都内には便利な大型店もあるけれど、コダワリ派を自認する手芸女子なら、一点ものやヴィンテージが見つかる、ちょっと個性的な店へ足を運んでみませんか。今回はオーナーのこだわりが反映された都内の手芸店を17店、パーツやアイテムごとにピックアップしました。
都内のおしゃれな手芸店・15選
北欧/リバティ/オリジナル。【ファブリック】専門店・2店
1、CHECK&STRIPE(チェック&ストライプ)|自由が丘/吉祥寺
定番のファブリック以外に、オリジナルのタグやアップリケも。
同店では、お好みの生地で作るお仕立て(THE HAND WORKS)も可能。セルフメイドの参考に、“私だけの1着”を仕立ててもらうのも良いかも。
店内明るく、また、のんびり商品を見られる雰囲気があるので、ゆっくり欲しいものを吟味できるのもうれしいです。
ミナ ペルホネンとのコラボによる刺しゅうの生地『field of flower』。淡い色のストライプやチェックの生地に一輪ずつ散らされた小さな草花、音楽を奏でるように飛ぶちょうちょ。リズム感のある楽しい図柄です。
(撮影:Machiko Odan)
花が咲き乱れる草原に鹿さんが楽しそうに跳ねています。おや、うさぎさんも遊びに来ましたよ。…
そんな物語が浮かんできそうなリバティプリント『Meadow Tails』はCHECK&STRIPEの特別柄。〈カラフル系〉〈パステル系〉〈フレンチカラー系〉〈ブルー・イエロー系〉、4つの色が。
淡い色合いの生地に小さな星を不規則に散らした『星の綿麻』は、薄手でやや透け感があり、さらりとした肌触り。ギャザーをたっぷり寄せたスモックブラウスやワンピースがおすすめ。
色数も豊富にそろっていますから、この夏、お子さんとおそろいや色違いでチュニックを作りませんか?
2、FIQ(フィーク)┃自由が丘
1933年頃、アルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトは当時のフィンランド公使である 市川彦太郎・かよ子夫妻と出会い、アイノはかよ子夫人から桜の花をモチーフにした絹のスカーフを贈られました。アイノはその時の喜びと日本のテキスタイルデザインへの敬意から、桜の花をモチーフとした『KIRSIKANKUKKA(キルシカンクッカ)』をデザインしました。
全国展開の手芸店。伝統民芸【刺し子】関連グッズが充実
目的で考案され、広まりました。〈様式美〉にもたとえられる幾何学模様に、若いファンが増加中。
オリジナルの刺し子布など刺し子道具の充実でも知られるのが、次にご紹介する「HOBBYRA HOBBYRE
(ホビーラホビーレ)」です。
HOBBYRA HOBBYRE(ホビーラホビーレ)┃自由が丘/銀座ほか
刺し子糸や刺し子クロスは単品で購入できるほか、必要な材料が1つにまとめられています。購入したその日から作れるキットも揃っています。
上質な【リネン】【糸・毛糸】【手芸道具】@二子玉川
the linen bird Haberdashery (リネンバードハバーダッシェリー)
Haberdasheryとは、英語で小間物類、小間物店の意。世界でも最高品質とされるベルギーリネン(亜麻)製品や生地が揃う「リネンバード」の手芸用品部門です。
糸、ボタン、刺繍枠、キットやはさみ…。輸入ものを中心に、こまやかな手芸材料や道具、本、パターンが揃っています。
カットクロスのセット(1例)。ベルギー・リベコ社のリネン3枚(リベコ社)とリバティ・タナローン3枚。
初心者さんさんにおすすめの【クロスステッチABCキット】。
リネンのハンカチーフに、刺しゅう糸と針、刺しゅう枠、抜きキャンバス(布目を数えるためのメッシュ状の布)にフランスの老舗手芸糸メーカー作成の図案集が一袋にパックされています。
MOORIT(ムーリット)
前出の「the linen bird Haberdashery」と同じ1階にある、糸と毛糸の専門店。
編み物に必須の道具やパターン、デザインブックも販売しています。
海外のウールフェスティバルや、糸の作り手との出会いをきっかけに取り寄せられた希少な毛糸、草木染めのコットン糸などが一堂に。
スタッフによる編み物レッスンのほか、ニットデザイナーや手芸作家を招いてのワークショップなど、糸にまつわる展示も定期的に開催されています。
インポート/ヴィンテージに特化した【ボタン専門店】
CO-(コー)┃東神田
