうまさが水に逃げない分、普通に茹でるよりも野菜そのものの味を楽しむことが出来ます。
これ1つで蒸し料理は勿論、揚げ物料理も作れるため、水が貴重なキャンプなどにも活躍しれくれるアイテム。「圧力鍋」同様、おうちにひとつあると、とにかく重宝しますよ!
無水鍋 KING
ディテールや使い方は?
HAL 万能無水鍋
無水鍋の良さを受け継ぎながらも、さらに日常使いに大活躍してくれる”HALシリーズ”の無水鍋。写真一番奥にあるのが万能無水鍋23cm、右前が26㎝です。中華鍋のような形が特徴で、厚手のアルミニウムで作られています。
メタリックコーティング加工と呼ばれるフッ素樹脂加工が施されているので、食材が焦げ付きにくくお手入れも楽ちんです。蓋をして蒸し焼きにすると、ふっくらとした仕上がりに…。
写真左にあるのが「浅鍋」「深鍋」「ガラス蓋」が便利な1セットになったもの。程よいサイズ感がお弁当作りや、日々のおかず作りにとても重宝します。
浅鍋は、煮魚を作ったり、ミニフライパンとしてパンケーキを焼いたりと、何かと登場の機会が多くなりそう…。
深鍋は、一見すると小ぶりに見えますが、実は見た目よりも大容量。炊飯なら約2.5合を炊くことができ、深さがあるので揚げもの調理にも最適です。
そして、調理中の様子が一目で分かるガラス蓋は浅鍋、深鍋、どちらの鍋にも使用可能。
圧力鍋で調理するお料理と言えば、角煮やカレー、煮魚や玄米ご飯など、どれも普通のお鍋だと時間をかけて作るお料理ばかりですよね…。
“時間をかけて作る”というのがポイントで、具体的な目安としては「普通のお鍋で15分以上煮込む料理」のこと。
圧力鍋の調理工程は、火をつけてから沸騰するまでの時間に加圧時間、さらには火を消してからの減圧時間を含め、10~15分程度時間がかかることがほとんどです。
ということは、下茹でする時間や炒めたりする時間を含め、火をつけてからでき上がるまでに15分以上かかる料理こそ、圧力鍋が向いている料理と言えるでしょう。