※本コンテンツはキナリノが制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
アクアリウムの魅力は、何といっても自宅でお魚が可愛く、そして優雅に泳ぐ姿を楽しめること。今では小さな水槽でも十分にアクアリウムを楽しめるようになりました。ほっと一息つきたいとき、疲れたな~と感じたときに素敵な癒しを与えてくれますよ。
アクアリウムで飼えるお魚は「淡水魚」と「海水魚」がいますが、今回はより身近な淡水魚(熱帯魚)についてお話しします。熱帯魚を飼う水槽は大きく分けて2種類あります。
一般的な水槽はお魚がメインで、水草や石などを組み合わせたタイプが多いです。ある程度の大きさがあれば写真のような凝ったレイアウトも楽しむことができます。
水草を育てることを目的にした水槽は「水草水槽」と呼ばれています。初めての方でも水草の種類を選べば作ることが可能です。
今回は「お魚がメインの水槽」を作ります。アクアリウムを楽しむために、下の3つは大切なポイントとなりますので押さえておいてくださいね。
①水槽は直射日光に当たらない場所を選ぶ。
②水槽は水が入ると重くなるので重量に耐えられる平らな場所に設置する。
③水槽サイズは大きい方が管理しやすい。
※30×30×30cmくらいからはじめるのがベスト。
アクアリウムでは、お魚は少なめな方が水が汚れにくくお手入れが簡単です。ここでご紹介するお魚なら10匹ほどは飼えますよ。混泳といって種類の違うお魚を混ぜて飼うことも可能なので、水質が安定してきたら様子を見て増やしてもよいでしょう。
品種改良が進んで種類が豊富なメダカも初心者向きのお魚です。今や高級メダカと呼ばれる品種も出ていますので「たかがメダカ」と侮ってはいけません。体長は3~4cmで自然繁殖することもあります。強い水流が苦手なので加減してあげましょう。
右の茶色いのがノーマルタイプ、左の黄色いのが「ゴールデンアカヒレ」です。主に観賞用に飼われているのはゴールデンですが、ノーマルタイプも飼っていくとヒレの赤さが際立ってきます。体長は最大で3~4cmで自然繁殖することもあります。金魚やメダカと同じ温帯魚で、水温が低めでも飼うことができます。
この2つは非常によく似ているので間違われることもあります。写真のようにきれいな色を出すには水を弱酸性にする必要がありますが、水草も弱酸性を好むものが多いので相性がいいです。体長は最大で3.5~4cmで群れを作る習性がありますから最低でも5匹は飼ってあげましょう。熱帯魚なので水温は25~28度の間で管理してください。
初心者が飼いやすいお魚の代表格でもあるネオンテトラ。赤とブルーのメタリックが特徴で群泳することでも知られています。体長は3cmほどと小さく、大きな群れを好むため10匹程度入れてあげてください。こちらも水温は25~28度の間が適しています。
熱帯魚といえばグッピーと言われるほど有名なお魚ですが、繁殖力が強くいつの間にか水槽がグッピーだらけになってしまうことも。実際に増えすぎて困ったという人も多いので控えたほうが無難です。
きれいで飼いやすいお魚ですが、「闘魚」と呼ばれるほど気性が荒いため1つの水槽に1匹で飼うのが基本です。一緒に入れるとヒレやウロコをかじりあってボロボロになってしまうことがあります。
金魚は売られているときは小さいですが、水槽のサイズに合わせて大きくなります。体長が10cm以上になることも珍しくありませんので、もう少し大きな水槽を用意する方がよいでしょう。
お魚の飼育に最低限必要なものは「水槽」「フィルター」「ライト」「底床材」の4つです。
30cmキューブ水槽にはフレームがないものが一般的です。スポンジマットは水槽を設置するときに、水槽の下に敷いて使います。
ガラス製
スポンジマット付き
寿工芸 寿工芸 コトブキ クリスタルキューブ300
1,980円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
フィルターはお水をきれいに保つために使いますが、同時に水槽に空気を送って水を循環させる働きがあります。こちらは水槽のふちに引っ掛けて使う「外掛けフィルター」です。専用のろ材カートリッジを利用すればメンテナンスも簡単です。
ジェックス 簡単ラクラクパワーフィルター M 4.4 W
1,140円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
水槽をきれいに見せ、水草を育てるのに必要です。できればタイマーをつけて「1日〇時~〇時の△時間」と自動で点灯できるとより便利になります。
ジェックス クリアLED パワーIII 300 30cm 水槽用3色LED 観賞魚飼育・水草育成用 ライトリフト付
2,860円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
水槽の床に敷き詰めるのが底床(ていしょう)材です。一般的には砂を焼き固めた「ソイル」が使われますが、砂利や小石・化粧砂などいろいろな種類があります。
定番ソイルのひとつで粒は1.6mm~3.0mm
弱酸性タイプ
ジュン (JUN) プラチナソイル パウダー ブラック 3リットル