JR総武線・馬喰町駅、都営新宿線・馬喰横山駅のどちらからも4~5分。繊維問屋街の中にあるアンティーク/ヴィンテージ/オリジナルボタンの専門店です。店主は英国アンティーク雑貨への造詣が深く、「ボタン938」(六耀社)などの著書もある小坂直子さん。
店内はボタンの販売スペースとイベントスペースに分かれ、アートやファッションをテーマにした企画展も開催されています。
20世紀初頭に発明されたベークライトから、1930~50年代に多くのボタンが作られました。戦後、安価なプラスティックボタンにとって代わられ、ベークライトは衰退の一途をたどりましたが、現在では逆にこの素材ならではのレトロモダンな温かみが希少価値を持つとして大切にされています。
この他には、中央に虹色の輝きを放つアイリスガラスを嵌めこんだ宝飾品のようなアンティーク・ボタンもあります。ぜひお店に足を運んでみて*
大きなお口を開けてさえずる野鳥たち♪イギリス コーンウォールの工房で作られた『春のボタン』。
「大きめのボタン穴にゴムを通してヘアアクセサリーに、ブックバンドにもおすすめ」(by同店)。
花やトカゲ、蝶をモチーフにしたフランスのボタン。
フレンチカラーの【ビーズ】【ボタン】【スパンコール】なら
la droguerie(ラ・ドログリー)┃渋谷/池袋
多色展開のボタンをはじめ、ビーズやラインストーン、リボン、アクセサリーパーツを量り売りする店として、1975年、パリのレ・アールにオープン。フランスに10店舗、日本には5店舗があり、都内では渋谷と池袋の西武デパートに入っています。※画像は渋谷店。
夢みるような甘い色のボタンやビーズがたくさん♪
カラフルなものだけではなく、シックな琥珀風パーツも豊富です。
2020年2月、池袋店では。↓↓↓
Kid mohair (キッドモヘア)から、好きな色を選んで、2本取りガーター編みのプチマフラーを作ります。
ペールがかった色あいがフランスらしい。花型のボタンをスカートに見立てたバッグチャームを作ります(長さ9.5cm)。
【チロリアンテープ】やかわいい【ワッペン】が見つかる
ハイジ
東急東横線・中目黒駅の南改札からすぐの目黒銀座商店街。お菓子屋さんの2階にあるハンドメイド雑貨店です。
当初はハンドメイド作品の販売でしたが、現在はオーナーが各国で買い付けた布やチロリアンテープ、ボタンなどの手芸アイテムも充実。ちびっ子服のワンポイントにおすすめです。
鳥や動物、樹木など自然がモチーフになったドイツのテープとボタン。
こぼれそうにつぶらなお目目。はりねずみのワッペン。
リス、キツネ、ハリネズミのワッペン、左下はウサギのメタリックボタン。
「シンプルなトレーナーに貼り付けたり、裏にフェルトと安全ピンをつけてブローチにしたりしてワンポイント作ってみませんか」(byお店)。
丸いフォルムから構成されたドイツのてんとう虫ボタン。
窓際にはちびっこ連れのママたちが一息つける休憩コーナーも。
店内では、随時、手芸のワークショップも開催しています。
ニッティング女子なら見逃せない。【毛糸】専門店・2店
Keito(ケイト)┃浅草橋
編み物手芸図書出版の日本ヴォーグ社が運営する「Keito(ケイト)」。糸と毛糸の専門店です。
国内外の各地から、糸や毛糸の名品が取り寄せられた店内。世界から上質な素材の毛糸を揃え、初心者から幅広い層まで、作品づくりをサポートしてくれます。帽子やブローチなど、テーマを決めてのワークショップも頻繁に開講。
WALNUT tokyo┃南青山
東京メトロ・表参道駅から4~5分ほどの南青山の路地に。
京都に本拠を置き、若い世代向けに編み物関連の本やオンラインマガジンを発行する「amirisu(アミリス)」が運営する毛糸専門店です。
ダルマ毛糸をはじめ、国内外の毛糸が並ぶ店内。糸やファブリック、オリジナルグッズも揃っています。
金曜日は20時までオープンしているそうですから、仕事終わりにも立ち寄れますね♪
アメリカの展示会で“一目ぼれ”したという「Spincycle Dyed in the Wool」の毛糸は、2人の女性による手染め。画像は繊細なグラデーションを描く2色の毛糸を撚り合わせたものだそうです。
ほかにも美しい毛糸たちがいろいろ。入荷の情報も併せて、インスタグラムでご確認ください。
ニュアンスのある色彩が美しいオランダ「KOKON YARN」製。
