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うつわとの出会いが楽しくなる!日本の焼き物、種類と歴史

うつわとの出会いが楽しくなる!日本の焼き物、種類と歴史

食事やお茶の時間をもっと楽しむために、うつわ選びにはこだわりたいもの。形や色、大きさなど、使うシーンや自分の好みに合わせて考えるのはもちろんですが、うつわそのものについて知るのも方法の一つです。今回は、うつわ選びに迷っている方に向けて、日本で作られている代表的なうつわの種類や歴史を、コーディネートのコツとともにご紹介。お気に入りのうつわに出会うためのスタート地点として、ぜひ参考にしてみてくださいね。2020年11月02日作成

カテゴリ:
生活雑貨
キーワード
伝統工芸焼き物食器日本文化陶芸
お気に入り数1032

知れば知るほど好きになる、日本のうつわ

うつわとの出会いが楽しくなる!日本の焼き物、種類と歴史
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日本の各地では、その土地の歴史や風土を引き継いだ多種多様なうつわが作られています。伝統的工芸品に指定されている陶磁器だけでも30種類以上あり、こだわってうつわ選びをする時は困ってしまうほど。しかしだからこそ、うつわは知れば知るほど奥深く、面白さや愛おしさも増していきます。まずは代表的なうつわの種類や歴史を知って、自分の好みや暮らしに合うものを探してみましょう。

知れば出会いが楽しくなる!日本の代表的なうつわ10選

どんなシーンにもなじむ多彩なうつわ

①瀬戸焼|使うシーンに合わせて選べる多様さ

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愛知県瀬戸市では、古墳時代には焼き物が作られていたと伝えられています。「日本六古窯(にほんろっこよう)」の一つにも数えられる代表的な産地で、焼き物のことを「せともの」と呼ぶこともあるように、その名は古くから各地で知られていました。日本六古窯の中で唯一施釉陶器が作られてきたほか、焼き物の産地としてはめずらしく陶器と磁器どちらも産出するなど、多様な焼き物を作っています。
瀬戸物の多様さは、特徴的な模様や釉薬によってつくられます。例えば瀬戸の陶器に見られる「馬の目」は、江戸時代から描かれ始めたもの。馬の目を渦巻に見立ててうつわのふちに描くシンプルな模様ですが、手書きだからこそ一つ一つ異なる表情や、和洋問わず使える合わせやすさが魅力です。
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瀬戸物の多様さは、特徴的な模様や釉薬によってつくられます。例えば瀬戸の陶器に見られる「馬の目」は、江戸時代から描かれ始めたもの。馬の目を渦巻に見立ててうつわのふちに描くシンプルな模様ですが、手書きだからこそ一つ一つ異なる表情や、和洋問わず使える合わせやすさが魅力です。

瀬戸焼では古くから釉薬が使われてきたため、最も伝統的な「灰釉」や、茶色~黒色まで幅広い色味が出る「鉄釉」など現在でも多様な釉薬があり、その見た目はさまざま。他のお皿と反発することなく食卓になじんでくれるうつわが、きっと見つかります。
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瀬戸焼では古くから釉薬が使われてきたため、最も伝統的な「灰釉」や、茶色~黒色まで幅広い色味が出る「鉄釉」など現在でも多様な釉薬があり、その見た目はさまざま。他のお皿と反発することなく食卓になじんでくれるうつわが、きっと見つかります。

