“忙しい時間”に、自分の楽しみも入れちゃおう
ついつい後回しになる自分の時間だけど、5分でも10分でもその時間があるだけで、充足感がぐんと高まることも。忙しい毎日の中でも自分のための時間を楽しみ、満たされて生きるためのヒントを探してみましょう。
時間がないのは本当に“忙しい”から?
「バカヤンキーでも死ぬ気でやれば世界の名門大学で戦える。」の著書である鈴木琢也さんは、受験勉強をするにあたり「逆カレンダー」をつくって時間の使い方を分析しました。スケジュール表に予定ではなくてやったことを書き、さらに勉強、勉強ではないけど関連するもの、無関係なもの、睡眠など必ず必要なものなど、色分けしました。
その結果、勉強と無関係な時間が想像以上に多かったそうです。あなたもチェックしてみてくださいね。
SNSやメールは時間を決めて
空いた時間にスマホチェックすることって、多いですよね。仕事や家族のことなど、大切な連絡が来ていることもあるから、必要な作業。しかし、必要なことだからと言って時間のゴールを決めないと、だらだらとずって見てしまう場合も。いつのまにか無関係の情報を調べていたなんてこともあるかもしれません。
メールは1件に対して対応は3分以内に、SNSも5分だけ見るなど、時間を意識しましょう。
気乗りしない誘いは断ろう
友人や同僚からのお誘いは、人間関係というカテゴリーの中で大切にしたいイベント。しかし、自分にとって本当にプラスかどうか微妙なこともありますよね。行ったはいいけれど、帰ると言い出せずにだらだらと付き合ってしまう場合も。ただただ疲れて終わってしまっては元も子もないですよね。
勇気を出してお断りしておくことで、次回は心から会いたいという気持ちで会いに行けるはずです。
マルチタスクに要注意
やることいっぱいの中で目指すのが、効率化。「AしながらBできそう」と、マルチタスクを発動する人も多いでしょう。しかし、作業は一つずつやった方が圧倒的に早く、Aの後にBをした方が、結果的に早く解決できることすらあります。
一方に注意を取られてもう一方がおざなりになり、後でやり直すと二度手間に。マルチタスクのやり方には十分注意してくださいね。
自分のための“忙しい”を楽しむヒント
早起きして朝活しよう
まず一つ目は、朝活。いつもより30分、1時間早く起きて、自分のための時間を過ごします。すでに実践している人も多いのでは?
朝活の過ごし方には、ヨガなど体を動かしたり、資格勉強などに集中したり、異業種交流会に参加し有意義な出会いを得たりと、いろいろな方法がありますよ。
朝の時間はクリエイティブな活動に向いているとされ、諸説あるようですが、特に寝起きの2時間から4時間ほどが集中できるとされています。
ここで注意したいのが、寝る時間です。いつも睡眠時間が6時間の人が、寝る時間を変えずに1時間の朝活を開始すると、睡眠時間は5時間になりますよね。その1時間の違いで、1日の活動エネルギーに影響を与える場合も。
朝活をするなら、早寝早起きを意識してくださいね。
人やモノに頼れる部分は頼ってみて
仕事が忙しくてパンクしそうなとき、周囲のスタッフに協力を求めますよね。家事や在宅ワークでも同じ、ほかの人やモノに頼れる部分は、思い切って頼んでしまいましょう。家事や育児は、できればパートナーと2人でやるもの。理解を得て作業を分け合えれば、時間の余裕も生まれそうです。
家事なら、便利家電も取り入れてみて。お掃除は掃除ロボットに、洗濯物干しは乾燥機に、お皿洗いは食洗器に。食材の定期購入・配達なども、家事の負担を軽くしてくれそうですね。
在宅ワークでは、音声入力や読み上げ機能で、書類の作成や点検などの負担を減らせますよ。便利なツールを探してみましょう。早く終わった分、読書や趣味に時間を使ってくださいね。
ながら時間を使うのも◎
