使うほどに良さを実感。鉄のフライパン
鉄のフライパンは、初めて使用する際の「焼き込み」と呼ばれる下準備や、使用後の空焼きが必要なことから、お手入れが面倒なイメージがあります。でも、一度使いだすと、そんな不便なところも含めて良さをじわじわ実感できるとか。
使い込むほどに油がなじんでいき、独特の風合いに変化していく鉄のフライパン。調理する時に鉄分が溶けだすため、意識せずとも鉄分補給できてしまうのもうれしいところ。こだわりを持って作られた、機能性もバツグンのおすすめの鉄のフライパンをご紹介します。
鉄のフライパンおすすめ６選
la base
料理研究家、有元葉子さんが手がける台所用品のブランド「la base(ラ バーゼ)」のフライパン。
憧れながらも、その重さと、手入れが難しいというイメージで、なかなか踏み込めない人が多い「鉄」のフライパンも、
ラ バーゼの手にかかれば、軽くて扱いやすく、使い勝手バツグンの逸品に。
取っ手が短めなので、フライパンごとオーブンに入れて調理できます。出来上がったらそのままテーブルにのせても違和感ないシンプルでお洒落なデザイン。
中尾アルミ
主に業務用厨房用品を製造・販売する「中尾アルミ」の鉄のフライパン、その名も「キングパン」。18cm～28cmまでの6サイズ。
使い込むほどに油がしみこみ、味わいが出てくるのが、鉄のフライパンの良いところ。
業務用ならではの機能性の高さと、無駄のないシンプルなデザインで長く愛用できそうです。
de Buyer
1830年にフランスのヴァルダジョルという小さな町で創業を始めた「de Buyer(デバイヤー)」。
180人もの職人が、産業革命時から使用している300もの機械で作り上げたフライパンは、世界中のシェフやフランス経済財政産業省の認定を受けるほど、長く使える確かな品質を持っています。
鉄100%で作られたエレメントフライパンは熱伝導が良く、食材に早く火が通り、食材の栄養やうまみを逃がさず調理出来ます。
山田工業所
ひとつひとつハンマーで叩いて形づくっていく打ち出し製法を用いてつくられた山田工業所の「ちょこっとフライパン」。こだわりの鉄板は2.3mmの厚さ。この厚さは大きいサイズだと重くなってしまいますが、小さいサイズのフライパンなので取り回しも楽々。小さいながらも働き者のフライパンです。
持ち手と本体は溶接止めにしてあるのでお手入れが楽チン。すっきりとした仕上げはさっと洗い流せるのでキッチンで出番が多くなること間違いなしです。
木屋
職人の技術により数千回叩く事で成形された「木屋」の打出しフライパン。製造は有名な山田工業所製なので安心です。
洋物鉄フライパンのように重厚で重たい作りではなく、1.6mm厚の程よい厚み。毎日使っても苦にならない重さ。そして、持ち手も一体だから、壊れにくいところもさすがの日本製。
テフロン製のフライパンとは違い、重みがあるし洗剤は使えないけれど、使い込むほどに愛着がわきそうな鉄のフライパンです。
釜定
「釜定(かまさだ)」は、岩手県盛岡市で100年以上の歴史のある南部鉄器の老舗工房。受け継がれてきた南部鉄器の技術と、どこか北欧のデザインを彷彿とさせるようなデザインが融合し、現代生活にすんなりと馴染む使いやすいかたちが魅力です。
浅めの本体の一部分がすっと真上に伸び、そこから直角に曲がった長めの持ち手が特徴的な「シャロウパン」。ふわふわのパンケーキや熱々のハンバーグ、卵焼きやクレープなど、きれいな焼目をつけて仕上げることができます。
おわりに
テフロンのフライパンと比べると、重みがあって手入れがちょっと不便なイメージがある鉄製のフライパン。いったん使ってみると、徐々に油がなじんでいき、独特の風合いに変化していくので、長ーく愛せそうです。
毎日のお料理に欠かせない「フライパン」。食材を焼いたり、炒めたり、蒸したりと、使い方はいろいろ。近年は、扱いやすくお手入れしやすいテフロン加工のフライパンが主流ですが、昔ながらの鉄のフライパンの良さも見直されています。