体や環境にも優しい*ハーブで蚊よけ対策
夏は虫刺されが気になる時期。「蚊」は梅雨の季節に成長し、夏に活発に活動を始めます。薬品を使えばすぐに蚊よけ対策はできますが、蚊の苦手な香り成分をもつハーブでも蚊よけ対策をすることが可能です◎こちらの記事では、ハーブの選び方や育て方のコツ、おすすめの虫除けハーブを5つピックアップしてご紹介します。
ハーブの歴史:「蚊取り線香」も元はハーブで作られている⁉
ハーブと虫よけの歴史は明治時代初期から始まりました。私たちの生活になじみ深い「蚊取り線香」も、元はハーブで作られていました。そのハーブの名前は「ピレスラム」。別名を「除虫菊(じょちゅうぎく)」と言い、日本だけでなく世界でも殺虫剤の原料として使われています。
ですが、それは改良されて作られたもの。本来はハーブ自体が虫から身を守るために香りを出していて、自然界の中で生存するためだといわれています。殺虫剤のような薬品はハーブにはもちろん含まれていませんので、ハーブはあくまでも「天然の虫よけ植物」として育てましょう。
初心者さんは「種」ではなく「苗」を購入すると◎
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近年は実に様々な種類のハーブが手ごろに購入できるようになりました。初めてハーブを育てる方は、必ず「苗」を購入して育てましょう。種から育てるのは難易度が高く上級者向けになります。
どこで購入できる?
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初めてハーブの苗を買う方は、手に取って香りを確かめ好きな香りのハーブを選ぶことが好ましいので、園芸店やホームセンター、苗も置いている町のお花屋さんなどで購入すると良いでしょう。
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ハーブの知識が増えてきたら、ネットショップがおすすめです。店頭に置いていない珍しいハーブなども購入することができますよ。
元気なハーブの見分け方
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元気なハーブの見分ける3つのポイントを紹介します。購入する際の目安にしてくださいね。
【1】茎が太くまっすぐ伸びている物
ひょろひょろとした茎のハーブは日照不足や生育環境が悪いせいでおこります。しっかりとした茎の物を選びましょう。
【2】虫がついていないか・葉が青々としているか
たまに虫や卵がついているものがあります。自宅にある植物に害を与えますので、虫がついていないものを選びましょう。また、葉の色が薄いハーブは元気なハーブとは言えません。青々としているものを選ぶようにしましょう。
【3】ポットの下から出ている根っこは黒くないか
黒い根っこの場合は腐っている可能性があり、品質は良くないと言えるでしょう。ポットの下の部分までしっかりチェックしましょう。
この3つを注意してハーブを選ぶと元気で長くハーブをお楽しみいただけます。
この3つを注意してハーブを選ぶと元気で長くハーブをお楽しみいただけます。
それでも不安…なときは
元気なハーブを参考にしても何だか自信がない…。そんな方は、販売員さんにハーブの苗を選んでもらいましょう。どのハーブを買うか決まっていない方は、次の3点を考えてから相談するとスムーズです。
①どんな香りがいいのか
②どのくらいの大きさに育つハーブなのか
③一年で枯れるのか長期に栽培できるのか
また、ホームセンターでは植え付けまで行ってくれることもあるので少々値段はかかりますが鉢やハーブの土なども購入して販売員さんにハーブの植木を作ってもらうのもおすすめです。
①どんな香りがいいのか
②どのくらいの大きさに育つハーブなのか
③一年で枯れるのか長期に栽培できるのか
また、ホームセンターでは植え付けまで行ってくれることもあるので少々値段はかかりますが鉢やハーブの土なども購入して販売員さんにハーブの植木を作ってもらうのもおすすめです。
蚊よけ対策におすすめのハーブ5選
ハーブは長く生育する種類「多年草」と、短い期間しか栽培できないハーブ「一年草」があります。
■多年草…複数年栽培できるということ。長くハーブを楽しみたい方におすすめです。
■一年草…生育が一年のみで、翌年は枯れてしまうハーブ。そのため、短い期間だけ育てたい方におすすめのハーブです。
これから紹介するおすすめのハーブには、生育サイクルも記載していますので参考にしてくださいね。それでは蚊よけハーブを紹介していきましょう!
