また、抗菌性が高いことから「銅壺の水は腐らない」と古くから言われ、衛生面でも改めて脚光を浴びています。また、体内で鉄の吸収を助ける物質として、貧血を防ぐ働きがあるとも言われます。

国内の手工業者による、日本の素材と技術を活かした品を生み出している「東屋」。中でも「銅之薬缶」は、美しい造形、お湯の注ぎやすさや切れのよさ、手に持ったときの軽さや扱いやすさ…多くの人がさまざまな言葉でその魅力を語る逸品です。

水をまろやかにするという銅製のやかんは、お茶にも、お料理にも積極的に使いたいもの。毎日使い込むほどに、深く美しい飴色へと変化していきます。

海外からも高い評価を得ている「銅之薬缶」。確かにさりげない造形は、洋風のテーブルにも違和感なく馴染みますね。

こちらも「東屋」から。銅製の茶筒は、側面に継ぎ目のない、なめらかな手ざわりの一体型の円柱。精度の高いつくりで蓋もぴったりと閉まり、茶葉の香りをしっかりと密封してくれます。

茶筒の大きさは、大・中・小の三種類。コーヒー、緑茶、紅茶と使い分ける人もいるようです。銅に錫引きを施した、銀色の茶さじも、使い込むほどに渋い色合いに変化していきます。

そしてなんといってもお手頃価格なのが嬉しい♪素材や作り、仕上げ、精度の高さを考えれば考えるほど、お買い得感が増してきます。

茶筒だけれども、日本茶だけでなく中国茶や紅茶、コーヒー豆などを保存するのにもおすすめです。

注ぎ口が付いているので汁物を直接器に注ぐ時にもとっても便利。煮物からお味噌汁、シチューなどの温め直しにもピッタリなサイズです♪

浅めで口の広い行平鍋は、茹で料理などの使い勝手が抜群。銅イオンの効果で、茹で野菜が色鮮やかに仕上がるという効果も。取手は木製で、古くなったら取り替えが可能です。

あつあつトロトロの親子丼を自宅でも作ってみませんか？

厚めの銅板で形成されており、表面に錫が焼き付けられているので、熱伝導性や保温性に優れ、ムラなく均一に熱が伝わります。

銅の特性として真っ先に上げられる「熱伝導率の高さ」。それはつまり、焼きものがムラなく仕上がるということ。

プロのお寿司屋さんの出汁巻きも、銅製の卵焼き器で作られます。

大正11年創業の老舗「工房アイザワ」の印が捺された純銅製の玉子焼き器。内寸9cm×15cmというコンパクトなサイズなので、玉子1個からでも無理なく巻けるのが特徴。毎日のお弁当作りにもぴったりです。

先ほどお鍋をご紹介した「中村銅器製作所」の卵焼き器。持ち手の角度がやや大きくついているのが特徴的。油が馴染みやすく、使い込むほどさらに使い易くなるそう。お手入れもそう難しくないので、一生大切にしたい逸品。

「工房アイザワ」からは、銅製の名品をもうひとつ。銅に銀の仕上げを施したカトラリーシリーズをご紹介します。

スープやパスタ、カレーなど、日常の食事に使いやすいスプーンやフォークから、お茶の時間に使いたい小さなカトラリーやバターナイフ、ジャムナイフまで11種類が揃います。

全体はマットな白銀メッキですが、柄の端部分のみ本体の銅が見えています。丁寧に磨いて輝きを保ちながら、お気に入りの食器を毎日の並べる心地よさを楽しんで。

丸缶の素材は銅・ブリキ・真鍮と三種類あります。銅の丸缶はSSと小の2種類。

銅製品は、毎日の「ていねいに使って、片付ける」ことの積み重ねが、最大のお手入れ。特性をきちんと理解して使えば、難しいことはありません。

銅にとって、 「水気」「塩気・酸」はタブーです。緑色のサビ「緑青」発生の原因になってしまうので、普段のお手入れでは下記のポイントをしっかりおさえましょう。
●中性洗剤を含ませた柔らかいスポンジで洗い、乾いた布でよく水滴を拭き取ること。
●使用後は料理などを長時間入れっぱなしにせず、すぐに他の容器に移して洗うこと。
●湿気の少ない場所に保存すること。
そして、もうひとつのタブーが「空焚き」。変形や破損の原因になってしまうので避けましょう。

普段気を付けて使っているつもりだけど、たまにはきちんとお手入れしたい！そんな時にはプロのアドバイスをチェックしてみるのもおすすめですよ。