マルチタスクのやり方に注意というお話をしましたが、2つのことを同時にやるのが必ずしもNGなわけではありません。では、ながら作業が効率的に働くのはどんなときでしょうか。
最もおすすめしたいのは、移動時間を活用したもの。電車を待つ時間、乗車時間、目的地まで歩く時間など、音声で本を読んだり調べ物をしたりするのがおすすめ。※両耳イヤホンは危険なので、音量に注意してくださいね。
ポイントは、同時並行する作業のうちの1つが、深い思考を必要とせずにほぼ止まっている状態にあること。たとえばお風呂に入浴しながら読書もありですね。
一方で、ドラマを見ながらアイロンがけなどはあまりおすすめできません。ドラマに気を取られてアイロンがけが手抜きになったり、20分で終わるアイロンがけをドラマの時間いっぱいかけて作業してしまったりするからです。
毎日のタスク管理の習慣を
自分の時間を生み出すために、毎日ぜひやりたいことの1つが、タスク管理です。やりたいことを具体的にイメージして紙に整理するだけで、やるべきことに次々取りかかれるので、作業がスムーズになります。
夜寝る前や朝活時間などに、1日分のタスクを整理しましょう。それと合わせて、週や月のタスクを明確にするといいですよ。
1日のタスク管理でおすすめの方法が、「カンバン」です。ボードを次の3つのエリアに分け、タスクを付箋に書き出してどのエリアにあるか貼ります。
1 todo:やる予定のこと
2 doing:実行中のこと
3 done:やったこと
朝に1のエリアにあった付箋が、すべて3のエリアに移動するのが目標。付箋を色分けなど、視覚的に簡単に情報を把握できるようにすると、さらにすっきりとしたタスク管理になります。
家事もルーティン化しておこう
家事をするときに、今日は何からやろうかなーと考えていませんか? もちろんそれでもいいのですが、ルーティン化して作業開始前の考える時間を省くことで、家事がぐんとスムーズになります。
自分のモチベーションや家の中での動線などを考慮して、1番動きやすい家事の順番や時間を見つけてくださいね。
ルーティンを決めるときにおすすめなのが、時間割をつくること。学生特有のスケジュール表ですが、タスク満載の大人にも有効ですよ。日々のやるべきことが可視化できますし、空き時間も一目瞭然です。
作業するときはさまざまな通知をオフ
家での仕事や家事、子どもと話すときなど、どんなときでも手元にスマホを置いていませんか? せっかくの集中モードを邪魔されないよう、要らない通知は作業前にオフにしておきましょう。メールなどの通知もオフにし、必要であれば見に行く体制にするのがベター。
小さなことですが効果は絶大。思い切って機内モードなど一切の連絡がー来ない状態にするのもありです。それぞれの事情によると思うので、ちょうどいいオフ具合を探ってみてください。設定変更が煩わしければ、ボリュームをゼロにして別の部屋に置くのもいいでしょう。
思い切って自分のためだけの休日を
時間の使い方を見直したり、その中で生まれた時間を好きなことに使ってもたりないという場合は、いっそのこと、半日や1日を自分の好きなことだけをする時間にしましょう。お休みの日の家事は頑張って午前中にすべて終え、午後を趣味やいつもできずにいることのために使います。
おうちでカフェのようなご飯をつくったり、材料を買ってきてDIYをしたり、おしゃれをして出かけるのもいいですね。そんなまとまった時間は取れないと思うかもしれませんが、好きなことをする時間を一個の重要な予定としてスケジュールに組み込めば、案外実践できるものです。ちょっとだけ、思い切ってお休み、いただきませんか?
時間は有限、幸せは無限*
自分がどうやって時間を使っているかを見直し、毎日のタスクをスムーズに行う工夫をすれば、きっと自分のための時間が生まれるはず。その何倍も充足感や幸福感が得られます。忙しくてもハッピーな毎日を過ごすため、ぜひ試してみてくださいね。