愛されて60年、ロングライフな万能鍋
「無水鍋(R)」は1953年に広島県で誕生しました。戦後、急速に国が復興していく中で、人々の暮らしもまた便利さや快適さが追求されるようになっていった時代です。そうして、昔懐かしいかまども家庭から消えていきました。そんな時代の最中、羽釜で炊いたご飯のおいしさを追求し、できあがった完成形。以来、60年以上もの間、広島の熟練の職人の手仕事により作られています。「無水鍋(R)」には、私たちのおばあちゃん世代の丁寧な暮らし方が息吹いているのです。
機能的で実用的!台所の頼れる相棒
熱伝導にすぐれた厚手のアルミ合金。アルミニウムの熱伝導率はなんと鉄の3倍、ステンレスの13倍だそうです。蓋が重くぴったりと閉まるので蒸気を逃がさず、中を均一に高温に保ちます。だから、水分を加えなくても、短い時間で素材にぎゅっと熱が入り、栄養を最大限とどめたまま調理が可能になるのです。
実は、蓋自体をフライパンとして使うこともできます。厚手で安定性があるので、焼きもの、炒めものなど作る際に重宝します。本体も蓋も熱効率がよいので、強火で調理する必要がほとんどありません。むしろ火を止めた後の余熱時間も大切な調理時間と捉えた方がよいかもしれません。使い勝手が良い上に、省エネなのもうれしいですね。
調理をする前に、大切なのが「水玉テスト」。無水調理は素材が焦げ付かないか心配になりますが、しっかり予熱をすることで、鍋全体に熱が伝わり、素材のくっつきを防ぎます。
やり方は簡単。鍋を中火程度の火加減で少し時間をかけて予熱してください。そこに手に付けた水を少量、鍋に振り入れるだけ。予熱が不十分な時は、水滴がすぐにじゅっとはじけてしまいます。そんな時は再チャレンジして。振り入れた水が玉になって、コロコロ転がるようになったら、予熱完了です。
蓋が平らで丈夫な作りの「無水鍋(R)」。その形状と保温性の高さを生かして、こんなアイデアも!調理中の「無水鍋(R)」の上に別の鍋を載せて、もう一品の下ごしらえ。直火ではないので、ぐつぐつ沸騰するまではいかないけれど、ちょっと何かを温めたい時にぴったりです。エネルギーもスペースも節約できてしまいます。
多機能、実用的な魔法のお鍋だから、永ーく使いたい。だからお手入れも簡単だと嬉しい。そんな要望も適えてくれるのが「無水鍋(R)」。毎日、気にせずガシガシ洗って磨いて、使い込んでも大丈夫。普通の中性洗剤だけでは取れない汚れは、研磨効果の高いクレンザーやスポンジの固い部分(ナイロンタワシ)でこすってください。
シンプルなお手入れで、ツルピカになります。心もピカピカになりそうですね。
「無水鍋(R)」があれば、手際のいい料理上手に
炊く
つやつや、もちもち、ふっくらとした白米は、素朴だけど、時に何にも代えがたいご馳走になります。羽釜のかたちをヒントに作られた「無水鍋(R)」。ガス調理でも、憧れのかまどで炊いたご飯のような炊きあがりです。鍋内の温度が高温で均一に保たれるので、米の糊化(α化)が進み、甘みや旨みが凝縮します。冷めてもおいしい理想の白いご飯です。
蓋を浅鍋のように使って作るパエリア。逆転の発想で、鍋本体を蓋として使います。「素材を炒める」から「炊く」までの工程をひとつの調理器具で、簡単に作れるのが嬉しい。普通のフライパンで作ると、火の通りのバラツキが心配になる料理も、「無水鍋(R)」を使えば失敗なくできそうです。豪華なおもてなし料理も安心して挑戦できそうですね。
茹でる
枝豆は水を使わないで茹でると、水っぽくならずホクホクになります。濃厚なお豆の香りと味、絶妙な食感に虜になってしまいそうです。
煮る
「無水鍋(R)」で作る肉じゃがは、水を使いません。野菜の水分が調味料となり、全ての素材がまとまり溶け合った時のおいしさといったらありません。余熱でさらに味がしみ込み、濃厚な味わいになります。定番の人気メニューです。
とにかく余計な手間を加えない。コトコト煮込む時間が決め手のポトフ。「無水鍋(R)」で作れば、煮崩れしにくいのが嬉しい。寒さが身に堪える時期には、熱々のポトフで体の芯からあったまりたいですね。
蒸す
子どもが喜ぶおやつを気軽に作ってみませんか?「無水鍋(R)」なら火にかける時間は短く、あとは余熱調理で、絶品の滑らかプリンができあがります。一度加減が分かれば、とても簡単なので、繰り返し作りたくなりそうです。
炒める
炒めものをぱぱっと上手に作りたいけど、時に炒めムラや焦げ付きが心配という方に。「無水鍋(R)」なら予熱をしておけば、失敗なく上手に炒めものを作ることができます。中火~弱火の火加減でじっくり炒めるきのこ料理。きのこの旨みやガーリックの香りが食欲をそそります。
焼く
蓋をしっかり予熱すれば、焼き物に最適な強火の遠火状態を作れます。魚や肉も焼きムラなくこんがりきれいに焼きあがります。
寒い季節には、ボリュームたっぷりのメニュー、「サケのちゃんちゃん焼き」はいかが?鮭は体を温める効果があると言われています。たっぷりの野菜と一緒にいただけば、パワーが蓄えられそうです。
揚げる
オーブンとして
なんと、「無水鍋(R)」を使って、シフォンケーキまで作ることができます!蓋や本体は底だけでなく側面も高温になります。熱伝導の良さを利用して、無水鍋の中にケーキ型を入れて、オーブン感覚で使うという方法も。一体どこまで万能なのか...。感嘆してしまいますね。
素敵なレシピ本もあります!
「無水鍋(R)」のレシピ本と言えば、ロングセラーとなっている、料理研究家の有元葉子さんの『無水鍋料理』。有元葉子さん自身が、元々「無水鍋(R)」を愛用し、その良さを熟知しているからこそ紹介できる豊富なレパートリー。すばらしく充実した内容のレシピ本です。
その第二弾として、文化出版局から『無水鍋で料理する』が刊行されました。すでに「無水鍋(R)」を持っているという方も、まだ持っていないという方も、ぜひ機会があれば、手に取ってみて下さい。もう他のお鍋は必要ないかも...と思ってしまうかもしれませんよ。
「サルビア給食堂」でおなじみ、ほっとするようなやさしさや温もりを感じるお料理を作る料理家、ワタナベマキさん。彼女も実は「無水鍋(R)」の愛用者です。彼女が出したレシピ本、『サルビア給食堂 ワタナベマキの無水鍋料理』には、シンプルだけど、とびきりおいしいお料理がたくさん掲載されています。「旬の素材そのものを大切に、毎日の献立を考える」、素敵なエッセンスがぎゅっと詰まった一冊です。
四季豊かな日本人の風土で、素直においしいと言えるお料理。それは、旬の素材の旨みを最大限に感じられた時にあるのではないでしょうか?そんなお料理を作るのに大切なことは、まず第一に新鮮な素材を手に入れること。次に大切なのが良い道具を使い、良い加減で調理すること。「無水鍋(R)」は、良い道具であるだけでなく、調理する人にとって、とても扱いやすいのが魅力的です。