レッスンは、初心者向けの<初心者レッスン>や、単発の<フリーレッスン>などがあります。また、英文パターンに挑戦する<英文パターンワークショップ>も開催していますので、詳しくはお店までお問い合わせください。
スワロフスキーやヴィンテージビーズ。【アクセサリーパーツ】2店
1、貴和製作所(きわせいさくじょ)| 浅草橋/原宿/銀座/渋谷ほか
浅草橋駅出てすぐの所にあります。
アクセサリーパーツの種類がとても豊富です。
困っていると店員さんがすぐに声を掛けてくれ、使用パーツ等
教えてくださるので、アクセサリー作り初心者の私でも安心して買い物ができました。
パーツは小さいのでテーブルに出すとパラパラと転がってしまうので
その点は気を付けて作業しましょう〜。
2、le meace(レミース)┃自由が丘/横浜
東急東横線・自由が丘駅から北に歩いて3分ほどある、ヨーロッパ買い付けによるヴィンテージアクセサリーパーツの専門店です。
ヴィンテージやアンティークのビーズ・パリから直輸入のビーズパーツ、アクセサリーパーツから、国内外のカボション、オーストリア製ヴィンテージスワロフスキー、アイリスガラス、〈サフィレット〉〈インタリオ〉(後出)、海外のボタンなど2千種類ものラインナップを目の当たりにできます。
〈サフィレット〉。19世紀チェコに始まり、ヨーロッパで製造されていたグラスストーン。製造方法を知る一族が絶え、現在では作成不可能となってしまったそうです。
古代エジプトから続く〈インタリオ〉は、対象だけを彫る沈み彫りが施されたもので、レリーフ’浮き彫り)の対極にある技法です。
パーツや台座を購入したら、店内のテーブルで作ることも可能です。“出来立て”を身に着けて自由が丘を散策するのも楽しそう。⠀
京都発【貼り箱】。ワークショップに出かけてみない?
BOX&NEEDLE┃二子玉川
東急田園都市線・二子玉川駅から北方向に3分ほど。前出の「the linen bird」のすぐそばにある建物に、2009年オープン。店名の「BOX&NEEDLE」は羅針盤の意。
フランスで始まった〈カルトナージュ〉と微妙に異なる〈貼り箱〉。
どこが違うの? ↓↓
カルトナージュでは、ボンドを箱に塗ってから紙や布を貼り付けるのに対し、貼箱は紙の方に薄くのばしたニカワを塗り、箱に貼り付けるという行程がとられます。
初心者さんにおすすめは、自宅に眠っている空箱にお店のおすすめからチョイスした紙を貼り、リメイクする講座。
「一度型紙の取り方など覚えていただければ、簡単にお家でも実践いただけるお得なメニュー」(同店)。
2019年夏のワークショップ『製図から学べるハードカバー表紙制作』では、貼り箱の技法を用いて、本やノート、スケジュール帳をハードカバーに変身させました。
アジア/アフリカ/ラテンアメリカ。【エスニック】はここへ!
MALAIKA BAZAAR ┃北小岩/青山/八王子
『ガラスケース』はインドの職人による手作り。昨今、結婚式に登場するリングピローとして人気を高めていますが、小さなドライフラワーや貝殻を配置して贈り物にしたり、好きなものを飾る“小宇宙”を作っても素敵ですね。
※画像は、ハンドメイド・手作り・クラフト作品の販売サイト「Creema(クリーマ)」で販売されているhanahitokiさんの「リングピロー//florets」です。下記をご参考に。↓↓↓
アメリカに駐在スタッフを置く同店。各地の鉱山から産出する30種あまりのターコイズをはじめ、パワーストーンも多彩なラインナップが。
ハイブランドでもおなじみ。【リボン】【レース】の“聖地”
木馬(MOKUBA)ショールーム|浅草橋
パリとNYにも支店を持つ同社。
本拠は浅草橋から700mほどの場所に、2軒のショールームが。※平日のみオープン。
シャネルやプラダ、ルイ・ヴュトンなど、世界的なブランドにも広く用いられている木馬のリボン。訪日の際に購入する外国人も多いのです。購入は1mから。
↓↓↓
お気に入りのお店を見つけてくださいね
※画像に登場している各お店の商品は、画像撮影時のもの。販売を終了しているものもありますので、入手を希望される場合は、在庫をお店にご確認ください。
自由が丘店は、東急東横線・自由が丘駅から緑が丘寄りに5分ほど歩いた場所に。神戸に本店があり、吉祥寺や鎌倉にもお店が。向かいの建物にある「work room」では、ソーイングレッスンや料理など多彩なワークショップ、イベントを開催しています。