大切な「お正月」、丁寧に過ごしませんか
年神様(としがみさま)をお迎えしてお祝いする、新年の大切な行事「お正月」。「正月事じまい」とされる1月15日(地域によっては1月20日)の「小正月」まで、さまざまなお正月行事が行われます。
お正月行事(1月1日から1月15日)をチェックしよう!
1月1日<元日>
1月1日を元日(がんじつ)、元日の朝を元旦(がんたん)といいますが、最近では元日も元旦も「1月1日」の意味で使われることが多くなりました。
また、1月1日から1月3日の3日間のことを正月三が日(しょうがつさんがにち)や三が日(さんがにち)と呼びます。多くの企業が休みとなり、お正月行事を行います。
また、1月1日から1月3日の3日間のことを正月三が日(しょうがつさんがにち)や三が日(さんがにち)と呼びます。多くの企業が休みとなり、お正月行事を行います。
◇初日の出
◇初詣
初詣(はつもうで)は、一年で最初にするお参りのこと。1月7日(地域によっては1月15日)までに神社仏閣に行き、一年の感謝と新年の幸せなどを祈願します。
◇お屠蘇
お屠蘇(とそ)は中国から伝わった風習。生薬を調合した薬酒を、邪気を払い長寿を願って飲みます。平安時代に日本の宮中儀式として取り入れられるようになり、各家庭に広まりました。
◇おせち
「おせち(御節)」は、季節の変わり目のお祝いに神様にお供えした料理「御節供(おせちく)」が略されたもの。もともとは五段重で、五段目は年神様からの「福」が詰められるようにカラにしていたそうです。
◇お雑煮
年神様にお供えしたお餅や野菜などを使い、一年の無病息災を願ったといわれる「お雑煮(ぞうに)」。地域や家庭によってお餅の形や味付けが違います。
◇年賀状
平安時代には、すでにあったとされる「年賀状」。明治になり郵便はがきの発行がはじまると、元日の消印をもうらおうと年末に投函する人が急増したのだそう。お年玉付年賀はがきは、民間人からの要望で1949年(昭和24年)12月に発行。初回の特等はミシンでした。
1月2日
◇書き初め
「書き初め」は、年神様のいる恵方に向かい、元旦にはじめてくんだ水で墨をすり、詩歌などを書いたのがはじまり。吉書(きっしょ)、初硯(はつすずり)などともいいます。
◇初夢
一年間の吉凶を占うという「初夢」。「一富士、二鷹、三茄子(いちふじ、にたか、さんなすび)」の夢を見ると縁起が良いとされるのは、徳川家康の時代に広まったそうです。
出典:unsplash.com
初夢は「元日の夜」とされていましたが、現在では「1月2日の夜」に見る夢が一般的だそうです。
1月3日
◇お年賀
元旦から1月3日に、年始のご挨拶として持参する「お年賀」。年神様をまつった神棚のお供え物「御歳魂(御年玉)」を互いに持参したのがはじまりです。いつしか子どもには「お年玉」、手土産は「お年賀」として渡すようになりました。品物は直送せず、遅くても1月7日(地域によっては1月15日)までに持参するようにしましょう。
1月7日
1月1日から1月7日までが「松の内」と呼ばれ、門松などを飾る期間となっています。松飾りは6日の深夜か7日の早朝に取り除くのが風習ですが、関西など地域によっては「松の内」が15日までのところも。
◇七草がゆ
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。春の七草を入れて作る「七草がゆ」は、お正月のご馳走やお酒でお疲れ気味の胃にやさしい料理。1月7日の朝に食べます。
1月8日
◇「年賀状」から「寒中見舞い」へ
1月7日までに年賀状の返礼を出せなかったときは、「年賀状」ではなく「寒中見舞い」を出してくださいね。
1月11日
◇鏡開き
1月7日(松の内)まで年神様の依り代(よりしろ)となる「鏡餅」。松の内が明けた後の11日に鏡開きを行い、雑煮や汁粉にしていただきます。
◇ぜんざい
年神様が宿っていた鏡餅と邪気を払うという小豆で作る「ぜんざい」は、縁起のいい料理といわれています。鏡餅は、お雑煮やあられにしていただいても。
1月15日<小正月>
◇餅花
「餅花(もちばな)」は、ヤナギの枝に紅白のお餅をつけて豊作を願う飾り。関東では繭玉(まゆだま)の形につけます。1月15日を「小正月」と呼ぶのは、元日を「大正月」としていた名残なのだそう。お正月に多忙だった女性をねぎらう日として「女正月」ともいいます。
◇左義長
正月飾りや書き初めを燃やす行事「左義長(さぎちょう)」。竹3本を組む形「三毬杖(さぎちょう)」が由来なのだとか。「どんど焼き」や「さいと焼き」とも呼ばれます。
◇小豆粥
ハレの日の食べ物「小豆粥(あずきがゆ)」。邪気を払い一年の健康を願って1月15日にいただきます。
素敵な「お正月」を過ごしましょう
お正月行事の時期や由来を知ると、いつもより丁寧に「お正月」を過ごすことができます。日本古来の行事を取り入れて、素敵な一年をはじめましょう。
素敵な一年になるように、日本古来の行事をきちんと知ってお正月を過ごしましょう。今回は、1月1日から1月15日までのお正月行事を由来とともにご紹介します。