②美濃焼|特徴がないからこそ、どこにでもなじむ

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美濃焼が作られる岐阜県の東濃地方は、食器類の生産量の6割を占める、日本有数の焼き物の産地。その始まりは瀬戸焼と同様古墳時代にさかのぼるという説と、瀬戸焼の陶工が美濃に移り住み、焼き物を作り始めた時からという説があります。多様な釉薬を開発してきたのが特徴で、新しい焼き物を次々と生み出してきました。
黄褐色に発色する「黄瀬戸」、鉄釉で漆黒とも呼べる黒を引き出す「瀬戸黒」、自然に生まれる表情が豊かな白釉の「志野」、鮮やかな緑色に発色する「織部」の4つが代表的。しかし美濃焼は、その多様さから「特徴がないのが特徴」と言われることも。釉薬の美しさを活かしたもの、素材本来の肌ざわりを全面に打ち出したものなどがあり、一人用のお茶碗から特別な日に役立つ大皿まで、自分らしいうつわを探すのにはぴったりです。
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黄褐色に発色する「黄瀬戸」、鉄釉で漆黒とも呼べる黒を引き出す「瀬戸黒」、自然に生まれる表情が豊かな白釉の「志野」、鮮やかな緑色に発色する「織部」の4つが代表的。しかし美濃焼は、その多様さから「特徴がないのが特徴」と言われることも。釉薬の美しさを活かしたもの、素材本来の肌ざわりを全面に打ち出したものなどがあり、一人用のお茶碗から特別な日に役立つ大皿まで、自分らしいうつわを探すのにはぴったりです。

③波佐見焼|日常使いのためのうつわ

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波佐見焼は、長崎県波佐見町で作られる陶磁器。16世紀末に焼き物づくりが始まったと考えられており、最初は施釉陶器を作っていました。そのうち良質な陶土が発見され、磁器づくりがメインになっていったため、現在でも陶器と磁器がどちらも作られています。古くから大衆向けの日常使いのうつわを多く生産していたことで知られ、たくさん作って気軽に買ってもらえるよう、簡略化された勢いのある絵柄が描かれています。
真っ白な白磁に、藍色で絵付けされたものが代表的ですが、中には白磁を活かした真っ白なものも。デザインはシンプルかつ飽きのこない、時代に左右されにくいものばかりです。お茶碗から箸置きまで、日常使いのうつわを波佐見焼でそろえれば調和のとれた印象で、お客様のおもてなしにもおすすめ。ワンポイントで混ぜてみても、違和感なく溶け込んでくれます。
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真っ白な白磁に、藍色で絵付けされたものが代表的ですが、中には白磁を活かした真っ白なものも。デザインはシンプルかつ飽きのこない、時代に左右されにくいものばかりです。お茶碗から箸置きまで、日常使いのうつわを波佐見焼でそろえれば調和のとれた印象で、お客様のおもてなしにもおすすめ。ワンポイントで混ぜてみても、違和感なく溶け込んでくれます。

一枚あるだけで華やかに。食卓の主役になるうつわ

④有田焼|鮮やかで繊細な絵柄が白地に映える

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有田焼は、佐賀県有田町周辺で作られる磁器。17世紀初頭、朝鮮の陶工が有田で磁器の原料となる良質な陶石を見つけ、日本で最初に白磁を焼いたことから始まりました。海外への輸出が伊万里港から行われたため、海外では「伊万里」の名前でも知られています。
有田焼は磁器のため、薄くて頑丈。さらに電子レンジでも利用でき、普段使いにもぴったりです。滑らかな肌ざわりに、透き通るような白い地が特徴的で、鮮やかな絵付けが施されることもあり、食事やおやつの時間のメインとしても存在感を放ってくれます。
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有田焼は磁器のため、薄くて頑丈。さらに電子レンジでも利用でき、普段使いにもぴったりです。滑らかな肌ざわりに、透き通るような白い地が特徴的で、鮮やかな絵付けが施されることもあり、食事やおやつの時間のメインとしても存在感を放ってくれます。

ふんだんに色を使い、繊細に描かれる絵は、現在では伝統的な和のものから洋風のものまでさまざま。和洋どちらの料理にも合わせることができます。サイドに同系色の小皿を持ってくれば、派手な色でも溶け込んでくれますし、食卓にも統一感を持たせてくれますよ。
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ふんだんに色を使い、繊細に描かれる絵は、現在では伝統的な和のものから洋風のものまでさまざま。和洋どちらの料理にも合わせることができます。サイドに同系色の小皿を持ってくれば、派手な色でも溶け込んでくれますし、食卓にも統一感を持たせてくれますよ。

