料理で器を楽しむ。
ロクロを得意とする穴山大輔さん。照準を食卓に合わせて、自分の技量を活かす器を制作しています。
良い土を良い窯で焚いたら美味しい焼物が出来る。でも、今ある資源でも十分に良いものが出来るはずと、身近にある素材を存分に用いて、それら素材を活かしたロクロを心がけ制作しています。
画家である妻の文香さんが描く、翠窯の中の「染付」ブランド「KAWASEMI(かわせみ)」もとても素敵。
古くから伝わる縁起物や吉祥紋様をメインに、丁寧に描かれていきます。
日常の中で、ほんのり懐かしさや親しみのわくような器を作りたいと思っています。カワセミの羽に乗って、遠くまで届くよう願いを込めて。
古き良き物を現代の食卓に
「翠窯」のコンセプトである"古き良き物を現代の食卓に"という言葉。
この世には古人のおかげで古き良き物が数多く存在しています。しかし、残念ながらそれら良き物は高価で売買され、現代の一般家庭の食卓で使われる事はあまり多くはありません。翠窯が考える器の現場とは食卓の上にこそあると考えています。料理をおいしく美しく見せてあげる事が器の最大の仕事であり使命です。また、器自身も料理を盛られる事により器本来の美しさが引き立ちます。私達が陶磁器を作る過程で学んだ「古き良き物」のエッセンスを器に込めて、現代の食卓で活かされる器を提供しようと考えています。
良いものは使ってこそ意味がある。器の本当の使い方とは何か・・・。器本来の美しさを生かしたものづくりをしています。
何を盛り付けようか、考えるのが楽しくなる器
カレー皿
手作りのため、大きさや深さ・厚さ・色などが一つ一つ異なる「カレー皿」。持ちやすく、すくいやすい、そして冷めにくいと三拍子そろって、使い勝手も抜群です。
日々使うことだから、土の力と、火の力で工夫しました。お食事がより豊かに。日々の生活がより豊かに。釉薬五種それぞれに個性があり、料理映えの違いがたのしめます。
こちら「黒瑠璃」は、色の濃い野菜をより美味しく魅せてくれます。器が違うだけで、いつものカレーがこんなにも素敵な雰囲気に。
Lotus plate
2000年以上も続いている美しい蓮のデザインを現代にアレンジした、飾っておきたくなるほど見事な模様のお皿「Lotus plate(ロータスプレート)」シリーズ。正方形や楕円形、ロングプレートなどいろいろなサイズ・形があります。
粘土を押し当てる型をコンマ数ミリの高低差を付けて丁寧に彫り上げました。その高低差に釉薬が掛かる事により、とても美しくどこか時間の経過を感じるノスタルジックな雰囲気となっています。
完成した石膏の型彫り。細部まで気を配って掘られた繊細でうっとりするような模様が特徴的。
楕円形の「Lotus plate oval(オーバル)」。やわらかなフォルムで手作りの温かさを感じるお皿は、サイズ・色違いで集めたくなりますね。
正方形の「Lotus plate square(スクエア)」は、ワンプレートとして使うのに最適な大きさ。ホームパーティーで使用すると食卓を華やかに彩ってくれそう。
ロングサイズの「Lotus plate long(ロング)」は、画像のようにスイーツを上品に盛り合わせたり、オードブルを盛りつけたり・・・いろいろな使い方が楽しめます。
日常をちょっと愉しくしてくれる「KAWASEMI」のブローチ
器以外にいアクセサリーもあるんです♪縁起物の「矢羽根」紋様が丁寧に描かれている、蕎麦猪口型の小さな「そばちょこブローチ」。
魔除けや縁起物として古くから親しまれている「矢羽根」紋様が描かれたそばちょこ型のブローチ。
ただでさえ小さくてカワイイ蕎麦猪口がさらに小さくなり、ファッションの一部として取り入れられます。
他にも可愛らしいカップにアルファベットが描かれた「アルファベットブローチ」など、小さいながらも存在感のあるブローチです。
おわりに
いかがでしたか?一つ一つ丁寧に作られた「翠窯」の魅力的な器やブローチたち。長く使えば使うほど愛着がわくものばかりです。
今回ご紹介した器はごく一部。是非イベント情報をチェックして、実際にその手で器の良さを確認してみてくださいね。
愛知県瀬戸市で2013年に誕生した「翠窯(suiyou)」。写真は、陶芸家である夫・穴山大輔さんの作る趣きのある器。