■多年草…複数年栽培できるということ。長くハーブを楽しみたい方におすすめです。
■一年草…生育が一年のみで、翌年は枯れてしまうハーブ。そのため、短い期間だけ育てたい方におすすめのハーブです。
これから紹介するおすすめのハーブには、生育サイクルも記載していますので参考にしてくださいね。それでは蚊よけハーブを紹介していきましょう!
《おすすめハーブ1》ゼラニウム
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多年草のハーブ「ゼラニウム」です。蚊を寄せにくくする「シトロネラ―ル」という香りが含まれていて、蚊よけの効果があります。防虫効果があることから、他の蚊よけのハーブと寄せ植えをすることも多くあります。玄関先や窓の前に置くと蚊の侵入を防ぎます。
【育て方のポイント】
ゼラニウムの原産地は主に南アフリカなので、寒さには弱いハーブです。肌寒く感じる秋から冬の初めには室内に入れるか縁の下に置いて寒さ対策をしましょう。
《おすすめハーブ2》ミント
多年草のハーブ「ミント」です。ミントの成分メントールを蚊が嫌います。たくさん育てている方は、吸気口や換気扇の近く、また窓辺に置けば蚊の侵入対策になります。特におすすめのミントの種類は「ペニーローヤルミント」。蚤よけや蟻除けにもなります。
【育て方のポイント】
ミントはとても育ちやすく雑草のような繁殖力がありますので、地面から少し離れた場所で育てましょう。地植えをすると、根を張り広がるので葉の増殖でお庭が大変なことになることも。ご注意ください。
《おすすめハーブ3》レモンユーカリ
多年草のハーブ「レモンユーカリ」。このハーブに多く含まれる「シトロネラール」という香り成分が、虫よけ対策に効果があります。蚊の侵入を防ぐことから、レモンユーカリを窓辺に吊るすと良いでしょう。
水の入った鍋にレモンユーカリを入れて15分煮詰めて天然の虫よけスプレーにするのもおすすめです。その場合、肌には直接かけずハンカチなどに振りかけ蚊よけグッズとして持ち運びましょう。
水の入った鍋にレモンユーカリを入れて15分煮詰めて天然の虫よけスプレーにするのもおすすめです。その場合、肌には直接かけずハンカチなどに振りかけ蚊よけグッズとして持ち運びましょう。
【育て方のポイント】
レモンユーカリは、とても大きく成長し環境によっては90mの高さになります。そのため、鉢植えをおすすめしますが、地植えをする場合は大きくなりすぎないように伸びた枝を切るようにしましょう。
《おすすめハーブ4》ラベンダー
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多年草のハーブ「ラベンダー」も、蚊が嫌いな成分「リナロール」を含んでいます。美しい紫色の花を咲かせるリラックスハーブとしても有名ですね。最近では蚊取り線香や防虫剤にもラベンダーが使われています。蚊よけ以外にも洋服につく虫を寄せ付けないことから、乾燥させたラベンダーをタンスやクローゼットに入れても効果的といわれています。
【育て方のポイント】
基本的には日当たりや風通しがよく、水はけのよいところが適しています。水やりは、葉っぱが少し垂れ下がってきたころにたっぷり与えましょう。梅雨など雨がつづくときは、縁の下などに移動させると◎
《おすすめハーブ5》バジル
一年草のハーブ「バジル」にも「シネオール」という蚊が嫌いな成分を葉に含みます。料理にも使いやすいバジルは、ぜひキッチンの近くで育ててみてください。ミントと同様に窓際に置けば蚊よけ対策になります。
【育て方のポイント】
原産国はインドなので寒さに非常に弱いです。冬場も育てたい方は、秋に入ったら室内に入れましょう。また、花芽を摘み取ることで成長を遅らせるので、花芽が出たら摘むようにしましょう。
ハーブの香りで、上手に虫よけ対策を始めましょ♪
冒頭にもお伝えしたようにハーブは植物ですので、薬品ほど成分は強くはありません。ですが、植物の成分で蚊よけ対策ができたら、人や環境にも良いですよね。香りでリラックスできて、虫よけにもなるハーブ。お家時間が長くなっている今こそ、ハーブを迎え入れて丁寧に育ててみませんか?