730円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
今回は強い光がなくても育てられる「陰性水草」をご紹介します。石や流木にビニタイなどで水草をくっつけることを活着(かっちゃく)といいますが、活着させておくと水槽から全部出して掃除をすることができますし、レイアウトも簡単に変更ができるので便利です。
サトイモ科の植物で育てやすい水草の代表です。一般的な「アヌビアスナナ」は葉っぱの大きさが5センチ程度と比較的大きいので、数株まとめればそれだけでボリュームが出ます。写真は葉っぱの大きさが1~2cmの小型の品種「アヌビアスナナ・プチ」です。
水中で育つシダの仲間です。環境によって背が高くなります。たくさんの種類がありますのでお好きなものを選んでください。背の高いものも多いので、ある程度の量があると簡単な水草水槽を作ることができます。コケ類は根の水どおりが悪くなると枯れてしまうため、必ず活着で育てましょう。
モスはコケの一種で石や流木にくっつけて使用します。大きく育てるとモスだけでも十分見ごたえのある水槽が作れます。
陰性水草を活着させたり、レイアウトに使用したりするものです。石の種類によって水質を変化させるものがありますので選んで使用しましょう。右が活着によく使われる溶岩石です。
石と並んでレイアウトによく使われます。単体で買うとあく抜きされていないことが多いので、「あく抜き済み」と記載されているものか、植物が既に活着されているものを購入するのが便利。完成済みの流木を2~3個入れれば簡単にレイアウトが完成します。
(水草)アヌビアスナナ&ミクロソリウム プテロプス ソードリーフ付 流木 SSサイズ(1個)(約10cm) 北海道航空便要保温
2,480円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
活着するのが難しいという場合はこのような素焼きの鉢にソイルを入れて植える方法もあります。真ん中の壺型は水に入れたときに水草が抜けにくいのでおすすめです。
最も簡単な活着方法はアクアリウム用の接着剤で固定することです。石でも流木でも使えます。大きなものを活着させるときはビニタイが便利です。コケ類はテグスで巻きつけるのがいいでしょう。ビニタイやテグスは100均で売っています。写真の水草は「ボルビティス ヒュディロッティ」でこちらも陰性水草です。
水槽とフィルターをさっと洗って、フィルターは組み立てておきます。もし、水槽の奥が透けて見えるのが嫌な場合は「バックスクリーン」というシール状のものをセットする前に水槽の背面の外側に貼り付けておきましょう。
水槽を設置したらソイルを2cm程度の厚みになるように平らに敷き詰めます(ソイルは洗う必要はありません)。フィルターを水槽のふちにかけて、水槽内にあるパイプの先端がソイルから2cm程度上になるように調整してください。
水槽に入れるお水(飼育水)は水道水を使いますが、水道水に含まれる塩素(カルキ)はお魚には猛毒なので「カルキ抜き剤」を利用します。カルキ抜き剤は「30ℓに対し5mℓ」などと使用量が決まっていますから正しく使ってください。
ソイルの上にラップを敷いて、その上から静かに水を注いでいきます。こうするとソイルが水中で舞って水が濁ってしまうのを防ぐことができます。飼育水は水槽のふちから3~5cmのところまで入れてください。外掛けフィルターが水中ポンプ式の場合はメモリより上になるようにしましょう。
活着させた水草や鉢などをバランスよく配置します。素手で水に手を入れる場合はクリームや化粧品などがついていない状態で行ってくださいね。
きちんと水が流れるか確認してください。フィルターには水流調整の機能が付いています。最初は全開で構いませんが、水流が苦手なお魚が入ったら流れる水の量を調節してください。水温は特に指定がない場合でも25~28度程度にしておいてください。低いときはヒーターを入れてあげましょう。
お魚を買ってきたら、ビニール袋に入ったままの状態で水面に浮かべます。30分くらいしたら袋から出して水槽に入れましょう。その場で袋を切って水を混ぜてもいいですが、お店の水が不安という場合はお魚だけをすくって水槽に入れてあげます。当日はエサを与えないようにしてください。
水槽を作ったばかりの頃は飼育水が汚れやすくなっています。最初の一週間は2~3日に1度、その後は週に1度くらい水質チェックをして、お水が汚れていたら1/3ほど飼育水を交換します。その後は10日に1度くらい飼育水を変えてあげましょう。交換する飼育水は水槽のお水と温度を合わせてください。
テトラ (Tetra) テスト 6 in 1 試験紙
1,483円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
ここまで読んで、お魚を飼うのって面倒くさい!と思う人はまだいるかもしれません。でも、家の中でゆらゆらと揺れる光やお魚たちの可愛い姿を眺めていると、本当に癒されるんですよ。慣れてきたらレイアウトを変えてみてもいいですね。あなた次第で広がるアクアリウムの世界、ぜひ体験してみてください。
(筆者撮影)