和食の基本の配置の仕方
まずは揃えたいベーシックな食器5種類
お茶碗
汁椀との相性も大切。ふたつ並べたときにバランスの良いものを選んで、ほかのお皿や小鉢をアレンジしてみましょう。
汁椀
木製の汁椀は和にも洋にも使える便利なアイテムです。ほかの食器とも馴染みやすくなりますね。
中皿
すこし横に広がりのあるお皿なら、お魚などの長細いメインでもきれいにおさまります。使いこなすのが難しいかなと思いがちな楕円のお皿ですが、一度使い始めるとさまざまなものがマッチして、案外、使いやすいと驚くはずです。
小皿、豆皿
お皿の間の隙間を埋めていくように、小皿や豆皿を配置していくと豪華なお食事に見えます。ほんの一口のお料理も、きちんとお皿に入れてあげることで、ワンランク上のものに見えてくるから不思議です。
小鉢
ひょうたん型の小鉢は、ぱっと目をひく可愛らしさがありますね。ひとつ、こうしたキュートなうつわを混ぜることで、軽やかな雰囲気がプラスされます。
あると華やぐプラスアルファアイテム
箸置き
質感や手触りにもこだわってチョイスしてみましょう。色やかたちなどで季節感をあらわすこともできますよ。
お盆
お盆があると、ひとり分の配膳が簡単になるだけではなく、まとまりのある食卓が実現できます。お盆は、材質やかたち、ふちのありなしで雰囲気ががらりと変わります。
長方形のトレイは和食を配膳しやすく、きちんとした印象になりますね。すっきりとしていて、端正な表情のお食事になりました。
テーブルの色味よりも濃い色のお盆を使うと、お皿ののっているエリアが強調され、お食事が美味しそうに見えます。
自由に和のしつらえを楽しむ
かたちを揃えて
丸いお皿を集めて作った和食セット。大きさの違う丸が幾重にも並んで素敵ですね。
丸いお皿を集めた食卓は俯瞰から撮ると、かっこよく決まります。あえてアシンメトリーに置かれた配置に洗練を感じます。
ごくごくシンプルな和の朝ご飯。箸置きがとてもお洒落で、目をひきます。ゆっくりといただきたくなる極上のごはんです。
飯椀、汁椀、小鉢の内側の質感がどれも違っているのに、不思議なまとまり感のあるお食事です。木製のお盆にのせることで、三つのうつわがぐっと近づいているんですね。
ひとつひとつのうつわがとても大切に選ばれているのがよく分かるお食事です。盛りつけもとても丁寧で、こんなごはんをいただいたら、清らかな気持ちになれそうです。
いろいろなかたちで華やぎを
いろいろなかたちのうつわを集めると、それだけで場がぐっと華やかになります。食材の彩りもよく、食欲をそそりますね。
メインのお皿を長方形に。お盆にのりきらないので、すこし斜めにしているところが、また素敵な雰囲気に。動きがプラスされ、軽やかな印象になりました。
ひとつも同じ柄のお皿はないのに、全体のバランスがとてもよく、しっくりとくるお食事になっています。中央の中皿を囲むように並べられたお皿が美しいですね。
洋食でよく見る目玉焼きも和風のお皿に盛りつけると、一気に和風のお料理に!小さなグラスも上手に取り入れています。
丸いお盆いっぱいにお皿を並べ、ぎゅっと凝縮している感じに。老舗旅館の朝ご飯のような趣があります。
異素材で食卓にアクセントを
ざるを食卓の中央において、アクセントに。たまにはいつもと違った素材を食卓にのせてみると、目先が変わって素敵です。
メインをせいろに代えるだけで、ぐっと豪華な雰囲気のお食事になりました。湯気があがったせいろ蒸しがとても美味しそうですね。
金網でお肉や野菜を焼きながらいただくなんて、とても贅沢なことですよね。出来立てのアツアツをいただいたら、ごはんがどんどん進んでしまいそう。
美しい和のしつらえでワンランク上のお食事を
和食のうつわの基本を知れば、アレンジだって自由自在にできるようになります。
いつの間にか増えてしまう食器たち。でも、好きなものはどうしても似てしまう傾向にありますよね。和のしつらえの基本を学んで、足りないうつわを上手に足して、和の食卓を華やかに演出してみましょう。