相手を思い言ったことは、実は自分の感情を満たしたかっただけ?
とことん向き合うための「見守る力」と「考える力」の養い方
見守る力|相手を信じ自分自身を信じること
先回りして手助けをしすぎない
パートナーはもちろん、親友や子供(親)が何か悩みを抱えている時、自分に出来ることは何でもしてあげたい!と思うのは自然なことですが、幼い日のあなたがそうだった様に、悩んでいるご本人はもう少し自分で頑張ってみたいと思って試行錯誤している最中かもしれません。
ダメ出しをしすぎない、認める
誰もが経験済みだと思いますが、周りから見るともっとこうした方が良いのに...と思うことも、自分が一生懸命取り組んでいる時に否定的な事を言われると、イラっとしたり意地になってしまうものですよね。アドバイスしたいなと思っても、グッとこらえて、まずは相手に良く頑張っているね!と認めてあげましょう。
相手の気持ちが動くのを待つ
怒り、悲しみ、落ち込み...そんな感情にはピークがあり、感情が高ぶっている状態では、周りの声が届きにくかったり、伝えようとしたことが正しく伝わらなかったりするもの。シチュエーションや性格によってかかる時間は様々だと思いますが、何かアクションを起こすのは、相手の気持ちが少し落ち着いたり、冷静に話せる様な気持ちになるタイミングを待つようにしましょう。
時間に余裕を持ち、見守れる時間を作る
あなたは大丈夫。と思える様に、まずは自分の時間にゆとりを持って、「私も大丈夫」な環境を作り、そっとゆっくり見守ってあげられるのがベストです。もちろん日々の忙しい生活の中で、自分自身にそんなにゆとりがない時もあると思います。そんな時こそ、相手を信じて、自分自身が追い詰められない様に余裕を持つことを心がけましょう。
考える力|一呼吸おいて、本当に言いたいことを見極める
感情的に言葉や想いを発しない
悩みの中に居る相手にも気持ちのピークがある様に、もちろん「私」にもある感情。悩みを打ち明けられた時、見守っている途中、思う様に解決に向かわずにイライラしてしまうのも当たり前なんです。
とは言え、感情的になった時は思わず思っていない事も口走ってしまいがちなもの。そんなつもりで言ってないのに...と後から思っても、言われた方は耳から入った言葉がなかな消えないものなので、特に悩んでいる相手と話す時には、言いたいことをまとめて感情的にならない様に努力しましょう。もちろん完璧には無理だと思いますが、まずは意識することが大切です。
自分事に置き換える
相手と向き合う時、「もし自分だったら」と考えることは、相手の気持ちを理解するためにとても有効的です。もちろん自分の価値観を押し付けてはいけませんが、こうしてみたら?と言うのではなく、「私ならこうするかな」と伝えるだけで、相手のとらえ方は変わるかもしれませんね。
相手にとって自分がどんな存在かを考える
例えば同じ悩みでも、パートナーとして聞く時、友達として聞く時、親として聞く時、相手が変わると自分自身のとらえ方も変わる事があります。悩みを打ち明けられた時に、今、自分がどの立場の存在として相談されているかも少し考えてみましょう。立場によって、アドバイスが欲しい時もあれば、ただただ聞いて欲しい時もあると思います。どんな立場で寄り添うかを自分なりに考えてから、アクションを起こしたいですね。
SNSやネットに頼りすぎない
SNSを見ると、無限に見る事が出来る様々な情報。もちろん中には助けになる情報もありますが、それ以上に自分にとっては有益ではない情報も溢れているものです。特に感情が不安定な時は、情報の取捨選択をする判断も難しいかもしれなませんので、悩みに関する情報を閲覧するのは避けるのがおすすめです。
自分にはない考える見つけるために本を読む
本は、どんな時も意外な発見があるもの。いわゆるHOW TO本の様な本ではなくても、読んでいると新しい考えや価値観に気付くことがあります。SNSなどとは違いじっくり読まなければいけない本は、没頭する間に気持ちが落ち着いて少し冷静になれることもあるので、深く考えずに「読んでみたいな」と思う本を手に取ってみましょう。
「見守る力」と「考える力」は自分自身にもプラスになる
相手と本当の意味で向き合うことができる
見守る力や考える力は、身に付くと誰よりも自分自身と向き合う力として「私の力」になってくれます。自分が困難に立ち向かう時、それらの力があれば感情的にならず状況を冷静に判断できる様に。自分の感情がコントロールできる様になると、近い存在の人の感情の小さな変化にも気づける様になり、本当の意味で相手と向き合い良い距離を保てるようになるでしょう。
時間と心の余裕が生まれる
小さな小さなことから、自然と立ち止まって考える癖が付くと、「あの時こうしておけば良かった」がだんだん減っていき、様々なことがスムーズに進む様になります。それでも思い悩みながら進むのが人生だとも思いますが、大きな悩みになる前に解決する糸口がつかめる様になると、時間にも心にも余裕が出来て、良いサイクルに。自分が自分らしくいられる為に、必要な力を身に付けたいですね。
幼い頃、自分で考えてなにかしようとしていると、ご両親などから「そんな風にしてはダメよ」とか「もっとこうした方が...」と言われて、やる気をなくしてしまった経験はありませんか?もちろん、周りの大人はあなたを思って言った言葉で、実はこのシチュエーションは大人になって身近な人が悩んでいる時に良く似ているんです。