天然素材でつくられた道具たちは、環境にも私たちにも優しいものばかり。
歴史に裏づけされた確かな実用性と、風情ある佇まい。その魅力を再確認し、暮らしに取り入れてみませんか。
手箒 (皮巻き)|山本勝之助商店
5玉、7玉、9玉の3種を取り扱い。「玉」は束と同じ意味で、「5玉」は、5本の棕櫚ほうきの束が1本になったものです。玉数が増えるほど、箒の幅が広くなります。
こちらは5玉。柄も短く軽いので、玄関先や机の下、家具の隙間などの狭いところや階段掃除にも活躍します。
7玉は女性が扱いやすいサイズで、どんな広さのお部屋にも適しています。棕櫚箒を初めて使う方にもおすすめです。
穂先幅が約30cmの9玉サイズなら、家中の床を掃くのに便利。柄も約120cmあり、立ったまま掃ける長さなので、腰への負担が少なく済みます。
5玉、7玉、9玉それぞれに、お得な6点セットをご用意。大掃除にもおすすめですよ。
セット内容:
柄が短く軽い「5玉手箒」
高所のお掃除に最適な「1玉ちりはたき」
テーブルや車内などの小さなスペースに最適な「3玉荒神箒」
江戸箒の老舗である白木屋傳兵衛の「はりみ(大)」
亀の子型の「たわし(中)」
※画像は7玉セットです。
1玉 ちりはたき|山本勝之助商店
箒と同じ棕櫚で作られたはたき。程よくしなるので、届きにくい天井照明の笠や時計など、埃が溜まりやすく、掃除がしにくい高所のお掃除にぴったりです。棕櫚の繊維には油分が含まれているため、埃が舞い上がりにくいのが特徴です。
高所の埃落としだけでなく、箒が届きにくい家具の下の隙間にもおすすめです。漆喰の壁なども、さーっとなでるだけできれいになります。化学繊維のはたきのように釘などに絡まることもなく優れものですよ。
亀の子だわし|掃除洗濯用たわし 白いたわし
たわしといえば、「亀の子だわし」。きっと誰もが知っているこのたわしは、「(株)亀の子束子西尾商店」のもの。
1907年(明治40年)にたわしの販売を始めて以来、100年以上もの間、多くの日用雑貨を作り続けている老舗ブランドです。
ベーグルのような愛らしい丸いルックス。この形は"乾きやすさ"も兼ね備えた機能的な形なんです。コシのある繊維が汚れを落としてくれるので、少々の油汚れであれば洗剤を使う必要がありません。「固め(ホワイトパーム/右)」「柔らかめ(サイザル麻/右)の2種類があります。
固めのたわしは、やかんやシンクのごしごし洗いに。
柔らかめのたわしは細かい部分に。たわしの穴の内側も使ってみましょう。爪を洗っても気持ちいいんですよ
棒たわし|山本勝之助商店
同じたわしでも、こちらは棒たわし。見慣れない形ですが、亀の子型より早い明治時代に登場したもので、広く一般的に使われていました。たわしは「束子=たばし」と書くように、もともとは藁や棕櫚の毛などを束ねたものだったんですよ。
「山本勝之助商店」の棒たわしは棕櫚の繊維を使用しています。天然の繊維のため適度にしなり、道具や食材を傷つけにくいのが特徴です。まな板や鍋などの汚れはしっかりかき出し、しつこい油汚れ以外は洗剤なしでもきれいに洗えます。それでいて、ゴボウやニンジンなどの泥は、優しくきれいに洗い落してくれる優れものです。
小・中サイズは穂先が短いため、しなり過ぎず、しっかりしています。ざるやおろし金、すり鉢、茶こしなどの目の詰まった汚れを落とすのにとても便利。衣服の汚れ落としにも使えます。
伝統工芸のような美しさもあるので、出しっぱなしにしておいても素敵です。
洗剤いらずで汚れを落としてくれるたわしも、キッチンや洗面所に常備しておきたいですね。
昔ながらの掃除道具、その使い心地の良さを、ぜひ一度ためしてみませんか。
箒(ほうき)は、フローリングやカーペットの部屋が多くなるにつれて使用されなくなりましたが、天然素材からできているため、床に優しく当たり、なめらかにゴミを掃き集めることができます。
明治13年創業「山本勝之助商店」の棕櫚箒は、選りすぐりの棕櫚皮を使った皮巻き箒です。棕櫚の毛や樹皮はしなやかで柔らかく、耐久性があるのが特徴。細かい細工はせず、実用重視で、素材そのものを生かして作られています。