その言葉どおり、世代を超えて愛したいという気持ちにさせられる。
淡路島の美しさと綴ってAwabiware(あわびウェア)。
築100年以上になる家屋を工房とし、島の景観を連想するような優美な器を生み出しています。
「生活道具としての器をつくっています」
とAwabiwareの生みの親である美術作家の岡本 純一(おかもと・じゅんいち)さん。
毎日の食卓に欠かせない食器、子供や孫の世代にもずっと使ってもらえる器を目指しています。
見惚れるほどの造形美と実用性をあわせ持つ器は、使うほどに愛おしくなります。
Awabiware(あわびウェア)ができるまで
進学で故郷を離れ、武蔵野美術大学で彫刻や美術史を学びました。
当時は、陶芸サークルに所属し遊び感覚で作品を作っていたのだとか。
大学院に所属し、助手として勤務しながら古道具の収集に凝っていたそうで、その頃に「民藝論」に出あいます。
それから、なにか「ブランド」などではなく無名でもきちんと技術を持った人が作り上げた生活の道具に興味を持ちました。
長きに渡り東京に拠点を置いた岡本さんは、2010年に淡路島へ帰郷することを決意。
当時、ふたり目のお子さんの出産を控えており、子育てにも器作りにも適した環境であるということが決めてでした。
そのAwabiwareの原形である制作をしながら、「子供たちがもの作りに関われる場所を提供したい」という意気込みを表現するべく学校の跡地で淡路島美術大学を立ち上げました。
「大学と言っても本物の大学じゃないですよ(笑)」
こちらの大学は「美術教育」という観点から、誰でも参加できるワークショップやイベントを不定期で開催しているアートスペースなのです。
先に触れた「民藝」という思想を後世に語り継ぐことも夢であるという岡本さん。
「昔ながらの建築物や道具が民芸品だという昨今の風潮ですが、民藝とは暮らしのための道具であり時代と共に更新されていくもの。現代のプロダクトにも民藝の美は宿るということを広めたい」
といいます。
Awabiwareが立ち上がり、アトリエ兼ショップという態勢を整え食器の買い物もしてもらえるようになりました。
現在、その味のある工房に予約をしてやってくるお客さんはあとを絶えません。
なにせ、100年経っても使っていて欲しい器ですから手に取ると「ここだけ」の色、質感、すべての虜になります。
どのように制作されているの?
何年も先の食卓で食器が並び、あたたかい食卓に寄り添えたならどんなに素敵だろう。
理由には、島内に焼き物に関わる職人がほとんどいないということと自分が居なくなってもAwabiwareを作り続ける人が存在するという重要性を提唱。
家族が増えたり、お気に入りが割れてしまったりしても何年経っても買い足せるというはからいには感動を覚えます。
アトリエ&ショップ
併設されているショップは、予約制でゆっくりとお買い物を楽しめるようになっています。
「せかっく来ていただくのだから、閉まっていては申し訳ないですしね」
岡本さんはそう話します。
Awabiware Collection
Awabiwareの美しき器たち
■楕円中深皿
■四方深皿
普段使いにちょうどいいサイズのお皿も種類豊富にそろいます。
メインのおかずを入れて完成系で振舞っても食べやすい形です。
■蔦紋スープ皿
ツタをモチーフにした模様が印象的なスープ皿。
そのデザインの繊細さには惹きつけられる人が続出しているのだとか。
■オーバル皿
Awabiwareを最初に選ぶときにはオーバル皿は定番的な人気なのだそう。
きれいな楕円形と程よいカーブで盛り付けの想像を広げてくれます。
■土鍋
■グラタン皿
■耐熱プレート
これから冬になると「ホクホク」のあたたかな料理が恋しくなります。
そんな時に活用できる鍋ややわらかな雰囲気のグラタン皿はいかがでしょうか?
食卓が賑わい、会話がはずむことでしょう。
■向日葵皿
大きさがちがえば、使われ方もいろいろ。
その名前の通り、パッと向日葵が咲いたよう。
ケーキなどの洋菓子との相性も抜群。
■掛け分けマグカップ
やわらかなスモーキーカラーのマグカップ。
丸みのあるふっくらとした器は毎日のお供におすすめです。
カップルにペアで贈り物にしたくなる逸品です。
■花器
作り手のぬくもりを感じられる花器も。
その凛とした佇まいは、そのまま傍に置いておきたくなります。
飾る植物次第でいくぶんもの表情を楽しめます。
料理の終盤、盛り付けまで楽しんで!
大きなグラタン皿で焼いたご馳走を取り分けて。
同じ献立もお皿の色合いで見え方もそれぞれ。
岡本さんのお誕生日のひとコマ。
お祝いの席のアクアパッツアもよく映えます。
日本人の元気の源の和食を少しずつ盛り付けて。
どれから食べようかワクワクするような食卓ですね。
フルーツもAwabiwareでどうぞ。
彩り豊かな四季の味わいをもっと華やかにじっくりと楽しんでみて!
シックなお皿に食材が持つ明るい色がよく似合う。
ワイングラスだってお供にします。
暮らしの道具Awabiware
100年先も愛される器であって欲しいと願う作者の岡本さん。
「食事」という毎日の大切な時間に、おいしい料理が並び家族の笑い声が響く。
真っ新の器が、あなたの家族色に染まり寄り添ってくれる。
Awabiwareは、そんな日常な中で役立ち、愛でたくなる珠玉の器です。
■豆皿各種
小さなお皿はいくつあっても使えるもの。
ちょとずつおかずをのせたり、とり皿にしても◎
ブルーやラベンダー色は、ここだけの麗しい器です。