他の誰ともかぶらない、手づくりの刺繍ブローチ
刺繍ブローチをつくろう
必要な道具や材料は?
刺繍しやすい布
刺繍針
刺繍をするには、刺繍用の針がおすすめです。一般的な縫い針と刺繍針とでは、針の穴の大きさがちがいます。2本どりや4本どりのように複数の糸を使用する刺繍では、縫い針の穴では小さすぎて糸が通らないことがあるのです。
刺繍針には数字の号数が付いていますが、この数字が大きくなるほど針が細くなり、針穴は小さくなります。こちらは3~6号の刺繍針のセット。3号針は、4、5本どり、6号針は1、2本どりに向いています。
刺繍糸
どんなデザインにするか考えながら糸を選ぶのは、一番楽しい工程ではないでしょうか♪100色セットの刺繍糸が家にあれば、デザインの幅も広がりそうです。
刺繍糸は単品でも購入できますので、必要な色だけ買ってもOK。好きな色を少しずつそろえていくのも楽しいですね。
刺繍枠
刺繍ブローチをつくるのに、小さなサイズの刺繍枠があるととても便利です。こちらは10cm、12cm、15cmの3サイズの刺繍枠。つくりたいブローチのサイズより少し大きめのものを用意しましょう。
チャコペン
チャコペンは、デザインの下書きに使います。刺繍ブローチのように小さなものをつくる場合は、細く書けるものがおすすめ。書いた線が水で消えるタイプが便利です。
くるみボタンキット
くるみボタンをつくるのに便利なCloverの「くるみボタン・ブローチセット」。ブローチピンも付いているから、刺繍ブローチづくりにもぴったりです。
こちらは円型タイプですが、オーバル形のものもあります。
刺繍ブローチキットを使っても◎
刺繍ブローチ初挑戦なら、キットを使うのも便利です。フランス刺しゅうブローチキットには、ベースとなるくるみ板のほか、布・糸・ブローチピン・刺繍針などがセットになっています。布には下絵がプリントされているから、絵を描くのが苦手な人にもおすすめ。
スズランの花の他にも、素敵なデザインがそろっています。
《画像で紹介》刺繍ブローチのつくり方
① 生地に上のパーツを置き、チャコペンで型を取ります。型の内側に納まるように刺繍をしてください。
② チャコペンで引いたラインより少し大きめに切り取ります。小さすぎるとパーツを包みきれないので気を付けましょう。パーツの厚みによりますが、7㎜~1cmほど大きめにすると安心です。
③ 生地の縁より少し内側をザクザク縫っていきます。
④ 1周したら上のパーツを真ん中に置き、糸をぎゅっと締めます。
糸が切れてしまわないように、少しずつ力を加えましょう。
⑤ 表に返してみて位置の確認をします。ゆがんだり偏ったりしていたら、糸を緩めて調整を。
⑥ 位置が決まったら、もう一度しっかり締め直しましょう。対角線に大きく線を描くように何度か糸を通すと確実です。
上のパーツが包めました。
⑦ 次は下のパーツに取り掛かります。パーツに脚が付いている場合は、ペンチで取り除いてください。手を傷つけないように気を付けて。
⑧ 下のパーツよりも5~7㎜ほど大きめに、生地を丸く切り取ります。上のパーツと同様に、生地の縁より少し内側をステッチ。ぐるっと1周したら、糸を休ませたままブローチピンを縫い付けます。
⑨ 下のパーツを生地の真ん中に置き、糸をぎゅっと引き締めます。位置の調整ができたらしっかり締め直し、星形を描くようにに大きく縫い付けます。
これで下のパーツも包めました。
⑩ 上のパーツに下のパーツをはめ込んで、接着剤でしっかり固定します。せっかくの絵柄が逆さになったりしないように、ブローチピンの角度にはご注意くださいね。
完成!素敵な刺繍ブローチができました。
ご紹介した「糸を絞ってボタンを包む方法」は微調整がしやすくおすすめ。他には、接着剤で生地をボタンパーツに貼り付ける方法もあります。お好みのつくり方で挑戦してみてくださいね。
(工程画像:筆者撮影)
まずは刺繍のできる布を用意しましょう。こちらは刺繍用のコットンクロスですが、刺繍のしやすい生地なら専用のものでなくても構いません。目が詰まっていて伸縮性のない生地がおすすめです。
ブローチなので、サイズは小さくて大丈夫。着なくなったシャツやハンカチなどをリメイクしてもいいですね。