⑤やちむん|南国のあたたかみを感じる絵柄

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やちむん、とは沖縄の言葉で「焼き物」のこと。沖縄が琉球王国だった14~16世紀ころには、すでに交易を行っていた中国や東南アジアから陶磁器が伝わっていました。17世紀初頭、薩摩からやってきた陶工が焼き物づくりを伝えたことから、本格的なやちむんづくりが行われ始めたと考えられています。
やちむんは沖縄の赤土をメインに使い、手に持つと重みや厚みが感じられます。表面には温暖な気候や豊かな自然を反映するように、南国風の大胆な絵が施されるのが特徴。唐草や魚が描かれる伝統的な絵柄だけでなく、モダンで鮮やかなデザインのものもあり、現代の食卓にもぴったりです。
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やちむんは沖縄の赤土をメインに使い、手に持つと重みや厚みが感じられます。表面には温暖な気候や豊かな自然を反映するように、南国風の大胆な絵が施されるのが特徴。唐草や魚が描かれる伝統的な絵柄だけでなく、モダンで鮮やかなデザインのものもあり、現代の食卓にもぴったりです。

存在感が強いため、特に大胆な絵柄のもの、たくさんの色が使われているものは、食卓のワンポイントとして取り入れるのがおすすめ。全体がまとまって見え、メリハリが出てくれますよ。
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存在感が強いため、特に大胆な絵柄のもの、たくさんの色が使われているものは、食卓のワンポイントとして取り入れるのがおすすめ。全体がまとまって見え、メリハリが出てくれますよ。

素材や作り手を肌で感じるうつわ

⑥小鹿田焼|リズミカルな模様が美しい

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江戸時代中期から、300年の歴史を一子相伝で守り続けてきた小鹿田焼。福岡県小石原村の小石原焼の兄弟窯で、当時の技術を引き継ぎつつ、現在でも9件の窯元が大分県日田市の山間の小さな集落で作り続けています。
特徴的なのは、「飛びカンナ」や「刷毛目」と呼ばれる技法による、素朴ながらリズミカルな模様。職人がひとつひとつカンナや刷毛で描いており、それぞれ異なる表情がかわいらしく感じられます。
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特徴的なのは、「飛びカンナ」や「刷毛目」と呼ばれる技法による、素朴ながらリズミカルな模様。職人がひとつひとつカンナや刷毛で描いており、それぞれ異なる表情がかわいらしく感じられます。

この模様は一見かなり印象的に思われますが、料理を盛り付けて食卓に持っていくと、不思議なことに全く目立ちません。小皿なら他のうつわと合わせても味わい深いですし、大皿ならメイン料理を引き立ててくれます。
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この模様は一見かなり印象的に思われますが、料理を盛り付けて食卓に持っていくと、不思議なことに全く目立ちません。小皿なら他のうつわと合わせても味わい深いですし、大皿ならメイン料理を引き立ててくれます。

⑦益子焼|ぽってりフォルムと土らしい肌ざわり

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益子焼は、江戸時代末期に栃木県益子町で作られ始めた陶器。益子町で産出する陶土には砂気と鉄分がふんだんに含まれており、粘り気が少なく、耐火性も弱いという特徴があります。割れないようできるだけ厚手に作るため、焼き上がるとどっしり重みがあり、フォルムもぽってりとしたものに。また細かな細工も難しいので、土の肌ざわりを活かした素朴なうつわになります。
現在では多様な釉薬が開発され色合いもあざやかになっていますが、特徴的な重みとフォルムは健在。集めたくなるかわいらしさで、小さなうつわを少しずつそろえても統一感がありますし、大きなお皿は益子焼の素朴な素材感を楽しむのにぴったりです。
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現在では多様な釉薬が開発され色合いもあざやかになっていますが、特徴的な重みとフォルムは健在。集めたくなるかわいらしさで、小さなうつわを少しずつそろえても統一感がありますし、大きなお皿は益子焼の素朴な素材感を楽しむのにぴったりです。

⑧信楽焼|アンティークのようなマットな質感

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狸の置物で知られる、滋賀県信楽町の信楽焼。日本六古窯の一つにも数えられる、歴史ある焼き物の産地です。13世紀ころには焼き物づくりが始まっていたとされ、粘土のある良質な陶土が産出したことから、甕や壺など大型の焼き物が作られました。釉薬をかけずに高温で焼き上げることで生まれる赤褐色の肌色や、窯の中で灰がかかってできる自然薬などが特徴です。
最近では釉薬がかけられたものも作られていますが、せっかくなら信楽焼らしい土の肌ざわりを楽しみたいもの。うつわの形、細かな色ムラの違いを味わえるのも、シンプルだからこそです。釉薬がかかっていない信楽焼はマットな質感で、色合いによってはアンティーク感も醸し出してくれます。飽きの来ないフォルムで、使うシーンも選びません。
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最近では釉薬がかけられたものも作られていますが、せっかくなら信楽焼らしい土の肌ざわりを楽しみたいもの。うつわの形、細かな色ムラの違いを味わえるのも、シンプルだからこそです。釉薬がかかっていない信楽焼はマットな質感で、色合いによってはアンティーク感も醸し出してくれます。飽きの来ないフォルムで、使うシーンも選びません。

使ってこそ楽しい。時とともに変化するうつわ

⑨九谷焼|白磁に浮かび上がる貫入が魅力

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九谷焼は、17世紀ころから作られ始めた石川県南部の陶磁器。藍青色の下絵に加え、赤・緑・黄・紫・紺青の「九谷五彩」と呼ばれる上絵を施すなど、彩り豊かな絵付けが特徴的です。作り手によって描かれる絵のテイストが異なり、好みの職人さんを探す楽しみもあります。
釉薬の性質により、器によっては「貫入」が入ることがあります。貫入とは、釉薬と中の素地の収縮率の違いにより、釉薬部分にヒビが入り、そこに水分などが入り込んで網目状の模様になること。特に九谷焼の場合は、白地に貫入の模様がよりくっきりと浮かび上がり、うつわの魅力の一つになります。
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釉薬の性質により、器によっては「貫入」が入ることがあります。貫入とは、釉薬と中の素地の収縮率の違いにより、釉薬部分にヒビが入り、そこに水分などが入り込んで網目状の模様になること。特に九谷焼の場合は、白地に貫入の模様がよりくっきりと浮かび上がり、うつわの魅力の一つになります。

絵柄に特徴のある九谷焼は、お気に入りの作り手さんで一式そろえたくなるうつわの一つ。一枚一枚絶妙に異なる色合いや形とともに、時間が経つごとに増えたり色が深まったりする貫入を味わえます。
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絵柄に特徴のある九谷焼は、お気に入りの作り手さんで一式そろえたくなるうつわの一つ。一枚一枚絶妙に異なる色合いや形とともに、時間が経つごとに増えたり色が深まったりする貫入を味わえます。

⑩四日市萬古焼|使うほどに深まる肌ざわり

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四日市萬古焼は、江戸時代中期から三重県四日市市で続く焼き物。土鍋や急須などで知られ、特に土鍋は国内のシェアの8割を占めると言われています。ペタライトという鉱物を混ぜた独自の陶土を開発したことで、直火などの高温にも耐えられる焼き物が誕生。調理用はもちろん、そのまま食卓にも出せる多様なうつわを生み出してきました。
耐熱性のため、魚焼きグリルやオーブンで調理してそのまま食卓に出せるのが魅力。ゆっくり熱を伝えるため素材の美味しさを引き出してくれ、蓄熱性のおかげで料理もいつまでもほかほかです。焼くたびに少しずつ変わっていく肌ざわりも楽しみの一つですね。
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耐熱性のため、魚焼きグリルやオーブンで調理してそのまま食卓に出せるのが魅力。ゆっくり熱を伝えるため素材の美味しさを引き出してくれ、蓄熱性のおかげで料理もいつまでもほかほかです。焼くたびに少しずつ変わっていく肌ざわりも楽しみの一つですね。

好みや暮らしになじむうつわを見つけよう

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今回ご紹介した以外にも、日本では地域によってさまざまなうつわが作られています。その土地の陶土や風土、作り手を反映したうつわは、二つとして同じものがない、かけがえのないもの。実用的な観点からだけでなく、自分や家族の生まれ故郷、旅行で訪れて気に入った土地、歴史を知って好きになった窯元など、作られる場所に焦点を当ててみるのもおすすめです。ぜひ種類ごとの特徴や魅力をおさえて、お気に入りのうつわを見つけてくださいね。

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